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写真は、2012年9月29日に私が撮影した友人の写真である。古いブログのエントリーから引っ張ってきたファイルであるためRetina Displayで見るとかなりぼやけて見えてしまうので少し小さなサイズで掲載した(それでもはっきりとぼやけて見える。本来倍のファイルサイズが必要)。

個人的な友人が遊びに来て撮った写真であるため、ちょっと"よれている"バックペーパーを使って撮影した。そのため、写真左側の"ハイライト”の部分にムラが出てしまっている。よれていないバックペーパーで撮影すればこういうことはない。また、小さいサイズに圧縮しているため、元ファイルの階調(グラデーション)が少なからず失われている。プリントをする際には大きなサイズのファイルから出力するのでグラデーションがなだらかに繋がった階調が豊かなプリントになる。 ※写真の下に本文あり。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO200 F8 1/160(マニュアル) AWB JPEG モノブロックストロボ2灯 2012年9月29日撮影 

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前節で、ライティングの目的の一つとして「被写体を『美しいグラデーション』で撮影するためである」という理由を上げた。スタジオライティングを行う場合、フラットなライティングを行うことは少ない。記念写真のような写真の場合は比較的フラットなライティングで撮ることが多いので、写真館などではむしろフラットなライティングが基本であるが、グラビアフォトのような写真を撮る場合にはフラットなライティングを行うことは少ない。

フラットなライティングで撮影した写真には面白みが無い。フラットなライティングで撮影する写真の最も代表的なものは「証明写真」である。モデルの顔に影が出ないように撮影することが大事なのでフラットなライティングで撮影する。「証明写真」というのは言ってみれば「実物のコピー」が目的であり、美的に撮ったのでは失敗となる。

通常「写真館」ではフラットな光で写真を撮ることが多い。「記念写真」というものは、「証明写真」ほどでは無いにしろ「記録を残す」という目的の写真なので基本的には陰影の少ない写真を撮る。しかし、ファッションフォトとかグラビアフォトの場合、美しく見せることが重要になるため、フラットならライティングで撮影することは少ない。なぜなら、フラットで撮影した写真は面白みが無いからである。フラットな光で撮影すると、「証明写真」のような写真になってしまうからだ。

それ故、「フォトグラフィック・ライティング」の場合、写真に適度な「陰影」が出るようなライティングを行うケースが多い。いや、それが一般的と言って良いだろう。写真は、フラットな光で撮ったものよりグラデーションの出る光で撮影したものの方が美しく見える。

上の写真はモデルさんから見て右斜め45度の角度からの2灯ライティングで撮っている。1灯はモデルさんに当てるためであり、もう1灯は背景紙に当てるためのライトである。どちらのストロボにもソフトボックスを装着してライトを柔らかくしている。通常の撮影では、モデルさんから見て左斜め前に設置している「フィルライト」からもライトを当てる。「フィルライト」というのは「メインライト」だけでは足りない光を補うための「補助光」としてのライトのことである。この写真の撮影の際にはそのフィルライトは発光させず、モデルさん右斜め前の2灯のストロボだけを発光させて撮影した。

細かい説明は省く。ご覧頂きたいのはバックペーパーの「濃淡」である。写真左側から右側に掛けて青色がなだらかに濃くなって行っている。この"グラデーション”が写真を美しく見せる。それ故、そういうグラデーションが出るようにライティングをしている。もし、この写真の背景の「青色」が完全に均一の青色であったとしたら、この写真の見栄えは大きく変わる。もっと味気ない平板な写真になってしまう。だから、フォトグラフィック・ライティングの場合、グラデーションが出るようにライティングを行うことが多い。

"一昨日の晩に撮ったギターの写真”も、基本的には「グラデーション」の付いた写真になるようにライティングして撮影している。モノクロ写真の場合フラットな光で撮影した写真は面白みが無い。カラー写真の場合「色彩」があるためフラットな光で撮っても救われるケースが少なくないが、白と黒のトーン(それは「明」と「暗」のトーンである)でしか表現をすることの出来ないモノクロ写真の場合、フラットに撮った写真というのは面白みが無い。その例として上げて大変申し訳ないが、"「Mon'scafe」さんが撮影されたギターの写真"がパッとしない理由は、私が彼にコメントで伝えたように「フラットな光」で撮影しているからなのである。つまり、写真にグラデーションが無い。コントラストがもの凄く低いため「眠い」写真になってしまっている。フラットな光で撮ったモノクロ写真にはメリハリが無く、美しい写真とはならない。

念のためもう一度書いておくが、この写真を掲載した理由は、一昨晩私が撮影したギターの写真も、基本的にはこの写真と同じ考え方、つまり写真に"グラデーション”が出るようなライティングで撮ったということを伝えるためである。モノブロックストロボ2灯と、小さなLEDスタンド1灯という違いはあるが、ライティングの目的は同一である。あのギターの写真も、右から左に掛けてなだらかに明るさが落ちていくグラデーションがある。そういう風に撮ろうと思ってライトを使ったのである。


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by dialogue2017 | 2018-04-17 17:00 | 写真論 | Comments(0)

Jiyuujinkeikoさんのために何枚かの写真をお見せしたい。いま気がついたのだけれど、「自由人ケイコ」さんだったのね〜(笑)。「自由人」を名乗るなんて素敵なことだ。私なんて自由人過ぎて、世の中の普通の人々がイヤイヤやることのほとんどすべてをやらないで生きてきた(笑)。私は、やりたくないことはほとんどやらない人生を生きてきたんです。というか、やりたくないことを我慢してやる能力が無いんです(笑)。しかし、人生にはどうしてもやらずに済ますことが出来ない実務的なコトが沢山あります。私は、私より実務能力がある優秀なスタッフを集めてきてそういうことは彼らにやって貰います(笑)。いま経営している会社もこの10年間専務に100%丸投げで、僕は、銀行口座に振り込まれる役員報酬とは別に現金で受け取る「裏金」(笑)を貰う日に月に一度だけ会社に顔を出し、毎日「遊んで」暮らしています。仕事は嫌いなのでやらないで生きていくことにしているんです(爆)。

だいたいが、私は自分の命を賭けられること以外には何の興味も無いんです。だから、私が人生で真剣になったことは二つしか無い。それは「恋と革命」です(爆)。若い頃には人間が本当に人間らしく生きられる社会を作りたいと思った。その為には世の中を根本的に変えるしか無いと思った。で、革命運動をやろうと思った。まあ、私の世代ぐらいまではこういうのは珍しいことでは無かったんです。もうひとつ「熱中」したのは「恋」でした。若い頃には女性が好きだった(笑)。4年以上一緒に暮らした女性だけでも4人いる(笑)。いつも年の離れた女性ばかり。8歳下、14歳下、いまの妻は16歳下。若い女性からモテるんだ(爆)。どの女性に対しても自分の命を捧げて良いと思いました。ああ、自慢話をしてごめんなさい。ちょっとだけだけれどテンションが上がっているんです。Jiyuujinkeikoさんが「鍵コメ」を止めたことに感激したんですよ、本当に。

僕は(一貫して「私は」だったのに、一人の具体的な女性を思い浮かべて書くと「僕は」になってしまう・笑)、貴女の写真は好きだったんです。どこが好きなのかというと、まず第一に「ゆるふわ」じゃない(爆)。女性の写真って圧倒的に「ゆるふわ」と「パステル調」が多いでしょう? 全面否定するつもりは無いけれど、好きじゃ無いんです。貴女の写真が好きなもう一つの理由は「とってつけたような」写真では無いこと。言い換えると自然体で撮れていること。僕自身もそういう写真を少なからずここに載せているし、貴女がこちらの方が好きですと言ってくれた『LUZUeSOMBRA』なんてどちらかというと「とってつけたような」写真が結構沢山載っています(笑)。でも、僕は、一番格好いいのは「格好付けない」ことだと思っているんです。貴女だって、貴女なりに「格好いい」写真を撮ろうと思ってお撮りになっているかもしれませんが、貴女の写真には鼻につくような嫌味さがありません。僕はそこが好きなんです。

思えば、3月末の「コブシの花」から始まったお付き合いですね。僕はコブシや木蓮の花が大好きなんです(笑)。貴女は理論面では初心者かもしれませんが、なかなか綺麗な写真を撮っていると思います。偉そうなことを言って恐縮ですが、貴女のモノクロ写真のトーンは初心者としては十分に合格点だと思います。私が言う「ここからここまで」の中にキッチリとトーンが収まっていますから。それって、もの凄く大事です。この点は男の方が全然ダメですね。男は直ぐに格好付けたがるんですよ。だから、ノーマルなトーンの写真を撮りたがらないんです。でも、平凡なトーンを超えるのって難しいんですよ。プロのモノクロ作家でも、それで作品を成り立たせている人って数えられるほどしかいませんから。結局、美しいモノクロ写真は基本的にノーマルなトーンの中で表現されるモノなんです。そういう意味では、貴女はすでに十分な素地が出来ていると思います。

貴女の写真は、端的に言って「上品」です。「下品」さがありません。つまり、目の痛くなるような「白飛び」や「残念だな〜」という不要な「黒潰れ」が無いんです。きちんと基礎が出来ています。たぶん、貴女は渡部さとるさんの「ワークショップ2B」に入ったらあっという間に上達すると思います。残念ながら2Bは3月末を持って15年の歴史に終止符を打ってしまいましたが。「ゆるふわ」に行かない女性の写真は見所があるような気がします。男は直ぐに格好付けたがるから「ラフモノクローム」に行くか、セイケトミオ風の写真に走ります。そんなもの単なる物まねでしかないと気がつかないんです。「こいつ本物?」と思わせるところまで行けばそれはそれで立派ですが、そこまでは行けなければ単なる「猿まね」なんですよね。男は見栄張りなんです。写真が格好良くたって本人の中身がなければそれだけなのに。まあ、中身が軽いからこそ、せめてファッションだとか写真だとかで格好を付けたいと思うわけでしょうが…。ああ〜、言っちゃった(爆)。

さて、なにか写真をお見せしましょう。「柔らかい写真」が良いかな。貴女は主にスナップ写真を撮っていますから、自分で光をコントロールするという撮り方はなかなかする機会が無いと思います。しかし、自分で光をコントロールして写真を撮ることを覚えないとスナップも上達しません。お友達でも誰でも良いので、誰かにモデルになって貰ってポートレートを沢山撮ったら写真というモノがいまより分かるようになるだろうと思います。モデルは絶対に女性の方がいいです。子どもでも構わないので女性です。何故かというと、男の写真はコントラストが強くても良い写真になるからです。そういう写真は比較的撮るのが簡単です。しかし、女性の写真は「柔らかい写真」でなければダメです。そして、柔らかい写真というのは「柔らかい光」で撮らないと撮れません。つまり、きちんと光を選んで写真を撮ると言うことを意識的にやらないと撮ることが出来ないと言うことです。だから、良いレッスンになるのです。

さて、写真をお見せしましょう。と言っても、ほとんどすべての写真は外付けHDDに入っていて、どこに何が入っているか分からないんです。「残しておけば良い」としか考えていないからきちんと整理していないんです。私はリビングのテーブルの上にあるMacBook Proばかりを使っていますが、このMacにはあまり写真が入っていません。私は大量に写真を撮っているのでここに残していると直ぐにHDDが一杯になってしまいます。だから、ドンドン外付けHDDに逃がしています。そんなわけで、直ぐにお見せすることが可能な写真というのは、このブログに一度掲載している写真に成ります。そういう写真はブログからドラッグアンドドロップで簡単に持ってこられますから。でも、昔のエントリーの写真なんて見ていない人ばかりでしょうから、そういう写真でも「初見」の人がほとんどになるでしょう。

柔らかい写真を簡単に撮る方法があります。室内で撮るのです。室内だと戸外のように強い直射光がモデルに当たることを避けることが出来ます。すでにお伝えしたように、柔らかい写真は柔らかい光で撮れば良いのです。実に簡単なことです。

1枚目の写真は2011年1月29日に撮った娘の写真です。この時娘はまだ1歳です。ついでながら、娘は私が52歳の時の子どもです。私は昨年還暦を迎えていますが娘はまだ8歳です。年を取ってからの子どもは可愛いと言いますが、男親にとってこの世で娘ほど愛らしい存在はありません。この写真は当時やっていたブログにカラーで掲載していたものを持ってきました。当時はまだRetina Displayを使い始める前だったので解像度の低いファイルを載せていました。その為、いまこの写真をRetina Displayで見るとぼやけて見えますが、柔らかい写真の見本としてみせる分にはぼやけていても良いでしょう。どうですか? 柔らかくて綺麗に写っているでしょう? 何もしていません。ただレンズを向けてシャッターボタンを押しただけなんですよ。レフ板も何も使っていない。撮影場所は児童館の中。娘からかなり離れた距離にあるガラス窓から入ってきている光が柔らかいので柔らかい写真が撮れたと言うだけです。種も仕掛けもありません。ちなみに、カラーの方が断然綺麗です。僕は人物写真はカラーでしか撮りません。

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2枚目の写真。これもちょっと古い写真です。2013年4月29日に撮った写真ですのでほぼ丸5年前ですね。撮影地は昭和記念公園。この日は、4歳と6歳の姉妹のフォトブック撮影があって、泉大悟君と二人で昭和記念公園でロケ撮影をしていました。その帰りに、娘さんの写真を熱心に撮っているお母さんとすれ違いました。花畑をバックに逆光で撮っていたので、手にしていたレフを持って行ってレフで「ライティング」して差し上げたんです。そのお母さんが「それを使うと全然違うんですか?」と質問してきたで、「ちょっとこっちを見て下さい。まずレフ無しで1枚撮りますね。はい、次はレフを使って1枚撮りますね。はい、見て下さい。こっちがレフ無し。こっちがレフあり。どうですか?」「うわっ、全然違う。凄ーい」という話となりました。私はこの写真を左手でレフを持って右手片手で撮りました(カメラとレンズで1.7kg!)。本当は、お母さんが左側に行って左手でだっこして貰って撮らないといけないんです。そうすると、西日がこの可愛らしい女の子の左頬に当たってもっと綺麗な写真になるからです。しかし、「レフ板の効果」というのを見せるためだけに撮ったのでそこまではやりませんでした。でも、柔らかくて素敵な写真でしょう? 咄嗟に一瞬で撮った写真なのですが、レフが1枚あると簡単にこういう柔らかいトーンの写真が撮れるんですよ。ちなみに、この写真でも僅かですがトップライトがモデルさんに当たっています。この髪の毛が光り輝いている部分があるかないかの差は大きいです。覚えて下さい。女性を撮るときにはトップライトを入れる方が綺麗な写真になります。アマチュアカメラマンの方で、高額な中判カメラ(GFX50s)とかを使って女性ポートレートを撮って写真サイトのような所に掲載している人が結構います。皆さんバウンス光を使って肌を綺麗に明るく撮っていますが、意外とトップライトが入っていないんですよ。画竜点睛を欠くで終わっています。

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3枚目。これも古いです。2013年7月13日の午前11時の撮影。カンカン照りの我が家のベランダにビニーループールを出して遊んでいるときに撮った写真です。モデルさんは娘の保育園のクラスメイト。焼け付くように照りつける太陽の真下で撮っているのですが、ビニールプールに大きな「ルーフ」があって直射光を遮っているんですね。レフ板は使っていないのですが、この子の左頬から1mほどの距離にある窓ガラスにA4の画用紙を一枚貼っておきました。僅かですが、そこからこの子の顔にバウンス光が返ってきているんです。手元にレフが無かったし、白くて大きなモノが何も無かったのでやむを得ずやった措置ですが、A4の白い紙一枚で写真は変わるんです。暑い真夏の写真なのでかなり飛ばして雰囲気を出しています。3枚ともカラー写真で撮っているので明るい方が綺麗なんですが、貴女にはモノクロで見せた方が参考になるでしょう。ちなみに、この子の左目を見ると、ガラス窓に貼ったA4の白い紙がくっきりと写り込んでいます。これだけはっきりと写り込むと言うことはそこから強い光が反射していると言うことなんです。全く手を掛けずに綺麗なポートレートを撮ることは難しいです。しかし、ほんの僅かな工夫をするだけで写真は全く変わるんです。その辺りを知っているかいないかがプロとアマチュアの差です。あっ、私はアマチュアですが(爆)。

わざわざレフ板を買わなくても、B4の画用紙を6枚ぐらい段ボールに貼り付けてレフ板代わりにして写真を撮ってみて下さい。場所は、室内、ライトはガラス越しの光です。柔らかいポートレートが撮れるようになると、スナップするときに"光の見分け"が出来るようになってきます。だから、スナップ派の人も一度はポートレート撮影にチャレンジした方がいいです。どうです? 楽しかったでしょう?(笑)。

ちなみに、EXIFを確認していませんが、3枚ともカメラはEOS 5D MarkⅢでレンズはSIGMA 85mm F1.4だと思います。私がポートレート撮影をする際の80%はこれで撮っていましたので。お仕事用セットです(笑)。3枚ともカラーはもっと綺麗です。

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by dialogue2017 | 2018-04-12 18:00 | Comments(4)

女性ポートレートは逆光でバウンス光を使って撮るのが「基本」。レフ板の持ち合わせがない場合でも「順光」は避けた方が無難。レフ板が無いときにはモデルさんを半分日陰に入れて撮ると柔らかい写真が撮れる。"トップライト”のあるなしの差も大きい。

娘の代わりにモデルが"北川景子"で、レフ持ち1人(欲を言えばディフューザー持ちも1人)がいたら雑誌に掲載できるレベルの写真が撮れる。美しいポートレートを撮るために必要なものは、1に美しいモデル、2に良いカメラとレンズ、3にロケ地、そして光をコントロールするためのレフ板(ディフューザー)を持ってくれるアシスタント。最後にカメラマン1人(爆)。

EOS 7D MarkⅡ + SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM ISO100 F2.0 1/800 AWB  ピクチャースタイル - ポートレート JPEG

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Photoshop CCで上の写真の「シャドー」を少し起こした。レフ板でバウンス光を当てたような描写にはならない。それでもこちらのほうがいい?

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1枚目の写真の8秒後に撮ったカット。娘の顔の向きが変わりカメラアングルも変わっている。同じ場所でほぼ同じ時間に撮っているにもかかわらず、モデルの顔の向きやカメラアングルで写り方がこんなにも変わってしまう。この写真の大きな欠点は髪の毛にトップライトが入っていないこと。その為、髪の毛がべたーっと潰れてしまった。トップライトが入り髪の毛の一部が輝いている上の写真と比べてみて欲しい。この僅かな違いが写真の見栄えを変える。子どもの写真なんて「記録」として残せればそれだけで十分な価値があるのでレフ板を使ってまで綺麗に撮る必要は無いと思う。ただ、知識としては「順光」「反逆光」「逆光」「サイド光」などの使い方を知っておいて損は無い。

直射光がガツンと当たっているハイライトは"てかって"しまって美しくないよね。ヒストグラムの右裾は254で止めているので白飛び警告が出ている部分は全くないが、それでもこのハイライトは美しくない。まあ、「健康的で良いじゃ無いですか」という突っ込みは成り立つが(爆)。

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「娘の写真が一番」というタイトルを付け、文章を書かず写真だけ載せて終わりにしたい。しかし、それではこのブログの「価値」がない。昨年末に止めるつもりだったこのブログを1月15日に再開して以来73日間更新を続けてきたが、3月30日より昨日まで5日間更新を休んだ。そろそろ潮時だと思い、3月29日のエントリーをもって終わりにしようと思ったのである。しかし、一部で物議を醸した「モノクロ写真の基本について一度考えてみた方がいいと思う」に対して頂いたコメント読み、今止めてしまうのは無責任だと思いもう少し続けることにした。そして、今朝1枚の写真に極短い文章を付けてアップしたところ、「久しぶりにdialogue2017さん節が拝見できて良かったです」とコメントを頂いた。

そうなのである。何度も何度も指摘してきたことであるが、このブログは掲載された写真を見るためのブログではなく、書かれている文章("dialogue2017節”)を読むためのブログなのである。だから、このブログは大勢の方を対象に記事を投稿していない。これまた何度も何度も書いてきたことであるが、このブログは、私の「書いた話」に興味を抱き読んで下さる「一読者」に向けて書いているのである。

私は、プロカメラマンでは無いし、高い撮影技術を持っているわけでも無い(←謙遜では無く事実である)。しかし、少なくない人数の著名写真家と親しく交流する機会に恵まれたため、これまでにプロの写真家の話を沢山聞いている。また、1年9ヶ月という短い期間であったが、3人のプロカメラマンといっしょに仕事をしたという経験もあるため、アマチュアカメラマンの方よりは多少撮影に関する知識が豊富だと思う。それ故、今までやってきたブログの読者から「お話し、大変参考になります」というコメントを何度も頂いてきた。それで、比較的初心者のアマチュア写真愛好家の方々に向けて、ちょっとした「撮影のヒント」を提供しようと思って文章を書いてきた。言うまでも無く、私よりも知識が豊富なアマチュアカメラマンは沢山存するが、私はそういう方を読者対象には考えていない。そういう方は、セミプロと言っても良く、私が語りかける対象では無い。

と言うわけで、写真を掲載して「娘の写真が一番」とタイトルを付けて投稿して終わりにしてしまいたいのであるが、今回も撮影に関する「ちょっとした撮影ヒント」を書くことにする。私は半月ほど前に「光をコントロールして写真を撮る」という話を2回に分けて書いた→(1)(2)。2回に分けて長々と書いたが、伝えようと思ったことは「バウンス光を扱えるようになるとそれ以前よりワンランク上の写真を撮ることが出来るようになる」という事であった。

下の写真は、この4月に3年生になった私の娘を撮った写真である。昨日、茅野の家から帰ってくる途中、山梨県の笛吹市に桃の花を見に行った先で撮った写真である。娘が保育園に通っていた時代には娘のポートレートを沢山撮ったが、小学生になってからはほとんど撮っていない。活発になった娘はお父さんの「遊び」の相手をしてくれなくなったのである。そう、娘のポートレートを撮るというのは私に撮ってとても楽しみな「遊び」なのである。

昨日は、「10枚だけでいいから撮らせて」とお願いし、モデル料300円で契約した(笑)。いやいやモデルになってくれた娘を1〜2分で撮るわけであるから、なかなか思うようには撮れない。それでもレフ板が1枚あればなんとかなるのだが、昨日はいつも車のラゲッジに積んである60cmの丸レフが無かった。レフ板が無ければポートレートが撮れないというわけでは無いが、あるのと無いのでは天と地の差がある。どんなに一流のカメラマンであっても、女性ポートレートを撮るときには"バウンス光”を使って撮る方が楽であるはずである。理由は、バウンス光を使った方が柔らかい写真を撮ることが出来るからである。

1枚目の写真を撮影したのは昨日の16:52:06である。日没が迫り太陽が西の空の低い位置にある時間帯である。この時間の太陽光は「赤い」ので肌の色がすっきりした写真を撮るには向かない。しかし、娘は条件を選んで撮れるモデルでは無いのである(いつも、プロのモデルを撮っているカメラマンが羨ましいと思う。良い条件でプロのモデルを撮るのだから)。2枚目の写真は1枚目の写真と同じ写真である。シャドーを余分に起こしただけ。3枚目の写真は16:52:14秒に撮った写真である。1枚目を撮った8秒後に撮ったカットである。2枚目は娘が母親の方を向いたときに撮った。

2枚目はいわゆる「順光」での撮影である。太陽の位置が低い日没間際の光は弱い。しかし、それでも直接モデルの顔に当たると強いコントラストを生み出す。3枚目の写真はPhotoshopでかなりコントラストを落としシャドーを持ちあげているのだが、それでも「硬い」感じの写りである。肌が柔らかい感じがしない。鼻の横には強い影が出てしまっているし、西日の影響で肌が赤っぽい(赤っぽさもPhotoshopでかなり落としている。元ファイルの肌の色はもっと濃いオレンジ色である)。

1枚目のカットと3枚目のカット、モデルの立ち位置は全く同じで動いていない。変わったのは、モデルの顔の向きと、私の立ち位置とカメラアングルだけである。それでこれだけ雰囲気が違う写真になってしまう。写真は「光の当たり方」でかなり違う雰囲気に写る。1枚目の写真は3枚目の写真のように硬い写りになることを避けるような撮った写真である(先に撮影したのは1枚目)娘の右頬だけに太陽光が当たる「サイド光」で撮った。サイド光にすることによって、娘の顔の左半分に直射光を当てることを避けた。当然顔の左半分は「シャドー」になるが、直射光が当たらなければ肌は柔らかく写る。女性ポートレートを撮る場合、「肌を柔らかく写す」というのがセオリーである。私は日中花の写真を撮るときには日陰で撮ることが多いという話を何度も書いたが、その方が柔らかく写るからである。女性も花と同じである。

しかし、娘を完全に日陰に入れてしまったのではお話にならない。やはり、モデルの顔に明るさは欲しい。もし、レフ板が1枚あればモデルを完全に日陰に入れてしまっても"バウンス光”でシャドーを起こすことが出来るので綺麗な写真を撮ることが出来る。グラビアなどの女性ポートレートは8割まで逆光か反逆光で撮られているそうだが、その際、モデルさんにはレフ板で光を当ててあげるか、スピードライトを使って光を当てている。単なる日陰でバウンス光を全く使わない写真というモノも無いでは無いが、それはあくまで「例外」の部類に入る(例外にも優秀な写真はある)。

しかし、昨日はレフ板が無かった。EOS システム一式を入れているカメラバッグにはキヤノンのスピードライトEX430が入っているが、私はポートレートではスピードライトを使わない主義なので、カメラバッグに入れたままで出すことは無い。私がストロボを使うのは2年に1回(笑)。

光を起こすような素材は何も無かった。そうなると、順光で撮るか、サイド光にして撮るかという選択になる。逆光はバウンス光が必須であるからNG。順光では3枚目の写真のように硬い写真になってしまう。硬い写真がすべてダメだと言うことでは無いが、女の子はやはり柔らかく撮ってあげたい。で、サイド光で撮ることにしたと言う次第。私は男の子を撮るときにはサイド光で撮ることが多い。適度のコントラストが付いて男らしく写るから。女の子の場合、サイド光で撮る場合でもレフの光を入れる。しかし、昨日はレフが無かったので1枚目のような写真となった。娘の顔の左半分がシャドーになっているが私はこの程度のシャドーは嫌いでは無い。しかし、可能であれば顔の左半分にレフ板で返したバウンス光を当てて撮りたかった。ワンランク上の綺麗な写真となるから。

2枚目は顔の左半分の「シャドー」を少し持ちあげたもの。レフ板を当てたような感じにしようと思ったのであるが、実際に光が当たっていない所のシャドーを起こしても、バウンス光を当てたように綺麗な写り具合には出来ない。私ならいっそのこと1枚目のママで良いと思う。だって、『週刊プレイボーイ』の巻頭グラビアを撮っているわけじゃ無いんだから(爆)。

娘を日陰に入れ、顔半分だけに光を当てた効果がもう一つある。このアングルで撮ると背景が明るく写る。娘の顔半分がシャドーになっている分、明るさが実際以上に明るく見える。何度も書いたように、「明」は「暗」との対比で捉えられるモノだから。娘の右頬の側から光が当たっているので写真左側のしだれ桜は明るく輝いて写る(幾分透過光となるため)。最初にこのアングルを選んだ理由の一つである。3枚目は娘にも背景にも同じ角度で光が当たっている。娘の顔で露出を取ると背景は多少落ちる。この違いは写真の「ぱっと見」を大きく左右する。この写真の場合、「垂れ桜」も「主役」に準ずる重みを持っている。桜が綺麗に撮れている方がいいに決まっている。

1枚目の写真は、なんの準備も無く娘にお願いして1〜2分の間に10枚撮った中の3枚目である。私の技量ではこの程度しか撮れないが、まあまあだろうと思う。カメラがEOS 5D MarkⅢだったらもうちょっと綺麗な写真になっただろう。5D3を家に置き忘れ、旅先でバッグを空けたら7D2しか入っていなかったのだ(涙)。7D2は運動会とサッカーの試合の撮影以外では使ったことが無い。息子がサッカーを止めてしまったので、今では年に1度、9月末の運動会の時にしか使っていない。7D2だって悪いカメラじゃ無いと思うが、ポートレート撮影用のカメラとしてなら5D3の方が上だ。それでも、レンズの力に助けて貰った。これはSIGMA 85mm F1.4(旧モデル)が撮ってくれた写真である。

レフ板を使うかどうかはともかく、当ブログの「愛読者」には娘さんをお持ちの方々も何人かおられるので何かの参考になれば望外の幸せである。

【重要な追記】男の子を撮るのにレフ板は不要です。ガツンと直射光が当たっているところを撮って下さい。言わずもがなのことですが、男の子しかいないのにレフ板買ってしまうお父さんが出ると無駄遣いになりますので念のため(笑)。男の子しかいなくても、奥様が美人なら60cmの丸レフを1枚用意して下さい(爆)。


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by dialogue2017 | 2018-04-04 21:00 | 写真論 | Comments(0)

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(6)までとは違った絵柄の桜の花の写真はまだまだあるけれどキリが無いので終わりにする。最後は山茶花。私は日陰の花を撮るのが好きである。

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by dialogue2017 | 2018-03-26 15:00 | | Comments(0)

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ソメイヨシノは「白い」花ビラ。わざわざ陽の当たっていない部分を撮った。

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by dialogue2017 | 2018-03-26 11:00 | | Comments(0)

小さなファイルなのでちょっと甘くなっているけれどきちんとしたサイズで出せばきっちり写っている。この写真は、すれ違いざまに撮ったに近いテンポで撮った写真である(実際公園ですれ違ったご家族を撮らせて貰ったのである)。もし、綺麗に撮ろうと思ったら母親に娘さんを左手で抱き直して貰う。説明するまでも無いことであるが、女の子の左側から光が来ているからである。母親の身体で光が遮られて女の子の顔に光が当たっていない。とても柔らかく写っている理由は直射光が当たっていないからなので、そういう意味では必ずしも悪くは無いが、もう少し女の子の顔に光を当てて撮った方が綺麗な写真になると思う。ちょっと引いたところからレフ板で光を返しているため女の子の顔がシャドーになっていない。撮影時刻が日没間近で弱い光だったのも功を奏している。2013年4月29日16:34の撮影。5年前の4月なのでレフ板を持った息子は2年生になったばかりだ(瞳を拡大するとレフ板を持った息子が写っている)。ベストのライトでは無いが僅かながらも女の子の髪の毛にトップライトが入っているのがこの写真を素敵にしてくれている。何のセッティングも無しにほとんど出会い頭に撮った写真であるが、魚住誠一クラスの出来映えである(爆)。自分の好きな光を知っているとこれくらいは容易く撮れる。本当はカメラとレンズが良いだけである(笑)。


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by dialogue2017 | 2018-02-11 08:00 | モノクロ | Comments(0)

4年程前から写真を撮ることに対する意欲が薄くなり、写真はあくまで「記録」を残せれば十分だと割り切るようになってきた。それと合わせて娘が成長し、娘の写真をじっくりと撮る機会を失った。そのため、少なくともここ2〜3年はポートレートと言えるような写真はほとんど撮っていない。だから、「モノクロポートレート」としてここに写真を掲載するためには、3年以上前に撮った写真の中から写真を探さなければならない。ところが、私は撮った写真を全く整理していないので(iPhotoに取り込んで終わり)、その写真を撮った時期に使っていたiMacなりMacBookなりMacminiなりを引っ張り出してこないと古い写真を探し出すことが出来ない。

ただ、以前にやっていたブログに掲載した写真は外付けHDDを探せば割と簡単に見つかる。しかし、このブログよりも前にやっていたブログに掲載した写真はファイルサイズが小さいため、Retina Displayで見るとまるでピンぼけのようにぼやけて見える。なにもぼやけて見える写真を掲載することは無いと思うのだが、いまは人物写真以外の写真を掲載する気になれない。スナップ写真を掲載するくらいなら、いっそぼやけて見えても人物写真の方がいい。と言うわけで、このあと何枚かは古いファイルサイズの小さな写真を掲載する。Retina Display以外のディスプレイだとそれほどぼやけないのかもしれない。そうであることを期待する(笑)。

2011年1月29日の写真。この時娘はまだ2歳。児童館の中で撮った。カメラは初代EOS 5D。柔らかい描写をするカメラで大好きである。カラーの方が綺麗だけれどモノクロにしたものを掲載する。100%地明かりで撮っている。ストロボもレフ板も使っていない。自分の娘を撮るときにレフ板を使うことはあまりない。DIGIC2はEOS DIGITAL史上一番素晴らしい描写だという写真家は少なくない。レベル補正ぐらいであまり手を入れていない。

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by dialogue2017 | 2018-02-10 08:00 | モノクロ | Comments(0)

しばらく使っていないポータブルHDDの中から見つけた2012年の写真。レンズは小澤太一君から借してもらったSIGMA 85mm F1.4で間違いないと思うが、カメラがはっきりと思い出せない。というのは、ちょうどこの頃初代のEOS 5Dから5D MarkⅢに切り替えた直なのだけれど、この写真を撮ったときにどちらであったかの記憶が無い。トーンの感じからすると初代のような気がするのだけれど、恐らくMarkⅢだろうと思う。当時やっていたブログには小さなサイズで写真を掲載していたのでそのファイルをそのまま掲載してしまうとRetina Displayで見るとかなりぼやけて見える。元ファイルを見つけて大きなファイルで掲載したいと思うが、元ファイルがどこにあるのか分からない。最近はこのトーンで撮ることはほとんど無いが、こういうトーンのモノクロ写真が好きだ。娘は2歳の終わり頃か3歳になった頃か。EXIFデータも無いファイルなので不明。


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by dialogue2017 | 2018-02-09 17:00 | モノクロ | Comments(0)

Mさん、話のついでなのでレフ板の効用についてもうひとつ。女性ポートレートの場合、レフ板を使うにしろストロボを使うにしろ、瞳に"キャッチライト”を入れるのが一般的です。レフにしてもストロボライトにしても、モデルの顔を起こすために使った場合瞳にライトが映り込むのが普通です。顔に光が当たると言うことは、何かからバウンスさせているので無い限り光源は瞳に映り込みます。私はそれほどキャッチライトにこだわりませんが、入っているのと入っていないのではかなり雰囲気に違いが出ます。女性ポートレートは80%がた逆光で撮りますので、キャッチライトを入れないと瞳がかなり「真っ黒」な感じになって表情が暗くなりがちです。レフ板を構える位置で瞳への映り込みも変わってきますから、レフを構える向きは重要です。このケースではもっと上から光を返したかったのですが、小学4年生の息子にレフを持たせたという事情もありますしモデルさんがカメラの方を見てくれるのはほんの一瞬なのでなかなか思うようにはいきませんでした。ただ、トップライトが綺麗なのが救ってくれています。

上の写真と下の写真では雰囲気がかなり違う。下の写真はキャッチライトを潰しただけで他は上と100%同一であるにもかかわらず、上の方が顔全体が明るく見える。ほんの僅かな「白」で写真が変わる。このケースではキャッチライトがないと「画竜点睛を欠く」なのである。

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by dialogue2017 | 2018-02-08 16:00 | 人物 | Comments(4)

レフ板は瞳に映り込む

「柔らかいトーン(5)」に掲載した写真に関してレフ板を使用したのかというご質問を頂いた。レフ板を使っているかどうかは瞳を見ると分かる。ほとんどの場合、レフ板はモデルの瞳にかなり鮮明にうつりこむものである。スタジオライティングなどでもライトが瞳に映り込む。ポートレートの場合ライトの映り込みで"キャッチライト”を入れるのが一般的な撮り方である。キャッチライトが入っている方が生き生きとした表情になると言われている。この写真は雨の日に撮影している。かなり降っていて太陽が出ていなかったので弱い光であった(撮影データを見ると一目瞭然)。しかし、弱い光の日でも逆光で撮影する場合モデルの顔にバウンス光を当てて起こして上げないと肌が綺麗に写らない。反逆光の場合、モデルの身体の向きで顔にある程度光を回すことはできるが、完全な逆光の場合にはレフ板で光を当てて撮影するのが基本である。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO1600 F2.0 1/160(マニュアル) AWB JPEG  露出からかなり暗いと分かる

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by dialogue2017 | 2018-02-08 15:00 | 人物 | Comments(0)