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※このエントリーは昼過ぎに2時間半掛けて書いた。書き終えて読んでみてアップしなくても良いと思った。で、「一時保存」に回しておいた。しかし、今し方0123okkun君からX-T30とXF35mm F1.4 Rを購入したという報告が届いた。で、このエントリーを公開することにした。彼に対する「はなむけ」である。書いてあることを肝に銘じて良い写真を撮れるようになるように励んで欲しい。応援する。

昨日、秋葉原で山手線から日比谷線に乗り換える際、15分ほどゆとりがあったのでしてヨドバシカメラに立ち寄った。エスカレーターで3階に上がり真っ直ぐFUJIFILMのコーナーに行ってX-T30に触れてみた。3mほど先に女性のポートレートフォトが4〜5枚展示されていたのでそこにレンズを向けてシャッターを切ってみた。AFがとても早い。そして「瞳AF」がぴたっと決まる。X-T2・X-T20とは比べものにならないほどの精度であった。まるで別のカメラと感じるほどの違いであった。4〜5回シャッターを切っただけなので確かなことは言えないが、α7Ⅲの「瞳AF」より精度が高いという印象である。少なくとも早いことは間違い無いと思う。

メリットデメリットを総合的に考えたら、撮ろうと思っているポートレートはα7Ⅲで撮るよりX-T3・X-T30で撮った方が"効率が良い"と思う。α7ⅢにPlanar T* 50mm F1.4 ZA、Distagon T* 35mm F1.4 ZA、そしてFE85mm F1.4 GMの3本を持ち歩くのはそれなりにハードである。それに比べ、X-T3とXF23mm F1.4 R、XF35mm F1.4 R、そしてXF56mm F1.2 Rの組み合わせであれば持ち歩いても全く苦にならない(前者は約2,9kgで後者は約1.3kg。後者は前者の44%ほどの重量である)。X-T30を加えてボディ2台体制にしてもまだ楽である(それでも1.8kgで前者の62%である)。

ポートレート撮影にとって「機動性」はとても重要である。

詰まるところポートレートフォトの善し悪しはどれだけ素晴らしい表情を撮るかにある(表情だけが全てではないが)。一人の女性が本当に美しい表情をすることってそれほど頻繁にあるわけではない。かなり良い表情でも「作った」感じに見えてしまう場合が多い。女性って、レンズを向けられると無意識にでも表情を作るものだからだ。誰もが「これは素敵だ」と感じるような表情というものは、多くの場合ふとした何気ない瞬間に生まれるのである。それを撮り逃さず撮れるかどうかの勝負である。だからポートレート撮影にとって「機動性」はとても重要なのである。もし画質が全く同じなら、大きくて重いカメラやレンズを選ぶカメラマンはいないだろう。小型で軽量の方がシャッターチャンスを逃しにくいのは当たり前の事である。そもそも、「身軽」であるということは気持も「軽やか」にするのである。

もちろん、スタジオのような場所で、プロのモデルさんを相手に短時間撮影するというのであればカメラやレンズが少しぐらい重くても問題ない。しかし、アシスタントを連れず2泊3日や3泊4日のロケ撮りをすることを考えたら、しかも、毎日10kmとか歩き回って撮影するとしたら大きくて重いカメラやレンズの負担はもの凄く大きい。多くのポートレートフォトグラファーが大きくて重いカメラやレンズを厭わず(本当は厭っているけれど)使っている理由は、そういうハードな撮影をしていないからである。ネイチャーフォトグラファーにはマイクロフォーサーズセンサーを使い始めているフォトグラファーが多い。小型軽量の方が良い写真を撮り逃さないからである。


私は同じ場所でじっくり撮ることを考えていない。例えば「京都ロケ」や「沖縄ロケ」を考えているが、普通に旅行をするのと全く同じようにあちらこちらと観光しながらその合間に撮ろうと考えているのである。構えて撮る写真を極力少なくし、普通に行動している姿を撮ろうと思っているのである。そういう撮り方をする場合、カメラやレンズは小型軽量である方が絶対に良い。X-T3・X-T30のAF性能がこれほどまでに向上した現実に鑑みればα7Ⅲで撮るよりX-T3をメインカメラとして撮影した方が賢いかもしれない。X-T30を触ってみた感想はそういうものであった。

私はα7Ⅲと言うカメラ(ボディ)にそれほど拘っているわけではない。ただ、条件が良いときにはAPS-Cセンサーで十分でも、厳しい条件になるとフルサイズセンサーの持つアドバンテージは間違い無く生きると思っている。ポートレート撮影に必要なレンズ(XF23mm F1.4 R・XF35mm F1.4 R・XF56mm F1.2 R・XF90mmF2 R LM WR・XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR)が揃っているにも関わらず、X-T3を選択せず、いちからレンズを買いそろえなくてはならないα7Ⅲを選んだ理由は"厳しい条件"での撮影を勘案してのことであった。「ギリギリ」の条件で撮ることが少なくないと思っているからである。天気の良い日にレフ板を使って撮るというようなグラビアフォトスタイルでの撮影はほとんどやるつもりは無い(そういう撮影スタイルで奇麗に撮ることは比較的容易い。好条件を作って撮影するわけであるから)。「弱い光」「淡い光」「日陰」「明るくない室内」「日没前後」などに沢山撮りたいと考えている。それ故のフルサイズセンサーである。主に「ノイズ対策」であると言って良い。

α7Ⅲを選んだもう一つの大きな動機はPlanar T* 50mm F1.4 ZAを使いたいからである。いままでに使ったレンズの中で一番好きだったレンズは「初代」のPlanar1,4/50(Y/C)である。「標準レンズの帝王」と呼ばれたレンズである。世界中のフォトグラファーから「理想の標準レンズ」と絶賛されたレンズである。しかし、私はそういう評判に魅了されているわけではない。実際に使ってみて一番好きなレンズだったのである。柔らかくて透明感のある描写なのである。だから、Planar T* 50mm F1.4 ZAを使いたいのである。まだこのレンズではポートレートフォト撮っていない。しかし、どういう絵が出るかはだいたい分かっている。作例写真を見ているし、購入直後にスナップでテスト撮影して描写傾向は確認している。わずか数枚撮った人物写真を見ただけでこのレンズがあのPlanar1,4/50(Y/C)以上のレンズであることは分かっている。おそらく、現在でも「最高の標準レンズ」と評価するフォトグラファーが世界中に沢山いる事であろう。あこがれではない。一番好きなレンズで撮りたいのである。

X-T30がどれほど素晴らしいカメラであるかと言うことを書こうとしたのに、Planar T* 50mm F1.4 ZAを賞賛する話になってしまった(笑)。私がこのレンズを使いたい理由はその描写が好みだからである。

私は自分の「力」で撮ろうと思っていない。いつでもカメラとレンズに撮って貰うつもりでいる。だって、最終的に「写真」を作ってくれるのはカメラとレンズだから。

だから、良い写真を撮ろうと思ったら良いカメラと良いレンズを使うことは必然となる。理想的にはGFX50sで撮りたいと思う。中判カメラであるが手にして違和感のない大きさである。持った印象は「軽い」。本体重量は約740gしかないのである。(EOS 5D MarkⅣは約890g。EOS 1Dxは約1,530g)。GFX50sは1Dxの半分の重量なのである。「革命的」という以外にない。私はこの10年程の間に国産カメラが達成した最も偉大な成果の一つだと思っている。初代645Dが切り開いた道であると付記して「PENTAX」にも敬意を表しておきたい。CanonでもNIKONでもなくPENTAXが切り開いた道をFUJIFILMが「完成」させたことに私は賞賛を惜しまない。

仮にGFX50sを使うとしたら、重量の負担を避けるためレンズは2本に絞る。1本はGF32-64mmF4 R LM WR(135判換算約25-51mm相当)。もう1本はGF100m F2 R LM WR(135判換算約87mm相当)。中判センサーでの100m F2というスペックは「超弩級」と言って良い。いくらFE85mm F1.4 GMが凄いと言っても太刀打ちできない相手である。ボディもレンズも全て中古「良品」クラスで買いそろえれば90万前後で済む。α7Ⅲと4本のレンズを購入した価格とほぼ同じ程度である。

本気でポートレートを撮ろうと思ったら機材に100万程度掛けるのは当たり前だと思う。私が考えている「本気で撮る」というのは最低レベルで考えて第一線のプロフォトグラファーレベルのポートレートフォトを撮ると言うことであるから(もちろん「それ以上」を撮るつもりであることは言うまでも無い)。トップレベルのポートレートフォトグラファーなら誰だって機材に100万円を大幅に上回る投資をしている。コマーシャルフォトのカメラマンには外国製の中判カメラを使っている人が多いが、ボディだけで300万円以上というのが普通の世界である。それに比べたらボディとレンズ2本で100万円以下などというのは「子供だまし」とさえ言って良いだろう。本当の意味での「本気」の世界というのはそういう世界なのである。どんな世界でも同じことだ。バイオリンなんて「億」単位じゃないか。プロというのは「仕事道具」に惜しみなくお金を掛けるのである。出てくる答えが違うからだ。

しかし、私にはGFX50sという選択はなかった。機動性に欠けるからだ。それほど大きくないし振り回せないほど重いわけではない。EOS 1Dxの半分ほどの重さしかないのだ。なにが問題なのかというと「ブレ」である。5,140万画素もあればほんの僅かなブレでもそれがきっちり写ってしまう。動きながら撮る様な撮影には不向きなのである。上に書いたように私はグラビアフォトのような(比較的静的な)撮影スタイルで撮ることを考えていない(そういうカットも撮るだろうけれど)。行動しながら撮影する積もりなのである。つまり、モデルが歩いているシーンを私も歩きながら撮るということが普通だという撮影スタイルである。そんな撮影スタイルに中判カメラは不向きである。

もし、タレントのグラビアフォトのような撮影スタイルで撮るのであれば私はα7Ⅲを選ばずGFX50sを選んだだろう。ボディにGF32-64mmF4 R LM WRとGF100m F2 R LM WRを合わせた重量は約2.7kgである。α7ⅢにDistagon T* 35mm F1.4 ZA、Planar T* 50mm F1.4 ZA、FE85mm F1.4 GMを合わせると約2,9kgである。レンズが1本多いとは言え後者の方が少し重くなる。しかし、レンズが2本であっても前者の方がいい絵が出る確率が高いだろう。カバーしている画角はレンズの2本の前者の方が広い。中判センサーでのF4はフルサイズセンサーでのF2.8相当である。動きながら撮るカットはF2.8で十分である。それ以上開けるとピントが外れる危険が増える。中判センサーの絵には「ゆとり」がある。なんだかんだ言って、センサーサイズが大きいと言うことはかなりのアドバンテージなのである。フルサイズセンサーと中判センサーの差は、APS-Cセンサーとフルサイズセンサーの差以上に大きい。使うレンズが違うと言う事情もあるからである。中判センサーに100mm F2.0というレンズで撮る絵は別格だろう。

アマチュア写真愛好家には「別世界」の話しになってしまった。しかし、こういう話を知っておくことには意味があると思う。プロフェッショナルな世界というのはこういう世界なのである。プロはアマチュアより高いスキルを持っているが、ある意味それ以上に違うのはアマチュアより各段にスペックの高いカメラやレンズを使っていると言うことである。もちろん使いこなすだけのスキルがなければ「宝の持ち腐れ」と成るわけであるが(アマチュアがプロ用機材を使うとほとんどの場合そうなる)、使いこなせば間違い無く違いが出る。ここ数年、グラビアフォトを撮っているカメラマンにも中判カメラを使い出した人が少なからず出てきている。今後更に増えるだろう。そういう時代なのである。「たかが」グラビアフォトを撮るのに中判カメラが必要なのか私は疑問に思うが理解はできる。もう「フルサイズセンサー」は「普通」でしかない時代になったのである。

フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーに違いはある。前者の方がメリットが多い。しかし、撮影条件が良ければ両者の「画質」の差はかなり小さいと思う。乱暴なことを言えばISO400で奇麗な光で撮影した場合「ボケ一絞り分」の差しかないと言ってしまっても良いと思う。いまのAPS-Cセンサーの性能は非常に高い。映像エンジンも大幅に進歩している。分かりやすい説明をしよう。『フォトテクニックデジタル』に掲載されているタレントや女優のポートレートレベルの写真であればX-T30にXF35mm F1.4 R、XF56mm F1.2 R、XF90mmF2 R LM WRで十分撮れてしまう。プロフォトグラファーがフルサイズセンサーのカメラを使う理由は、ハードな撮影条件で撮影する機会も多いし、「ギリギリ」のところで勝負しているからである。『フォトテクニックデジタル』に掲載されているようなポートレートの70%ぐらいはAPS-Cセンサーのカメラで撮ることが出来る。ただ、APS-Cセンサーでは撮れない領域があることは事実であるし、またAPS-Cセンサーだとノイズが乗ってしまい没カットにせざるを得ない写真が、フルサイズセンサーで撮っていればギリギリOKカットに成ると言うこともある。そういう写真を「拾える」か「捨てる」かの差はプロにとって大きい。「ギリギリ」で撮っているというのはそういうことである。

さて、なんとか話が本来書こうと思っていたところに戻ってきた(笑)。アマチュア写真愛好家にとってフルサイズセンサーが必要だというのは限られたケースだと思う。もちろん好きで買うことになんの問題もない。「ボケ一絞り分」の違いを味わいたい気持を私は否定しない。ただ、そういう「自己満足」のレベルの話ではなく、真剣に「写真」に取り組むと言うことを前提に考えた場合、フルサイズセンサーの必要性がどれほどあるのかということを論じているのである。

フルサイズセンサーの必要性と言った場合、「本格的に風景写真を撮る」という話がまず出てくる。だったら中判カメラの方が良い。仮にフルサイズセンサーで良いとして、いったいどれくらいのサイズのプリントで展示する積もりなのだろうか? A1ぐらいなら2400万画素のAPS-Cセンサーで十分だ。私はA0でも問題ないと思う。A3ならフォーサーズセンサーでもなんの問題もない。「風景写真」=「高画素フルサイズセンサー」なんていうのは神話でしかない。A0だとかB0だとかで展示するというのならまた話は違うが、アマチュアの場合A3ノビより大きなサイズのプリントで展示するケースは少ないだろう。もちろん、それでも70-200mm F2.8の絞り開放で撮ったような写真を見せる場合、APS-Cセンサーとフルサイズセンサーの差は間違い無く出る。そこに拘りたい人は拘るべきだと思う。ただ、そこは「勝負所」では無いと思う。風景写真というジャンルにおいて「そこ」で勝負しているようじゃまだまだなのだ。まあ、そういうことであるが、本気で風景写真に取り組むというのであればフルサイズセンサーを選んだ方が良いだろう(ただ、展示も行わずブログにアップして終わりならフルサイズセンサーの必要なんてまったくないが)。

本気でポートレートを撮るというのであればAPS-Cセンサーよりフルサイズセンサーの方が有利である。間違い無い。ただ、どこまで撮るのかという話だ。最低限トッププロフォトグラファーと同じレベルの写真を目指して撮ると言うことであればフルサイズセンサーを使うべきだと思う。しかし、その領域でさえ70%はAPS-Cでも撮れる。嘘じゃない。実際、この数年、EOS 5D MarkⅢからX-T2・X-H1・X-T3に機材変更してポートレートを撮っているプロが増えている。彼らは小型軽量であることのメリットの大きさを良く理解してそういう選択をしたのである。私もNIKON D810二台体制で仕事をしていた友人にX-T2に換えることを勧めた。彼はD810を処分してX-T2を2台買った。コマーシャルフォト系の仕事に備えてGFX50sも買った。初期投資は230万円ほどだった。プロにとっては普通のことだ。彼はその後X-T2をX-H1に換えた。最近はGFX50sがメインカメラになった。思っていた以上に取り回しが効いたのである。APS-Cと中判、私は一番賢い選択だと思う。少々極論になるが、私は「フルサイズセンサー」は「中途半端」な領域になりつつあると思っている。ほとんどの撮影はAPS-Cセンサーで賄えてしまう。それ以上のクオリティーが求められる仕事では中判カメラを使った方がいい。そういう時代になったのだと思う。

誤解しないで頂きたいが、私はアマチュア写真愛好家がフルサイズセンサーのカメラを買うことを否定しているわけでは無い。寧ろ勧めたいくらいである。経済的にゆとりがあるのであればフルサイズセンサーのカメラに高級レンズを揃えて写真に取り組んだ方が良いだろう。良いカメラや優れたレンズで写真を撮った方が楽しいだろうし、良い写真が撮れる可能性が上がるから。しかし、ちょっとしたスナップを楽しむのにフルサイズセンサーのカメラの必要性は無いと思う。α7Ⅲを買ってFE24-105mm F4 G OSS1本で写真を撮るくらいなら、X-T30にXF35mm F1.4 RとXF56mm F1.2 Rの2本を買って写真を撮った方が遙かに楽しいはずだ。間違い無く後者の方が良い写真を撮ることが出来るだろう。年に1度は個展を行うとかグループ展に参加するというのであればともかく、ブログに掲載して完結しているのであればフルサイズセンサーの意味なんて無いだろう。それでも大口径単焦点レンズで撮るというのであればまだしも、ズームで撮るならAPS-Cセンサーのカメラに単焦点レンズを使って撮った方が遙かに良い写真が撮れるだろうと思う。

写真を決める最も大きな要素は「レンズ」である。もちろんセンサーの力は大きい。センサーサイズが大きければ大きいほど良い絵を出すことは間違い無い。しかし、センサーの重要性を認めた上で「写真を決めるのはレンズだ」と言いたい。

こころから写真を楽しめるかどうかは「大好き」なレンズが有るかどうかによる思う。

「このレンズ1本だけでもいい」と思えるようなレンズがあったらそれだけで写真を撮ることはもの凄く楽しくなるだろう。いまの私にとってはXF35mm F1.4 RとXF56mm F1.2 Rの2本がそういうレンズである。もしどちらか1本しか使えないとしたら35mmを選ぶ。FUJION XFレンズの中では一番最初に作られたレンズでありAFが遅いのが難点であったが、X-T30に装着するとスピーディーなAFが実現するとのことである。

私はX-T30の「ボディ」が欲しいとはそれほど思わないが(もちろん欲しいに決まっているが新しいカメラが出る度に換えていたらきりがない。大きな必要性がないのにそういうことをやるのは愚かなことだ)、XF35mm F1.4 RのAFがスピーディーになるということは「手に入れたい」と思う。X-T20とX-T30のセンサーや映像エンジンの差は私にはどうでも良い。性能が上がっていることは間違いないが、私の撮る写真は変わらないだろう。センサーや映像エンジンが一世代変わったくらいで写真は変わらない(大きく変わる場合もあるし、厳密には僅かには変わるが本質的な意味で「写真」はかわらない)。しかし、XF35mm F1.4 RのAF性能が上がると言うことは私の写真を変える。このレンズは歩きながら撮影するとピントが合わない。AFが遅くてつかまえきれないのである。しかし、X-T30に装着すると恐らく歩きながらでも合焦できるだろう。100%では無いとしてもそこそこ合うようになっているらしい。私にとってX-T30を手に入れる価値はXF35mm F1.4 Rの性能が「上がる」というところにあるのである。

結局写真は「レンズ」次第だと思う。

結最後はこの話になってしまうが、みなたんに「憧れ」だけでカメラやレンズを買っている。そのこと自体は構わないと思う。「憧れ」から始まることは良いことだとさえ思う。ただ、「憧れ」から始まって一歩も進歩しないのであれば「憧れ」た意味は何処にも無いと思う。みな、あきれるほど写真のこともカメラのことも知らない。驚くほど無知である。「取扱説明書」を読めば書いてあるようなことさえ知らない。極々初歩的なレタッチさえできない人が沢山いる。別にレタッチなんてできなくても良いし、しなくても構わないと思う。しかし、それでは高級なカメラやレンズを使う意味が無い。滑稽なのは、そういうレベルでありながらカメラやレンズについて語ることである。まずは、最低限のレベルできちんと写真が撮れるようになることが一番肝心だと思うが、そう考える人間は少数派である。

まあ仕方ない。90%くらいの人間は「愚か」なものなのだから。本人の責任ではない。責められるべきは「神」である。知性に貧しく、向上心に乏しく、羞恥心に欠けた人間を作ったのは「神」なのだから。悪いのは貴方ではない。貴方は「神」を相手に「損害賠償請求」する権利がある身の上である。ただ、「神」を相手に訴訟を行うことはできないし、賠償金を取ることも不可能である。結局、貧しいながらも知性を持とうと志し、ちっぽけなものであれ向上心を持ち、「恥」という感性を持つしかなのだ。もちろん、100人の内の90人はそういう風には考えない。

人間って悲しいね〜。

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by dialogue2017 | 2019-03-28 18:00 | 写真とカメラの話し | Comments(2)

190327井の頭公園(10)

私はスナップ写真はじっくり撮ると言うことをまずしない。かなりラフにバシャバシャと撮る。1枚目を撮った4秒後に2枚目を撮っている。ボートの位置がどちらが良いかは撮っている時に判断仕切れない。こういうケースでは2〜3枚立て続けに撮るということをする。3枚目はボート無しで撮ってみた。奥にスワンボートが写り込まなければ花だけを撮るという選択をするかもしれないが初めからボート無しの写真は撮るつもりが無かった。「教材」として撮った(笑)。2枚目より1枚目の方が花がバランス良く撮れていると思う。このあたりの僅かな差は撮って時間をおいてからじゃ無いと決めかねるところだ。だからこういうケースでは2〜3枚撮ることもある(撮らないことの方が多い)。

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by dialogue2017 | 2019-03-28 13:00 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(9)

これも上がPROVIAで下はPRO Neg.Hi。

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by dialogue2017 | 2019-03-28 12:00 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(8)

上はPROVIAで下はPRO Neg.Hi。PRO Neg.Hiは発色が地味である。そしてシャドーが潰れ気味に出る。PROVIAの方が艶やかでネット上で見せるのに向いているが、PRO Neg.Hiにはリアリティーがあると思う。

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by dialogue2017 | 2019-03-28 11:00 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(6)

平日だというのに公園は人が溢れていた。池はボートだらけであった。

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by dialogue2017 | 2019-03-28 06:00 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(5)

陳腐でごめんなさい。まあ、スナップなんて遊びだから(笑)。

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by dialogue2017 | 2019-03-27 23:30 | スナップ | Comments(0)

190327井の頭公園(3)

女の子の顔と上の枝と花ビラの一部を「面一」にして撮るというのがポイント。スナップのツボは「作画力」である。

FUJIFILM X-T20 + FUJINON XF56mm F1.2 R ISO200 F1.2 1/180 +0.33EV (ND8使用) AWB JPEG

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by dialogue2017 | 2019-03-27 21:00 | スナップ | Comments(0)

2018年8月10日撮影。沖縄県名護市。FUJIFILM X-T2 + FUJINON XF56mm F1.2 R ISO400 F2.0 1/1900 +0.33EV AWB

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自分で言うのも何であるが美しい写真である。完璧ではないがとても綺麗な写真だと思う。なぜなら写っている光景がとても美しからだ(笑)。美しい写真を撮るためにもっとも肝心なことは実際に美しい光景を撮ることである。当たり前だ。写真というモノはあくまで「現実」を写すのだから。沖縄の海は美しい。海ってこんなに美しいものなのかと感心してしまうほど美しい。だから、「現実以上」に撮る必要は無い。「現実」を上手に写せば綺麗な写真になる。沖縄の海の色は本当に奇麗である。実際の海の色もほぼこれと同じような色であった。

この写真が美しい理由は海の色が美しいからである。本土ではこのような奇麗な青い海の写真を撮るのはまず無理だ。この海が美しく見える理由は単調な青色では無いからだ。良く海面を観て貰うと分かるように青色にグラデーションがある。このグラデーションがないとべたーっとペンキを塗ったような絵になってしまう。空の色を見て欲しい。グラデーションがない。海の青がこの空の青と同じように均一の青だったらこの写真は美し写真には見えないだろう。そういうこと(笑)。

「雲一つ無い快晴」という表現があるが写真に撮った空の場合、雲がある方が美しいケースが多い。しかし、この写真に関して言えば雲が無いのは幸いしている。写真の上3/4が青色だというこのシンプルさこそこの写真の良いところだ。ちょっと話が逸れるが、私は「シンプル」な写真が好きなので「すっきり」した感じの写真を撮りたいと思って撮ることが多い。この写真の場合、「構図」がもの凄くシンプルである。まるでバックペーパーの前で撮っている写真のようだ。ロケ撮りではバックを海と空だけで抜いてしまわない限りなかなかこういう写真を撮ることは出来ない。海辺で写真を撮ることの楽しさのひとつはここにあると思っている。"こういう撮り方”をした場合、もう、主題の美しさだけで勝負するしかない。こういうシンプルなポートレートの場合、光の捉え方とモデルの表情の可愛らしさだけで勝負するしか無いのである。

"この写真"をα7Ⅲ + FE85mm F1.4 GMで撮っていたらワンランク上の写真になっているだろう。 α7Ⅲに3本の重くて大きくて高いレンズを買った理由はギリギリのところで撮影するつもりだからである。このアングルでフィルインライト無しで肌を奇麗に出すのは簡単ではない。レンズとセンサーが優秀であればあるほど有利だ。この写真は彼女と出会ったあと10分後とかに撮っているのでただ撮っただけなのだが、もっとゆとりのある時間の中で撮ればもっと素敵な写真を撮ることが出来ることは疑いようがない。

話を戻す。シンプルであることの美しさというものがある。上の写真の場合「構図」もシンプルであるが「色使い」がシンプルである。それがこの写真を美しく見せているのである。どういうことかというと、空と海の美しい「青」の邪魔をする色が何もないと言うことである。もし、妻や娘が来ている衣服に「赤」や「オレンジ」や「ピンク」のものがあったらこんな写真にはならないと言うことである。妻の着ているワンピースが「白」であることが決定的なポイントなのである。小さな柄が入っているが海と同系色の薄い青色である。青色であったとしても濃い青だったらこの写真を台無しにする。帽子の色が「白」っぽいことも大きい。黒い帽子だったらやはり台無しである。娘の衣服が上下共に「青色」であることも良かった。空と海の美しい青色を邪魔する色が何処にも無いのである。だから海の青色がとても奇麗に見えるのである。

これは朝の散歩で撮った写真である。写真を撮りに行った訳では無い。妻や娘の服の色を私が指定したわけではない。たまたま偶然この写真に都合の良い色だったのである。ただ、私は海辺に着いたときにそのことに気がついていた。カラー写真を撮るとき「主題」と「背景」の色合いということは常に気にしているからである。カラー写真を撮るとき私がもっとも気をつけていることの一つは「カラーコーディネート」である。家族写真は記録だからそれほど拘る必要は無いが、本気でポートレートフォトを撮る場合、ロケ地のシチュエーションに合わせた色の衣服をモデルに着て貰うつもりである。こういう美し海をバックに、純白のワンピースを着た「彼女」を撮ってみたいと思う(笑)。

この写真がちょっと難しかったのは、手前の砂浜に「草」が生えていたことである。この写真はF2.0で撮っているのだけれど、絞って撮るという撮り方もある。開けて撮ると手前の草がボケる。手前にあるだけにそれが五月蠅く見える部分がある。しかし、私は開けて撮った。その理由は海がボケてしまった方が柔らかく奇麗な写真になると考えたからである。朝の散歩で撮った写真であってポートレートではない。この場所でポートレートを撮るとしたらもっといろいろなことを考えて撮るだろう。でも、この程度の写真を撮るときにでも目の前の「情況」がどうなっているのかと言うことについては理解して撮っている。

「色」や「光」や「配置」と言うことについては「無意識」のレベルも含めていつも考えて撮っている。「無意識」のレベルで考えていると言うことはどういうことかというと、「場数」が頭の中にストックされていると言うことである。もう一つ言うと、私の場合僅か1年9ヶ月とは言え仕事としてお金を頂いて人物写真を撮っていた経験があることが大きいと思う。流石の私でも、お金を頂いて1冊のフォトブックを作るために写真を撮るときには「色」や「光」や「構図」ということについてそれなりに真剣に考えて撮っていたから(本当は結構いい加減だったけれど・笑)。

ついでながら書いておくと、上の写真はα7Ⅲ + FE85mm F1.4 GMで撮ったからと言ってそれほど変わらないだろうと思う。もちろん別のカメラに別のレンズで撮れば若干の違いは出るし、α7ⅢやFE85mm F1.4 GMの方が性能が高いのだから悪い方向で違いが出ることは無いと思うがそんなには変わらないと思う。なぜなら、カメラやレンズにとって厳しい条件の写真では無いからである。セッティングして撮っている訳では無いし、私はいつでも乱雑に撮っているので「どうだ!」って見せられる写真があまりないが、FUJIFILM X-T2 + XF56mm F1.2 Rでもカメラ雑誌に掲載するレベルの写真を撮ることは十分に可能だと思う。アマチュアが使ったらおつりが来る(笑)。

プロが高いカメラとレンズを使う理由は、厳しい条件での撮影が少なくないからである。それと、ギリギリのところでの僅かの差がプロとしての評価を左右するからである。プロになって飯を食っていくつもりでもなければ、X-T3にFUJINON XFレンズで十分だと思う。私自身、本気でポートレートを撮るなどと言う気になっていなければα7Ⅲや大きくて重くて高いレンズなど買わなかった。Planar 50mm F1.4とDistagon 35mm F1.4の2本はもっとも好きなレンズであるが、それでもプライベトユースのために買おうと思ったことは無かった。買ったとしてもギリギリのレベルで写真を撮るつもりで無ければ意味が無いから。スナップに使うなら、初代のα7に古いマニュアルフォーカスレンズのPlanarやDistagonで十分なのだ。

0123okkun君、プロ用の機材をアマチュアが持っても宝の持ち腐れで終わるモノだよ。もちろん、1000人に1人ぐらいは「玄人裸足」という人間がいるものであるがそういうのは例外である。フラグシップクラスのカメラや、馬鹿高い大口径レンズに対する憧れはすっぱり捨て去った方が良いと思う。今回の様に息子さんと2人旅をすることを考えたら、X-T30ぐらいのサイズのカメラが君にとって一番良いと思う。X-T3でさえちょっと大きいだろう。X-T20でも良いと思うけれど、このあと5年使うつもりならAFの性能が上がったX-T30を選ぶ方が賢明だと思う。もちろん、α6400の方が使い易いと感じたらそちらでも良いと思う。

ああ、僕がα7Ⅲを買う前だったら、少し色を付けて1Dx引き取って上げたんだけれどね〜(笑)。でも、僕だって1Dxよりはα7Ⅲの方がいいけどね(爆)。たぶん、いくつもの点でα7Ⅲは1Dxを越えていると思う。デジタルカメラはドンドン後から出てくる製品に追い越されていくのが宿命。でも、僕はX-T2・X-T20は最低5年は使えると思って買いました。2年間使ってまだまだ使えると感じています。あれっ、このシリーズはshi-photo君向けに始めたのにな〜(爆)。

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by dialogue2017 | 2019-03-20 22:00 | 写真とカメラの話し | Comments(3)