人気ブログランキング |

タグ:XF56mmF1.2 R ( 199 ) タグの人気記事

2018年10月28日 16:48。日没3分前。太陽が水平線の下に完全に沈む直前の撮影。かなり頑張っていると思うが、センサーとレンズの限界を感じた(やむを得ないが暗部ノイズが酷い)。この写真を見てSONY α7ⅢとZeissの大口径レンズを購入しようと思った。

ギリギリの光の魅力について_e0367501_16594053.jpg

いまさら写真の話しを書くことになんらかの「価値」があるとも思わないのだけれどちょっと書いてみたくなった。いましがた渡部さとるさんの「2Bチャンネル」の「加納満さんとの写真の話し」(上・下)を見たのだけれどとても面白かった。その直前には「田中長徳さんに聞いてみた」(1〜3)を見たのだけれどもちろん面白かった。長徳さんの話しは彼にしか語ることの出来ない内容なのでとても面白かったけれど、加納満さんと渡部さとるさんの「同じ年対談」はそれに優るほど面白かった。特に上田義彦さんについて語っている話が非常に面白かった。フィルムで写真を撮ると言うことがデジタルカメラで撮影することとはまったく別なことであったことがよく分かる。もちろん、そんなことはよくよく承知しているが、渡部さんや加納さんの若かりし頃のエピソードは聞いていて「ぞくぞく」するほど楽しかった。そこで語られていることはいろいろあったが、煎じ詰めれば「光の拾い方」についてと言って良いだろう。二人はそういう表現はしていないが私の"感覚”を言葉にすると「光の拾い方」である。

ちょうど1年前に生まれて初めて「本気で写真を撮って見たい」と思っていた。一人のチャーミングな女性がモデルさんになってくれたことがきっかけであった。そのころ、「本気で撮ってみたい」という思いの”内実”についていくつもの文章をここに書いたが、その中で「夕暮れ時の淡い光」で撮りたいという希望について書いた。SONY α7Ⅲを購入した理由はまさに「夕暮れ時の淡い光」を「掬うように」して写真を撮りたいと思ったからである。つまり、"カメラ(センサー)”と"レンズ”にとって「ギリギリ」の「光」で「彼女」を撮りたいと思ったのである。

渡部さんと加納さんが上田義彦さんについて語っている中で、上田さんは「ギリギリの光」を見極める能力が抜きん出ている写真家だと思うと言うことが語られていた。なんども書いたことだけれど、良い条件で撮影すればAPS-Cセンサーとフルサイズセンサーの違いはそれほど顕著には出てこない(ボケ量のことは別として)。しかし、厳しい条件で撮影した際にはその「差」が出てくる。フルサイズセンサーはAPS-Cセンサーより「幅」が広い分、「ギリギリ」の範囲が若干ではあるが広がる。そして、Distagon T* FE 35mm F1.4 ZAやPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAというレンズもまた、厳しい条件での撮影の際に「拾ってくれる」光の量が多い。高性能な"晶材”と特殊な”コーティング”、そしてなによりも"大口径”がそれを実現しているのである。この「違いの部分」を使って撮らないのであればこのクラスのレンズを持つ意味がない(いや、この2本のレンズは好条件で撮っても違いは出る。しかし、「違いの部分」を活かしたとき初めてこのレンズを所有している真価が現れる)。

それはそんなに大きな差ではない。渡部さんが対談の中で「被写体があと数センチこっちにあったらもう写らない」そのギリギリで上田さんは撮影しているという話しをしていたが、そういう「僅かな差」である。APS-CセンサーにAPS-Cセンサー用のマウントサークルのレンズと、フルサイズセンサーにフルサイズセンサー用のマウントサークルのレンズで撮影した場合、「拾える光」は変わってくる。それは本当に「僅かな差」なのでアマチュア写真愛好家にはなかなか理解出来ない微妙な部分であるが、プロフォトグラファーであれば誰もがその僅かな違いを知っている。敢えて短絡した物言いをしてしまえば「その差」がわかるかどうかが「写真を知っている」かどうかの差なのである。

実は、一昨年の年末、ロベルト安達さんと差しで1時間ほど話しをした際にやはり「上田義彦」さんの話になった。渡部さんや加納さん同様、安達さんも上田さんの真似をしても同じような写真が撮れなかったと言う経験をしている。その「秘密」は長い間わからなかったのだそうだが、あるとき「その秘密」を理解したという話しを聞いた。奇しくも、上田義彦という一人の写真家の写真をめぐって渡部さとる、加納満、ロベルト安達という非常に評価の高いモノクロ作家3人がまったく同様の経験をしている話しは興味深いという以上に、とても"腑に落ちる”ことであった。ようするに、「そこ」なのである。モノクロ写真は「そこ」がわからないと「撮れない」。ことのついでだから言っておくと「そこ」がわからない撮り手がLEIC M MONOCHROMなどを使うと惨憺たる結果になる。あのカメラはいい絵が出てくる"レンジ”がもの凄く狭いのでカメラがいい絵を出すレンジに合わせて光を拾わないとカメラの実力が出てこないのである。「そこ」がわからないと使えないカメラなのである。

加納満さんは『デジタルカメラマガジン』の巻頭写真を長年担当していたので彼の写真を見たことのある写真愛好家は少なくないと思うが、加納さんも「ギリギリの光」で(モノクロ)写真を撮る作家である。一番強く影響を受けた写真家は上田義彦さんだと語るロベルト安達さんも「ギリギリの光」で撮るモノクロ作家である。私に言わせれば「なにもそこまでギリギリでばかり撮らなくても良いのに」と思うが、極めた写真家の心を引きつけるのは「ギリギリの光」なのだろう。もちろん私にはそんな「フェティシズム」はない(笑)。


「加納満さんとの写真の話し」(上)#カメラ毎日 #篠山紀信 #ホンマタカシ



by dialogue2017 | 2019-12-10 17:00 | 写真とカメラの話し | Comments(0)

2019年11月10日 FUJIFILM X-H1 + FUJINON XF 56mm F1.2 R トムソーヤの森プロジェクトにて 撮影:逢坂憲吾 

※小さいサイズのファイルを使っているため幾分クオリティーが落ちています。

リサイズのみのJPEG撮りっぱなし_e0367501_20381627.jpg

by dialogue2017 | 2019-11-11 21:00 | トムソーヤ | Comments(3)

10月20日の「トムソーヤの森プロジェクト」にはるばる横浜からボランティアに来てくれた女性。私の展示写真を見て「どうしたらこんな風に撮れるのですか?」とかなり強い興味を示した。「奇麗な光で撮ればいいだけだよ」と答えた。「どういうのが奇麗な光なんですか?」と聞かれたので「たとえば、女性ポートレートの場合基本的には逆光。ただし逆光で撮ると顔は暗くなるのでレフ板で光を当てて撮るんだ」と説明した。「レフ板使うとそんなに違うんですか?」と聞かれたので、「じゃあ、試しに撮ってみる?」と言うことで車のラゲッジから80cmの丸レフを持ってきて彼女を撮った。

「レフ板を使う目的はシャドーを起こすことなんだけれど、女性ポートレートの場合"キャッチライト”を入れるという目的もある」と教えて上げた。「黒眼」のなかに"まんまる”の"キャッチライト”を入れるために真正面からレフを当てて撮った。「ここに立って」「まっすぐカメラを見て」「うんそれでいい」バシャ。10秒ぐらいでの撮影。右頬のアウトラインに"ハイライト”を入れるのは私の定番。(私から見て)左上からのトップライトが前髪を光り輝かせているのがポイントかな。

本当に一瞬で撮った写真なのでおよそ「セッティング」して撮ったと言えるような撮影ではないが、奇麗な光の落ちている場所に立って貰ってレフ板でシャドーを起こして"キャッチライト”を入れたら女性ポートレートの定番的写真が簡単に撮れる。出会い頭にすぐにこれぐらいは撮れるように成っておきたい。ファーストカットとは言わないまでも、撮り始めて30秒ぐらいの間にこの程度の写真を撮って見せて上げたら、ほぼ間違い無くそのあとも撮らせてもらえる(笑)。29歳とは思えないほど肌が奇麗だったので写真も綺麗な写真になった。モデルさんが良ければ良い写真が撮れるということ。ポートレートなんて”モデル”と"レンズ”だよ(爆)。

条件が良ければα7Ⅲなんていらないね(笑)。むしろ、X-T2の方が肌の色が奇麗に出る。私は女性ポートレートは"ASTIA”か"PRO Neg.Std"しか使わない。Velviaで撮るなんて考えられなかったけれど「トムソーヤの森プロジェクト」の撮影はJPEG-Velviaと決めているのでVelviaなのである。いつものように、JPEGファイルをレベル補正した程度。Raw現像しなくてもこれくらいの写真は簡単に作れる。このレンズで女性を撮るのは昨年の10月以来だけれど、やはり素晴らしいレンズだと思う。FE 85mm F1.4 ZAより使い易い。

※iPhoneとか小さなディスプレイで見たのでは前髪のニュアンスとか分からない。


FUJIFILM X-T2 + FUJINON XF 56mm F1.2 R ISO200 F1.4 1/2000 AWB JPEG-Velvia

JPEG-Velviaで女性ポートレート_e0367501_17120029.jpg


by dialogue2017 | 2019-10-25 17:30 | ポートレート | Comments(0)

明るい薔薇の花

なんだか下手くそな水彩画みたいでとても素敵な写真とは言えないが撮ったので掲載しておく。

明るい薔薇の花_e0367501_09354379.jpg


by dialogue2017 | 2019-07-31 14:00 | | Comments(0)

枯れた紫陽花

ちょっと写真を撮って見たい気持が出てきたので、枯れた紫陽花を撮ってみた。玄関を出て4歩。撮った枚数はこれ1枚。それ以上撮っていると蚊に刺されるのである。実物は色が褪せている。褪せていると言うより脱色したという表現の方がしっくりくる色の抜け方である。少しアンダー目に撮影してVelviaで現像し露出を詰めた。私自身の好みはもっとアンダーにして薄暗い雰囲気の写真にしたいのだけれど、人様にお見せするにはこのくらいの方が鮮やかで良いと思い明るくした。書斎を出て撮影して書斎に戻ってくるまで15秒ほど。お手軽で楽しい(笑)。

枯れた紫陽花_e0367501_09151674.jpg

by dialogue2017 | 2019-07-31 09:15 | | Comments(0)

百合の花(その3)

目の前に花があるのでまた撮ってしまった。今度はレンズを変えてみた。XF56mmF1.2 R。


百合の花(その3)_e0367501_18191217.jpg

by dialogue2017 | 2019-07-30 18:30 | | Comments(0)

190327井の頭公園(10)

私はスナップ写真はじっくり撮ると言うことをまずしない。かなりラフにバシャバシャと撮る。1枚目を撮った4秒後に2枚目を撮っている。ボートの位置がどちらが良いかは撮っている時に判断仕切れない。こういうケースでは2〜3枚立て続けに撮るということをする。3枚目はボート無しで撮ってみた。奥にスワンボートが写り込まなければ花だけを撮るという選択をするかもしれないが初めからボート無しの写真は撮るつもりが無かった。「教材」として撮った(笑)。2枚目より1枚目の方が花がバランス良く撮れていると思う。このあたりの僅かな差は撮って時間をおいてからじゃ無いと決めかねるところだ。だからこういうケースでは2〜3枚撮ることもある(撮らないことの方が多い)。

190327井の頭公園(10)_e0367501_01283372.jpg


190327井の頭公園(10)_e0367501_01282336.jpg


190327井の頭公園(10)_e0367501_01284208.jpg


by dialogue2017 | 2019-03-28 13:00 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(9)

これも上がPROVIAで下はPRO Neg.Hi。

190327井の頭公園(9)_e0367501_01250890.jpg


190327井の頭公園(9)_e0367501_01251730.jpg


by dialogue2017 | 2019-03-28 12:00 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(8)

上はPROVIAで下はPRO Neg.Hi。PRO Neg.Hiは発色が地味である。そしてシャドーが潰れ気味に出る。PROVIAの方が艶やかでネット上で見せるのに向いているが、PRO Neg.Hiにはリアリティーがあると思う。

190327井の頭公園(8)_e0367501_01203276.jpg


190327井の頭公園(8)_e0367501_01204044.jpg


by dialogue2017 | 2019-03-28 11:00 | スナップ | Comments(0)