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私の場合、フルサイズセンサーを使いたいケースはポートレートだけである。ポートレートの場合開放絞りF1.4の大口径レンズを使うが、絞り開放で撮ることはまず無い。ほとんどのケースは開けてもF2.0、F2.2、F2.5のいずれかである。このF値はAPS-Cセンサーでは概ねF1.4、F1.6、F1.8に相当する。FUJINON XF 56mm F1.2 Rは絞り開放から安心して使えるので割とF1.2を多用している。上の3枚の写真はEOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4で撮影した写真。下の3枚はFUJIFILM X-T2 + FUJINON XF56mm F1.2 Rで撮影したもの。各写真の絞り値は写真の上に記載した。

「ボケの量」という点では、私はAPS-CセンサーのX-T2にXF56mm F1.2 Rを付けて撮った写真で十分である。このレンズでもF2.0まで絞って撮ることが少なくないが、とにかく開放でも安心して使える。反対に、5D3 + SIGMA 85mm F1.4の場合、F2.0より開けてしまうとピントが合っていない写真の様に見えてしまうのでよほどのケースを除いて開けることはない。

ポートレートでさえ「ボケの量」という点ではAPS-Cで十分である。フルサイズセンサーを使いたい理由は「ボケの量」ではなく「絵柄のゆとり」である。抽象的な表現だが、言い直せば階調の繋がりのスムースさということになる。もう一つは、「ノイズ」である。逆光で撮ることが多いポートレートの場合暗部にノイズが出やすい。特にISOを上げた場合顕著に出る。そういうケースではAPS-Cセンサーとフルサイズセンサーの差が出る。言うまでもな後者の方がノイズが出にくい。

以上のように、フルサイズセンサーに拘るには明確な理由がある。スナップではさほど重要なことではないので私はスナップでフルサイズセンサーのカメラに拘ることはない。F1.4で撮って一部だけにピントが合っている写真を撮って悦に浸るほど未熟ではない。私の場合、スナップではほとんどの場合F5.6〜F8.0まで絞って撮る。APS-Cセンサーの場合はF4〜F5.6を多用する。スナップなんて遊びであるから開けて撮ることもあるが、それでもF2まで開ければ十分である。スナップ系のモノクロ作品を撮っている人間で絞り開放の作品というのは滅多に見ない。寧ろそいう写真は鼻で笑われることの方が多い。

【F2.2】

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【F2.2】

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【F2.0】

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【F1.2】

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【F1.2】

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【F1.2】

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by dialogue2017 | 2018-12-14 06:00 | 写真とカメラの話し | Comments(0)

この写真も「我が家のフェルメールライン(1)」と同じ場所で撮っている。場所が同じだけでは無く同じ日に撮影している。(1)は2017年7月31日9:59に撮った写真。こちらは2017年7月31日13:13に撮影したもの。前者はPENTAX 645Dで撮影しているが、こちらはEOS 5D MarkⅢで撮影している。レンズは大好きなSIGMA 85mm F1.4。

私は「我が家のフェルメールライン(1)」の末尾に「私は女性をこのコントラストで撮ることはあまりないが…」と書いた。女性を撮る時には、あの写真の様に顔のコントラストがはっきりしている写真を撮ることは少ない。下の写真のように飛ばし気味に明るく撮ることが多い。下の写真は、娘に両手で80cmの丸レフを胸の前でほぼ水平に持ってもらって撮影した。そのため幾分「お化けライティング」気味になってはいるが、それほど不自然な感じでは無い。アシスタントがいれば、娘の左45度やや上からレフを当てるのでもっと奇麗な写真になる。

自宅の和室の窓際で、本人にレフ板を持たせて撮っただけでこの程度の写真は簡単に撮ることが出来る。壁が真っ白でもっと採光が良く、背景に薄らと色を入れることができるようなハウススタジオの様なところで撮影したらもっと各段に美しいポートレートを撮ることが出来る。大きなレフ板やディフューザーを2枚3枚と使ったり、広い面の"紗幕”超しに拡散したライトを当てて撮影すれば魚住誠一氏が撮っているSONY α7系のレンズの作例写真のような写真を簡単に撮ることが出来る。そういう舞台で、α7ⅢにFE85mmF1.4 GMやPlanar1,4/50やDistagon1,4/35を使って撮ったら彼と同じレベルの写真を私でも撮ることが出来る。彼と同じような撮り方をすれば同じような写真になるのだ。

しかし、私が撮りたいと思っている写真はそういう写真では無い。もっと自然で、モデルのチャーミングさというものが見る者を思わず魅了してしまうようなレベルの写真が撮りたいのだ。どのようにしたらそういう写真を撮ることが出来るのか? どうしたら既存のフォトグラファーが撮るような「ありふれたポートレート」を超える写真を撮ることが出来るのか? 私は京都でその答えをはっきり掴んだ。あとは撮るだけだ。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO400 F2.2 1/80 +1.33EV JPEG

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by dialogue2017 | 2018-12-10 18:00 | モノクロ | Comments(0)

海を越えてcranberrycaさんから回答が寄せられたので「正解」を発表する。出題するとすぐに「Mon's Cafe」さんから回答が寄せられた。正解だった。それにつづいて「SunsetLine」さんからも回答が届いた。こちらも正解だった。まあ、問題が易しかったと言うこともあるが、お二人が正解でほっとした(笑)。お二人から回答が寄せられず、寄せられても間違っていたらもうこのブログは終わりにしようと思っていた(笑)。

下の写真が出題した時点でブログに掲載していた写真である。私は久しぶりにこの写真を見た瞬間「ああ、こんな感じの写真を撮っていたんだ」と強く残念に思った。出題に書いたようにこの写真には大きな「欠陥」があるからである。この写真を撮るとき、どういうライティングで撮影したのか、またどういう理由でそういうライティングをしたのかについて簡単に説明したいが、ある程度の「長文」になってしまうのでその件についてはここでは棚上げしておく(実は書き始めたのだが長くなりそうで辞めた)。

今回は、「答え」だけを提示しておくことにする。上の写真は下の写真の欠点、つまり私が使っていたスタジオのライティングの欠陥による「足りない部分」をレタッチによって修正した写真である。10秒ちょっとぐらいのレタッチで修正した。本来であれば撮影した段階で上の写真の様に写っているのが理想である。写真館はこういう風に写るライトを組んでいるのが普通である(写真館のライティングの実情についてはよく知らないので、そうなっていない写真館が沢山あるかもしれないけれど)。写真館はともかく、プロがこういう写真を撮るときには上に掲載した写真のように撮ることが多いだろう(プロと言えどもギャラや時間によって理想的なライティングを組めない場合もあるが)。

kisaragiさん、cranberrycaさん、ご覧の通り"一目瞭然"です。私は久しぶりにこの写真を見て、この欠点の部分が一番先に眼に着きました。写真を見たとき、その写真に大きな欠点があると真っ先にそこに目が行きます。あるべきものが欠けていたり、あってはならないモノが写っていたりするとそこに眼が行くんです。自分で撮った写真であれば「うわ〜っ」と思ってしまうし、他人が撮った写真だと「これで平気なんだ」と思います。※女性二人に「話しかけ」たら「ですます調」に変わった(笑)。

アマチュア写真愛好家は仕事で写真を撮っている訳では無く、楽しみで撮っているのだから完璧な写真を撮る必要はない。しかし、初歩的なレベルで「やってはいけない」、あるいは「やらない方が良い」ことを避けるぐらいの配慮は持った方が良いだろう。そのことにたいして全く無頓着な写真愛好家があまりに多い。またこういう言い方になってしまうが、普通のカメラで明らかに楽しみとして写真を撮っている人であればそれでも良いが、高級カメラや高額なレンズを使っていたり、今更わざわざ中判フィルムカメラでモノクロを撮っているようなそれなりの「好き者」が、ごく初歩的な「やってはいけない」ことに対して無頓着であるのを見せられると、「本当に写真が好きなの?」と思わずにはいられない。

話を戻す。写真を見たとき、その写真にハッキリとした「欠陥」があった場合は一番最初にそこが目に入ってくるものである。もし、人物写真をプリントしたとき、プリンターの不調で顔にシミが出来ていたとしたら一番最初にそこに目が行き、「あちゃ〜」と思ってしまうのと同じことである。私は、下の写真を久しぶりに眼にしたとき、そういう感じの気持ちになったのである。で、「出題」することを思いついたと言うことである。

kisaragiさんの「回答」は事実上「無回答」であった。「ポートレートと撮った経験はあまりない」ということで、「わからないので教えて欲しい」という主旨の回答であった。ちょっと残念である。大事なのは「正解」することではなく、写真をじっくりと見て、自分なりに「これかな?」という「答え」を考え出してみることであるから。そのための「出題」だったのだ。わからない問題にぶつかった際、「わからない」で終わらせないで「もしかしたらこういうことかな?」と必ず一つの答えを出してみる習慣を持った方が良い。実は、この「問題」を出すとき、私は4人の人間を念頭に置いて問題を出した。男性2人、女性2人である。私が念頭に置いた男性二人からは直ぐに「回答」が届いた。最近は二人とほとんどやりとりをしてなかったがお二人は即座に回答をくれた(多分二人とも仕事中だったのではないだろうか?)。

女性二人は「指名」しないと回答を寄せてくれないだろうと考えて指名させていただいた。ありがたいことにお二人とも回答を寄せてくれた。男性二人が正解するだろうことはわかっていた。そして、女性二人はおそらく「不正解」となるだろうと予想した。そもそも、この問題を出した一番の「動機」は、女性二人にこの問題について「考えて貰う」事であったのである。ストレートに言ってしまうと、この「問題」は、kisaragiさんとcranberrycaさんお二人のために「出題」したのである。

cranberrycaさんからは具体的な回答があった。予想通り不正解であった。しかも、不正解であったばかりか、「そうあって欲しい」部分について、「これじゃいけない」のではないかと推理されていた。その件に関してはエントリーを改めて書くことにした。それはポートレートライティングのイロハについての話しに繋がるので長話になるから。

Mon's Cafeさん、Sunse Lineさん、kisaragiさん、cranberrycaさん、ありがとうございました。中高年男性陣やモノクロフィルムで撮っている男性あと2〜3人から回答が寄せられていたらもう少し楽しかったんだけれどね〜(笑)。日和ったか?(爆)。

ああ、kisaragiさん、cranberrycaさん、あえて「正解」を「文章」では書きませんでした。下の2枚の写真を見比べれば一目瞭然ですから。2枚の写真を左右に並べて「どこが違う?」と質問されたら1秒で答えられるほど一目瞭然ですので。「追試」として写真を眺めて「正解」を出して下さい(笑)。コメントを寄せていただく必要はありませんのでご自分で回答して下さい。

追記。これは出題時にも書いたことであるが、この問題は私が書いた文章を読んでいる人ならすぐに正解に思い至る問題である。私が女性ポートレートを撮る際にもっともよくやる「手法」についてだからである。私はその話をたびたび書いている。

追記2。私がなぜ女性陣二人は不正解に終わると予想したかについてひとこと書いておく。私は彼女たちのブログに掲載される写真に目を通している。彼女たちが撮っている写真を見ると「ほぼ何もわかっていない」と言うことが一目瞭然なのである。私はそれがいけないとは思っていない。女性差別だと糾弾されることを恐れずに言うが、女性は楽しく撮っていればそれで良いと考えているのだ。人類の長い歴史が生み出した必然で、女性は「機械モノ」を理解する能力が男性に比べて低い。そもそも「機械」にあまり興味を抱かない。しかし、「写真」が上手く撮れるかどうかは「写真機」という「機械」を上手に扱えるかどうかに掛かっている。だから、「機械好き」である方が断然有利なのである。「カメラ」という機械の「特性」を理解して初めて良い写真が撮れるのだから。やれLEICAだハッセルだと次々カメラやレンズを買うのは決まって男性である。女性の写真好きには好きなカメラを使い続ける人が圧倒的に多い。なぜなら女性はそれほど「機械」が好きでは無いのだ。

ついでに言っておく。「機械」が好きだということは「写真」に上達する上で有利だ。「好きこそものの上手なれ」だから。しかし、現実を見ると、多くの「機械好き」男性諸君、つまりハッセルだライカだズミルックスだプラナーだとやり続けている諸君は「写真以前」で止まっている。田中長徳大先生が始終口されていることである。彼らはカメラやレンズへの憧憬に止まり、「写真」と真剣には向き合っていない。


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by dialogue2017 | 2018-11-08 11:00 | 写真とカメラの話し | Comments(3)

この写真は2012年9月9日に私が撮影した写真である。写真館をオープンして3日目の撮影だった。まだ3人のプロカメラマンの勤務が始まる前で、アシスタントも無しに私一人で撮影した。写真館のライティングを組んだのは写真家の渡部さとるさんである。私の写真館は彼の全面的なバックアップで開設した。8月にライティングの最後の詰めを行った際には、渡部さんは二人の弟子を伴ってスタジオに通い終日ライティングテストを行った。その一人が渡部さんの10人目の、そして最後のアシスタントであった泉大悟君である。彼には、私の写真館のメインカメラマンを務めて貰った。もうひとりのSさんは、今年春からフランスに修行(?)に行っている。元2Bの「暗室番長」だった女性である。彼女にもサブカメラマンとして手伝って貰った。ブライダルと料理の写真の師匠の元でアシスタントをしていたのでその二つの仕事が入った時には彼女の力が生きた。

話を戻そう。最終的なライティングが決まり写真館のオープンを待つばかりになったとき、私は渡部さんに「白バックを撮ってみたんだけれど」と伝えた。すると「白は難しいよ。一番難しい。それに、ここじゃちょっと厳しいよね。ここじゃ狭すぎる。白バックを撮るならストロボを追加しないと厳しいよ。でもそのスペースがないよね。ここでは白バックは辞めた方がいい」と言われた。彼の言うとおりなのである。通常スタジオに必要と言われる最低限のスペースの半分ほどの狭いスタジオだったのだ。あまりに狭くて、あるとき泉君は撮影ポジションの背中の窓から外に飛び出して、スタジオの外から撮影したことがあったほどである(笑)。

チーフカメラマンの"憲ちゃん”からも「叔父貴、ここで白バックは厳しいですよ」と言われていた。"憲ちゃん”は私の写真館のチーフカメラマンを務めてくれたプロフォトグラファーなのだが、最後のライティングテストの際渡部さんに向かって「渡部先生、メインライトはちょっとフェザリング的に打ったらどうでしょう?」と提案し、それは全く的を射た提案だった。後日、渡部さんは私に「憲ちゃんがいればなんの心配もない。もう俺が手伝う必要はないと思う」と言った実力の持ち主である。実際、ある意味で憲ちゃんは渡部さん以上になんでも撮れるカメラマンである。「器用貧乏」なのである(笑)。だからなんでも得意になってしまったわけである。そじゃないと食っていけないから。

その憲ちゃんからも「叔父貴、ここで白は厳しいです」と言われていた。厳しい理由は「狭い」からなのである。「白バック」を綺麗に撮るためには十分な光量の光をスタジオ中に「回す」必要があるのだが、そのために必要な台数のストロボを設置するスペースさえないスタジオだったのである。そいうい現実をよく知っているから、渡部さんも憲ちゃんも「ここでは白バックは厳しい」と断じたわけである。

しかし、写真館開業3日目、まだ4組目のお客さんであるこのご家族(ご主人や祖父母なども撮った)の写真を撮る際、私は「白バック」に挑戦した。初めは「パープル」の背景紙を使って撮ったが、最後にこの母と赤ちゃんのツーショット写真を撮る際にバックペーパーを「白」に変えた。実は事前の練習は一度もしてない。私は何事も「ぶっつけ本番主義」なのである。しかし、ひとつだけ考えていたことがあった。露出を詰めて取ることをせず、白飛びギリギリの露出で撮ること。次に、1/3段露出オーバーのカットを撮って、レタッチで「戻す」ということをやってみること。光を十分に回すことの出来ない狭いスタジオで「白バック」を綺麗に撮るには"ギリギリの露出"じゃないと上手くいかないと考えたのである。まったく自分の頭の中だけで考えたことである。とにかく、飛ばし気味に撮るという方針で撮影した。

下の写真は1/3段オーバーに撮影した写真である。だから、女性のシャツの右腕の部分のアウトラインがきちんと出ていない。普通は、ここをギリギリ目をこらせばみえる程度にアウトラインを残すのが常識的な撮り方である。しかし、私はこの部分はギリギリ飛んでも良いという考えで1/3段飛オーバーの露出で撮影した。大事なのはディティールではなく、この女性の持つ「透明感」を引き出した写真を撮ることであったからである。

これは私の短い「プロカメラマン」生活の3日目の仕事である。撮影後、渡部さんにプリントを見せた。「あっ、白バックやったんだ。凄いじゃん、綺麗に撮れてるよ」と及第点を貰った。「ギリギリだね」「うん、実は1/3段飛ばして撮っているんだよ。僕の考えなんだけれど、僅かに飛ばして撮ってレタッチで戻した方が白は綺麗に出ると思う」「うん、確かにそうかもしれない」。こういう会話をしたことを昨日のことのように覚えている。この写真はネット上で見るよりプリントで見た方が断然美しい。Canon PIXUS PRO-1を使ってセミグロスペパーで出すと、薄らと右腕のアウトラインが出てくるのである。飛んでいるようにみえるが僅かにデータが残っているのである。

大きな窓からたっぷりのの採光があって、広くて室内すべてが真っ白なハウススタジオで撮ったらもっと綺麗な写真が撮れることは間違い無い。2012年9月よりは、私の知識も技量も増えている。そういうスタジオを使えば「魚住誠一レベル」の写真を撮れると思う。

※前説がこんなに長くなったが、写真下に本文がある。写真好きの方には参考になる話だと思う。「私はポートレーなんて撮らない。スナップ専門です」と言う人にも読んで貰いたい。「綺麗な光」について熟知することは美しいスナップ写真を撮ることに繋がるからだ。

追記。この写真を見ると、私がやっていた写真館スタジオの大きな欠点が如実に表れている。パッと見て「足りない」点がわかる人はポートレイトライティングを知っている人である。あるいは、ここ一週間ほどの私のブログを理解しようと思って読んだ人であればこの写真の、つまり私が使っていたスタジオの「不足」がわかるはずである。その「不足」を補えばこの写真はもっと美しくなる。さて、あなたにその「不足」がなにか答えられるだろうか? 

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数日前に、取りあえずの目標は魚住誠一さんレベルのポートレートを撮れるようになることだと書いた。そればかりか、あろうことか彼と同じレベルの写真を今日直ぐにでも撮れるとまで豪語した。豪語した理由を、彼と「同じ光」で撮れば良いだけだからと説明した。ロケ撮りでいますぐに彼と同じレベルの写真を撮るのは厳しいと思う。しかし、スタジオを使って良いのであれば明日にでも撮れる。ただし、明日が天気が良いという条件付きで。採光の良い、室内全部が「白色」のレンタルスタジオを借りればOKだ。本当に美しい写真を撮るために一番重要なのは「モデル」さん。次に「撮影場所」。そして「カメラとレンズ」。そのあとにカメラマンの腕(爆)。

ポートレートフォトの善し悪しの80%はモデルさんで決まる。カメラマンの力はせいぜい20%。トップレベルのグラビアフォトグラファーに聴いてみるとよい。「その通り」と返ってくるだろう。本当に美しい写真を撮るためには、ヘアメイクさんやスタイリストさんも不可欠だ。そして絶対に必要なのがアシスタント。いるのといないのでは大違いである。タレントさんやモデルの撮影の場合、このほかに「ディレクター」「マネージャー」などが加わり、最低でも5〜6人で撮影に臨む。レフ板を3枚使いたいなどという状況になったとき、アシスタントが一人しかいなければモデルさんのマネージャーやディレクターなどにレフ板を持たせて撮る。

もちろん魚住さんレベルになれば、自分一人で80cmの丸レフ一枚というスタンバイでも綺麗な写真を撮るだろう。今までに何百万枚と女性ポートレートを撮った経験に養われた実力はどんな情況にも応じることが可能だからだ。それに比べたら、私なんか自分が得意なパターンが2つ3つあるだけだ。丸っきり勝負にならない。当たり前である。私はプロでさえないのだから。しかし、スタジオを使って良いというのなら、魚住さんレベルの女性ポートレートをある程度は撮れる。

同じ場所で同じ時間撮影したら、私は彼の1/10程度しか良い写真をものに出来ないかもしれない。しかし、彼が100枚の美しいポートレートを撮るなら、私にも最低10枚は撮れるだろう。いや、状況次第では30枚ぐらい撮れるかもしれない。なぜなら、美しい写真が撮れるライティングが出来てしまうと、誰がシャッターを押しても写り具合は同じだから。あとはポージングであるとか、モデルさんを乗せるコミュニケーション能力などで写真に差が出る(これがかなり重要)。私は大人の女性のポートレートを撮った経験がまったくないので「ポージング」に関してはまったく引き出しがない。しかし、一線級のモデルさんを使えばモデルさんの方がいくらでも素敵なポーズを作ってくれるだろう。

魚住さんは「被写体にどれだけ夢中になれるかどうか。それで写真の出来のほとんどは決まる」と語っている("ここで”)。全くその通りだ。彼の言うとおりである。彼がポートレートフォトグラファーとして高い評価を受け、長い間第一線で活躍し続けてこられた一番の理由はこの点において彼の「能力」が高いからだろう。この点に関しては、私もかなりの「才能」を持っていると思う。美しい女性であれば「夢中になれる」から(爆)。でも、一番重要なことはそこなんだ。先日書いたが、対象に対して「愛情」を抱けない限り本当に良い写真は撮れないと思う。「思い入れ」の量が写真の善し悪しを決めていくと言って過言では無い。もちろん、プロフェッショナルな撮影技量を持っていることが前提の話であるが。

女性を美しく撮る一番手っ取り早い方法は「綺麗な光が回っているハウススタジオ」で撮ることだと思う(ただの一度だってそういう経験はないけれど。それどころか写真スタジオに足を踏み入れた経験さえない)。最初、ストロボの調整などに手間取るだろうが、ハウススタジオの場合「スタジオマン」が相談に乗ってくれるだろう。「ここで一番よく使うライティングでちょっと組んでもらえない?」なんて声を掛ければ「わかりました」と言ってセッティングしてくれるだろう(どこかの誰かがプロカメラマンになった直後に使った手口・笑)。セッティングさえできればあとは撮るだけだ。

ここまで書いて気になったので調べてみたらすぐにそんな感じのスタジオが見つかった。素晴らしい環境だ。真っ白というのが一番良い。壁・床・天井のすべてから光がバウンスしてスタジオ中がディフューズされた柔らかい光で包まれているからだ。もちろん、そういう場所なら誰もが簡単に綺麗な写真を撮れるという話ではない。実は「白」は難しい。「白色」は一番反射率が高い色であるから扱いが難しい面がある。まず、「白飛び」させないこと。と言ってアンダー目に撮っておいてレタッチで持ちあげるというのはお勧めできない。この件は私の独断。第一線級のポートレートフォトグラファーがどう言うかわからない。ただ、私自身の経験から言えることは、アンダーに撮って持ちあげるより、撮影時にギリギリで撮っておいた方が白は綺麗に出る。その辺の「匙加減」はかなり微妙だ。撮影時にほぼ完成させられないと綺麗な写真にならない。

まあ、いずれにしてもこういうスタジオで撮影すれば、ある程度の枚数「魚住誠一レベル」の写真を撮ることが出来るだろう。相手は我が国を代表するポートレートフォトグラファーなので「近いレベルの」と言い換えておこう(笑)。名人に敬意を表することを忘れてはいけない(笑)。人間「礼節」を忘れたら大成しない(笑)。なんにしろ、こういうところで撮って見たいモノだ。

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by dialogue2017 | 2018-11-06 16:00 | 写真とカメラの話し | Comments(0)

EOS 5D Mark Ⅲ テスト撮影

EOS 5D MarkⅢでテスト撮影した。5D3には「瞳認識AF」はおろか「顔認識AF」さえない。しかし、10枚撮って9枚は狙ったところにキッチリピントが合った。100%完全な逆光である。娘の頭の少し左上から太陽光がカメラのレンズに向かって真っ直ぐ入って来ている。カメラには相当厳しい条件だ。普通に撮れば娘の顔は完全にシャドーに落ちる。当然のことながらレフ板を使って撮った。レフ板は妻に持って貰った。かなり近い距離から光を返しているが、80cmの丸レフ1枚ではシャドーを起こしきれない。反対側(娘から見て左前)からも光を返したいところだ。欲を言えば、娘の左上の太陽光が入ってくる「通路」に「ディフューザー」を入れたい。「レフ持ち」を3人使わないと綺麗には撮れない条件である。最低レフ板2枚を使いたいところだ。レフを使っているとは言ってもとても満足できる情況での撮影ではない。


後からの光が強いため、レフで光を返しても娘の両目の下はかなり「シャドー」になっている。つまり「暗部」である。そこにノイズが出ている。おまけに、勘違いでISOが2000になっていた。EOS 5D MarkⅢは今から丸6年8ヶ月も前に発売されたカメラである。今のカメラに比べ「高感度特性」はかなり落ちる。当然ノイズが出やすい。しかし、これだけ悪い条件で撮ったにもかかわらず、ノイズは出ているものの「黒く」出ていないので我慢できる範囲である。7年近く昔のカメラであること、しかもISO2000という悪い条件で撮った写真であることを考えるとかなりよく撮れていると評価して良いだろう。

写真家の渡部さとるさんは初代のEOS 5Dが出たとき『旅するカメラ』の中で一章を割いて取り上げたが、その章のタイトルは「完璧なカメラEOS 5D」であった。私も初代5Dから使い始めたが、とても素晴らしい絵を出すカメラであった。いまでも十分通用する絵を出してくれるカメラである。久しぶりにEOS 5D MarkⅢを使ってみて、EOS 5D系の実力の高さをしみじみと感じた。そして、Canonのカメラに再び魅力を感じた。EOS RはいままでのEOSを超えたという声が聞こえてきている。操作性が良くて絵が良ければEOS R導入ということも考えられると思った。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO2000 F2.2 1/4000 ±0EV AWB Raw(スタンダード) 80cmの丸レフ1枚使用

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by dialogue2017 | 2018-11-06 12:00 | 写真とカメラの話し | Comments(0)

光の綺麗な場所

ディフューズされた光は美しい。沖縄で買ってきたお皿は裏向きに立てかけてあったが、色が綺麗なのでびっくり返してから撮った(笑)。

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我が家のリビングはとても採光が良い。東、南、西に窓がある。南には3つ窓があり、真ん中の窓は掃き出し窓なので光がたっぷり入ってくる。だから、晴れた日の日中、我が家のリビングはとても明るくて心地よい。そんなリビングの中でも一番光が綺麗な場所が西側にあるキッチンである。

最近はやらなくなったが、以前はこのキッチンの明かりを使って写真を撮るということをよくした。同じリビングの一角にあるのに、この場所の光が特別綺麗であるわけは二つある。一つはキッチンシンクの前の窓が”磨りガラス”様であること。この窓を透過した光はディフューズされるため、他の窓から入ってくる光より柔らかい。

もう一つの理由は、窓の向かい側の壁が白く、窓からの距離が近いためである。窓を透過して入ってきた光自体が柔らかい上に、その光が真っ白な壁にぶつかってバウンスして更に拡散するのである。つまり、我が家のキッチンは”光が回っている”のである。

この光の状態はポートレートを撮るのに最適な光である。魚住誠一さんが、SONY α7の作例写真で、三原勇希さんというモデルさんを使って撮った写真の中に、室内(ハウススタジオ)で撮影しているものがあるが、その光と我が家のキッチンの光は同質の光である。無論、あちらの方がより綺麗な光であるが。

要するに、格段に美しいポートレートというのは、格段に美しい光を使って撮っているということなのだ。私が”いけしゃあしゃあ”と第一線級のプロカメラマンと全く同じレベルのポートレートを今日にでも撮ってこれると「豪語」するわけは、魚住誠一さんと同じ光の「作り方」を知っているからに他ならない。この件については面白い話がひとつあるのだが、MacBook Proが起動しなくなり、iPhoneから更新していてタイピングに時間がかかるのでまたいつか。





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by dialogue2017 | 2018-11-05 11:30 | 写真とカメラの話し | Comments(0)

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4

1年前の娘(小学2年生)。今よりプックリしている。

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茅野の家からiPhoneで更新している。先々週「三人娘」を撮った時、かなり顕著な”暗部ノイズ”が出て驚いた。ポートレート的な写真を撮ること自体が久しぶりであったし、夕暮れ時の海辺で逆光で写真を撮るという経験は初めてだった。正直なところ、あまりなにも考えずに撮ってしまった。

逆光で人物の写真を撮った際、光のあまり当たっていないシャドー部分に暗部ノイズが出ることは承知しているが、あの時はそのことが頭の中に無かった。夕暮れ時に逆光で写真を撮った経験は少なからずある。当然、シャドー部分に目立つ暗部ノイズが出た経験は何度もしている。日中に撮ってさえそういうことは起こる。

しかし、レフ板を使えばノイズを出さずにすむことも多く、レフ板を使ったのにノイズが沢山出てしまった経験はあまりない。と書いて思い至ったが、そもそも夕暮れ時にポートレートを撮るという経験をほとんどしていない。先日書いたが、仕事で子供の写真を撮っていた時には、ロケ撮影の場合は必ず10-13時に撮影していた。スタジオはなら夜撮影しても「真昼間」である(笑)。

夕暮れ時に撮った経験のほとんどは娘を撮ったものである。保育園児の時には娘の写真は毎日撮っていたが、小学生になって以後はあまり撮らなくなった。旅先ではたくさん撮るが、そういう場所では”ポートレート”的な感じの写真はほとんど撮らない。

最後に娘のポートレートを撮ったのがいつだったか思い出してみたが、この写真を撮った時だと思う。もっと遡ってもここまでポートレート的な写真はあまりない。

この写真は2017年9月25日に自宅隣の公園で撮った写真である。撮影時刻は16:02である。「三人娘」を撮ったのは10月21日なのでひと月ほど遅い時期ではあるが、時間帯は15時台であるからこの写真を撮った時間より少し早い。どちらも逆光で、時間帯的にも両者の光は近似的だと考えて良いだろう。

確かに海辺は日差しが強いが、この写真を撮った時は100%の逆光であった。娘の頭の真後ろに太陽を隠し入れて撮った写真である。その為、娘の頭部の周囲が明るく輝いているわけである。まあ、それを狙って撮ったわけである。

この時は息子にレフ板を持たせて撮った。実は、娘は7-80cmの高さの脚立の上に立っている。そんなことをした理由は、後ろの木の葉を背景に入れて撮る為である。公園は住宅地の真ん中にあるので、レベルで撮ると背景に住宅が写り込みポートレートとしては美しさに欠ける。で、脚立の上に立たせ、下から仰角で撮ることによって背景がごちゃごちゃになることを避けたのである。つまり、「背景がごちゃつく」ことを処理したのである。合わせて、綺麗なグリーンを「背景紙」のように使ったということである。

息子は地面に立ってレフ板を持ったので「お化けライディング」気味ではあるが、それなりにしっかりと光を当てている。その為、娘の顔はしっかりと明るく撮られている。暗部ノイズも目立つほどには出ていない。しっかりとレフ板でシャドーを起こせばノイズはほとんど出ないということである。

そういう事情が大きいが、EOS 5D MarkⅢがフルサイズセンサーである点も生きているのではないかと思う。

なんであれ、しっかりと「ライディング」をしてあげれば逆光でもこれだけ顔が明るく写るということである。ちょっとハレが出た感じなのは意図通りなので問題無い。私はフレアが掛かった写真が好きなので意図してこういう写りの写真を撮ったわけである。

この時にこういう「凝った」セッティングをしてまでポートレート風がはっきりした写真を撮ったわけは、多分ブログネタにするつもりだったのだろう(失念している)。

いや、撮った一番の動機は思い出した。娘が着ている岩崎ちひろのTシャツがかわいいから撮ろうということになったのだった。私はここまで「作って」撮った経験はあまりない。この写真はいかにもポートレートという感じの写真である。綺麗な写真だと思う。

伝えようと思ったことは、逆光でもキチンとバウンス光を当ててあげれば綺麗な写真を撮ることができるということである。

「三人娘」での失敗は翌週に「新三人娘」でリベンジした。しかし、できるなら元祖三人娘を呼び出して、彼女たち自身の写真でリベンジしたい。今一つの写真しか撮ってあげられ無かったことが申し訳なくもあるし、「おじさん本当はもっと綺麗撮れるんだぞ」と汚名返上がしたいわけでもある(笑)。

失敗したらリベンジする。しないと自分が駄目になるから。しかし、失敗は恐れない。それは「成功の元」であるのだから。


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by dialogue2017 | 2018-11-03 06:00 | 人物 | Comments(0)

EOS 5D Mark Ⅲはほぼ丸2年間ほとんど使わなかった。X-T20がすっかり手に馴染み、X-T2でさえ大きく感じるようになった私に、EOS 5D Mark Ⅲはあまりに「巨大」である。友人の写真家が「まだそこそこの値段で売れるよ」と教えてくれたが、私の5D3は使い込んでいてボディ下部はペイントが剥がれてマグネシウム合金の地色が見えている状態。撮影枚数の方もそこそこ行っているだろうから、相場よりはかなり安値で買いたたかれるだろう。数百万円を「稼いで」くれたカメラでもあるし、家族の写真もこのカメラで撮ったものが一番多いので愛着がある。年に2〜3回家の周りで花を撮るのに使うだけでも残しておきたいと思っている。

この2年間に5D3を使った回数は五指に余る。いずれもちょこっと使ってみたという程度であった。最後に使ったのは今年の1月24日のことだった。ハッキリと覚えている。東京に大雪が降った翌日のことだ。その時撮ったのは"この写真"である。あれ以来丸9ヶ月1回もシャッターを切っていない。最近ではX-T20を持ち歩くことさえ大仰に感じられることがあり、来年GR Ⅲが発売されたら購入し、スナップはそれで撮ろうと思っている。常用するカメラをもっと小さなモノに換えたいと思っているのである。だから、もうEOS 5D Mark Ⅲを使うことは無いだろうと思っていた。

ところが、思いも掛けないことからEOS 5D Mark Ⅲをメインカメラとして復活させることに決めたで、書斎の棚の上から持ってきてキッチンで「ピント精度チェック」をしてみた。問題ない。狙ったところにキッチリピントが合う。なんだかんだ言って、これが一番大事だ。ピントが外れるようでは話にならない。いや、先週までの私はピントなんか外れたって構わなかった。よほど条件が悪くない限り今のAFは狙ったところピントを合わせてくれる。しかし、「逆光」や「動態撮影」ということになると未だに十分とは言い切れない。先週の「三人娘」の撮影で、X-T2の「瞳認識AF」が当てにできないことがわかった。「逆光」にも弱い。一番の問題は「暗部ノイズ」が顕著に出ることである。で、EOS 5D Mark Ⅲ復活と言うことになった次第である。EOS 5D Mark Ⅲの方が暗部ノイズが少ないだろうと思う。

「家族の記録」はこれまで通りX-T2・X-T20で撮る。江の島・鎌倉界隈界隈に遊びに行くときにもX-T2・X-T20で十分だ。もう、夕暮れの浜辺で出会った女の子たちを撮ることも無いだろう(またやるかもしれないけれど)。では、なんのためにEOS 5D Mark Ⅲを復活させるのか? 「ちょっと真面目に写真を撮ろうかと」思っているからである。EOS 5D Mark Ⅲで撮ると言うだけで、わかる人には私が何を撮ろうと思っているのかわかるだろう。喫驚するのは、「真面目に撮ろう」と思うに至ったことだ。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4  ISO200 F1.6 1/800 AWB 自動コントラスト補正のみ

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EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO200 F1.4 1/640 AWB 自動コントラスト補正のみ

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EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.6 ISO200 F1.4 1/800 DAY LIGHT レベル補正と色調補正

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by dialogue2017 | 2018-10-30 22:00 | カメラ | Comments(2)

写真は、2012年9月29日に私が撮影した友人の写真である。古いブログのエントリーから引っ張ってきたファイルであるためRetina Displayで見るとかなりぼやけて見えてしまうので少し小さなサイズで掲載した(それでもはっきりとぼやけて見える。本来倍のファイルサイズが必要)。

個人的な友人が遊びに来て撮った写真であるため、ちょっと"よれている"バックペーパーを使って撮影した。そのため、写真左側の"ハイライト”の部分にムラが出てしまっている。よれていないバックペーパーで撮影すればこういうことはない。また、小さいサイズに圧縮しているため、元ファイルの階調(グラデーション)が少なからず失われている。プリントをする際には大きなサイズのファイルから出力するのでグラデーションがなだらかに繋がった階調が豊かなプリントになる。 ※写真の下に本文あり。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO200 F8 1/160(マニュアル) AWB JPEG モノブロックストロボ2灯 2012年9月29日撮影 

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前節で、ライティングの目的の一つとして「被写体を『美しいグラデーション』で撮影するためである」という理由を上げた。スタジオライティングを行う場合、フラットなライティングを行うことは少ない。記念写真のような写真の場合は比較的フラットなライティングで撮ることが多いので、写真館などではむしろフラットなライティングが基本であるが、グラビアフォトのような写真を撮る場合にはフラットなライティングを行うことは少ない。

フラットなライティングで撮影した写真には面白みが無い。フラットなライティングで撮影する写真の最も代表的なものは「証明写真」である。モデルの顔に影が出ないように撮影することが大事なのでフラットなライティングで撮影する。「証明写真」というのは言ってみれば「実物のコピー」が目的であり、美的に撮ったのでは失敗となる。

通常「写真館」ではフラットな光で写真を撮ることが多い。「記念写真」というものは、「証明写真」ほどでは無いにしろ「記録を残す」という目的の写真なので基本的には陰影の少ない写真を撮る。しかし、ファッションフォトとかグラビアフォトの場合、美しく見せることが重要になるため、フラットならライティングで撮影することは少ない。なぜなら、フラットで撮影した写真は面白みが無いからである。フラットな光で撮影すると、「証明写真」のような写真になってしまうからだ。

それ故、「フォトグラフィック・ライティング」の場合、写真に適度な「陰影」が出るようなライティングを行うケースが多い。いや、それが一般的と言って良いだろう。写真は、フラットな光で撮ったものよりグラデーションの出る光で撮影したものの方が美しく見える。

上の写真はモデルさんから見て右斜め45度の角度からの2灯ライティングで撮っている。1灯はモデルさんに当てるためであり、もう1灯は背景紙に当てるためのライトである。どちらのストロボにもソフトボックスを装着してライトを柔らかくしている。通常の撮影では、モデルさんから見て左斜め前に設置している「フィルライト」からもライトを当てる。「フィルライト」というのは「メインライト」だけでは足りない光を補うための「補助光」としてのライトのことである。この写真の撮影の際にはそのフィルライトは発光させず、モデルさん右斜め前の2灯のストロボだけを発光させて撮影した。

細かい説明は省く。ご覧頂きたいのはバックペーパーの「濃淡」である。写真左側から右側に掛けて青色がなだらかに濃くなって行っている。この"グラデーション”が写真を美しく見せる。それ故、そういうグラデーションが出るようにライティングをしている。もし、この写真の背景の「青色」が完全に均一の青色であったとしたら、この写真の見栄えは大きく変わる。もっと味気ない平板な写真になってしまう。だから、フォトグラフィック・ライティングの場合、グラデーションが出るようにライティングを行うことが多い。

"一昨日の晩に撮ったギターの写真”も、基本的には「グラデーション」の付いた写真になるようにライティングして撮影している。モノクロ写真の場合フラットな光で撮影した写真は面白みが無い。カラー写真の場合「色彩」があるためフラットな光で撮っても救われるケースが少なくないが、白と黒のトーン(それは「明」と「暗」のトーンである)でしか表現をすることの出来ないモノクロ写真の場合、フラットに撮った写真というのは面白みが無い。その例として上げて大変申し訳ないが、"「Mon'scafe」さんが撮影されたギターの写真"がパッとしない理由は、私が彼にコメントで伝えたように「フラットな光」で撮影しているからなのである。つまり、写真にグラデーションが無い。コントラストがもの凄く低いため「眠い」写真になってしまっている。フラットな光で撮ったモノクロ写真にはメリハリが無く、美しい写真とはならない。

念のためもう一度書いておくが、この写真を掲載した理由は、一昨晩私が撮影したギターの写真も、基本的にはこの写真と同じ考え方、つまり写真に"グラデーション”が出るようなライティングで撮ったということを伝えるためである。モノブロックストロボ2灯と、小さなLEDスタンド1灯という違いはあるが、ライティングの目的は同一である。あのギターの写真も、右から左に掛けてなだらかに明るさが落ちていくグラデーションがある。そういう風に撮ろうと思ってライトを使ったのである。


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by dialogue2017 | 2018-04-17 17:00 | 写真論 | Comments(0)

Jiyuujinkeikoさんのために何枚かの写真をお見せしたい。いま気がついたのだけれど、「自由人ケイコ」さんだったのね〜(笑)。「自由人」を名乗るなんて素敵なことだ。私なんて自由人過ぎて、世の中の普通の人々がイヤイヤやることのほとんどすべてをやらないで生きてきた(笑)。私は、やりたくないことはほとんどやらない人生を生きてきたんです。というか、やりたくないことを我慢してやる能力が無いんです(笑)。しかし、人生にはどうしてもやらずに済ますことが出来ない実務的なコトが沢山あります。私は、私より実務能力がある優秀なスタッフを集めてきてそういうことは彼らにやって貰います(笑)。いま経営している会社もこの10年間専務に100%丸投げで、僕は、銀行口座に振り込まれる役員報酬とは別に現金で受け取る「裏金」(笑)を貰う日に月に一度だけ会社に顔を出し、毎日「遊んで」暮らしています。仕事は嫌いなのでやらないで生きていくことにしているんです(爆)。

だいたいが、私は自分の命を賭けられること以外には何の興味も無いんです。だから、私が人生で真剣になったことは二つしか無い。それは「恋と革命」です(爆)。若い頃には人間が本当に人間らしく生きられる社会を作りたいと思った。その為には世の中を根本的に変えるしか無いと思った。で、革命運動をやろうと思った。まあ、私の世代ぐらいまではこういうのは珍しいことでは無かったんです。もうひとつ「熱中」したのは「恋」でした。若い頃には女性が好きだった(笑)。4年以上一緒に暮らした女性だけでも4人いる(笑)。いつも年の離れた女性ばかり。8歳下、14歳下、いまの妻は16歳下。若い女性からモテるんだ(爆)。どの女性に対しても自分の命を捧げて良いと思いました。ああ、自慢話をしてごめんなさい。ちょっとだけだけれどテンションが上がっているんです。Jiyuujinkeikoさんが「鍵コメ」を止めたことに感激したんですよ、本当に。

僕は(一貫して「私は」だったのに、一人の具体的な女性を思い浮かべて書くと「僕は」になってしまう・笑)、貴女の写真は好きだったんです。どこが好きなのかというと、まず第一に「ゆるふわ」じゃない(爆)。女性の写真って圧倒的に「ゆるふわ」と「パステル調」が多いでしょう? 全面否定するつもりは無いけれど、好きじゃ無いんです。貴女の写真が好きなもう一つの理由は「とってつけたような」写真では無いこと。言い換えると自然体で撮れていること。僕自身もそういう写真を少なからずここに載せているし、貴女がこちらの方が好きですと言ってくれた『LUZUeSOMBRA』なんてどちらかというと「とってつけたような」写真が結構沢山載っています(笑)。でも、僕は、一番格好いいのは「格好付けない」ことだと思っているんです。貴女だって、貴女なりに「格好いい」写真を撮ろうと思ってお撮りになっているかもしれませんが、貴女の写真には鼻につくような嫌味さがありません。僕はそこが好きなんです。

思えば、3月末の「コブシの花」から始まったお付き合いですね。僕はコブシや木蓮の花が大好きなんです(笑)。貴女は理論面では初心者かもしれませんが、なかなか綺麗な写真を撮っていると思います。偉そうなことを言って恐縮ですが、貴女のモノクロ写真のトーンは初心者としては十分に合格点だと思います。私が言う「ここからここまで」の中にキッチリとトーンが収まっていますから。それって、もの凄く大事です。この点は男の方が全然ダメですね。男は直ぐに格好付けたがるんですよ。だから、ノーマルなトーンの写真を撮りたがらないんです。でも、平凡なトーンを超えるのって難しいんですよ。プロのモノクロ作家でも、それで作品を成り立たせている人って数えられるほどしかいませんから。結局、美しいモノクロ写真は基本的にノーマルなトーンの中で表現されるモノなんです。そういう意味では、貴女はすでに十分な素地が出来ていると思います。

貴女の写真は、端的に言って「上品」です。「下品」さがありません。つまり、目の痛くなるような「白飛び」や「残念だな〜」という不要な「黒潰れ」が無いんです。きちんと基礎が出来ています。たぶん、貴女は渡部さとるさんの「ワークショップ2B」に入ったらあっという間に上達すると思います。残念ながら2Bは3月末を持って15年の歴史に終止符を打ってしまいましたが。「ゆるふわ」に行かない女性の写真は見所があるような気がします。男は直ぐに格好付けたがるから「ラフモノクローム」に行くか、セイケトミオ風の写真に走ります。そんなもの単なる物まねでしかないと気がつかないんです。「こいつ本物?」と思わせるところまで行けばそれはそれで立派ですが、そこまでは行けなければ単なる「猿まね」なんですよね。男は見栄張りなんです。写真が格好良くたって本人の中身がなければそれだけなのに。まあ、中身が軽いからこそ、せめてファッションだとか写真だとかで格好を付けたいと思うわけでしょうが…。ああ〜、言っちゃった(爆)。

さて、なにか写真をお見せしましょう。「柔らかい写真」が良いかな。貴女は主にスナップ写真を撮っていますから、自分で光をコントロールするという撮り方はなかなかする機会が無いと思います。しかし、自分で光をコントロールして写真を撮ることを覚えないとスナップも上達しません。お友達でも誰でも良いので、誰かにモデルになって貰ってポートレートを沢山撮ったら写真というモノがいまより分かるようになるだろうと思います。モデルは絶対に女性の方がいいです。子どもでも構わないので女性です。何故かというと、男の写真はコントラストが強くても良い写真になるからです。そういう写真は比較的撮るのが簡単です。しかし、女性の写真は「柔らかい写真」でなければダメです。そして、柔らかい写真というのは「柔らかい光」で撮らないと撮れません。つまり、きちんと光を選んで写真を撮ると言うことを意識的にやらないと撮ることが出来ないと言うことです。だから、良いレッスンになるのです。

さて、写真をお見せしましょう。と言っても、ほとんどすべての写真は外付けHDDに入っていて、どこに何が入っているか分からないんです。「残しておけば良い」としか考えていないからきちんと整理していないんです。私はリビングのテーブルの上にあるMacBook Proばかりを使っていますが、このMacにはあまり写真が入っていません。私は大量に写真を撮っているのでここに残していると直ぐにHDDが一杯になってしまいます。だから、ドンドン外付けHDDに逃がしています。そんなわけで、直ぐにお見せすることが可能な写真というのは、このブログに一度掲載している写真に成ります。そういう写真はブログからドラッグアンドドロップで簡単に持ってこられますから。でも、昔のエントリーの写真なんて見ていない人ばかりでしょうから、そういう写真でも「初見」の人がほとんどになるでしょう。

柔らかい写真を簡単に撮る方法があります。室内で撮るのです。室内だと戸外のように強い直射光がモデルに当たることを避けることが出来ます。すでにお伝えしたように、柔らかい写真は柔らかい光で撮れば良いのです。実に簡単なことです。

1枚目の写真は2011年1月29日に撮った娘の写真です。この時娘はまだ1歳です。ついでながら、娘は私が52歳の時の子どもです。私は昨年還暦を迎えていますが娘はまだ8歳です。年を取ってからの子どもは可愛いと言いますが、男親にとってこの世で娘ほど愛らしい存在はありません。この写真は当時やっていたブログにカラーで掲載していたものを持ってきました。当時はまだRetina Displayを使い始める前だったので解像度の低いファイルを載せていました。その為、いまこの写真をRetina Displayで見るとぼやけて見えますが、柔らかい写真の見本としてみせる分にはぼやけていても良いでしょう。どうですか? 柔らかくて綺麗に写っているでしょう? 何もしていません。ただレンズを向けてシャッターボタンを押しただけなんですよ。レフ板も何も使っていない。撮影場所は児童館の中。娘からかなり離れた距離にあるガラス窓から入ってきている光が柔らかいので柔らかい写真が撮れたと言うだけです。種も仕掛けもありません。ちなみに、カラーの方が断然綺麗です。僕は人物写真はカラーでしか撮りません。

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2枚目の写真。これもちょっと古い写真です。2013年4月29日に撮った写真ですのでほぼ丸5年前ですね。撮影地は昭和記念公園。この日は、4歳と6歳の姉妹のフォトブック撮影があって、泉大悟君と二人で昭和記念公園でロケ撮影をしていました。その帰りに、娘さんの写真を熱心に撮っているお母さんとすれ違いました。花畑をバックに逆光で撮っていたので、手にしていたレフを持って行ってレフで「ライティング」して差し上げたんです。そのお母さんが「それを使うと全然違うんですか?」と質問してきたで、「ちょっとこっちを見て下さい。まずレフ無しで1枚撮りますね。はい、次はレフを使って1枚撮りますね。はい、見て下さい。こっちがレフ無し。こっちがレフあり。どうですか?」「うわっ、全然違う。凄ーい」という話となりました。私はこの写真を左手でレフを持って右手片手で撮りました(カメラとレンズで1.7kg!)。本当は、お母さんが左側に行って左手でだっこして貰って撮らないといけないんです。そうすると、西日がこの可愛らしい女の子の左頬に当たってもっと綺麗な写真になるからです。しかし、「レフ板の効果」というのを見せるためだけに撮ったのでそこまではやりませんでした。でも、柔らかくて素敵な写真でしょう? 咄嗟に一瞬で撮った写真なのですが、レフが1枚あると簡単にこういう柔らかいトーンの写真が撮れるんですよ。ちなみに、この写真でも僅かですがトップライトがモデルさんに当たっています。この髪の毛が光り輝いている部分があるかないかの差は大きいです。覚えて下さい。女性を撮るときにはトップライトを入れる方が綺麗な写真になります。アマチュアカメラマンの方で、高額な中判カメラ(GFX50s)とかを使って女性ポートレートを撮って写真サイトのような所に掲載している人が結構います。皆さんバウンス光を使って肌を綺麗に明るく撮っていますが、意外とトップライトが入っていないんですよ。画竜点睛を欠くで終わっています。

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3枚目。これも古いです。2013年7月13日の午前11時の撮影。カンカン照りの我が家のベランダにビニーループールを出して遊んでいるときに撮った写真です。モデルさんは娘の保育園のクラスメイト。焼け付くように照りつける太陽の真下で撮っているのですが、ビニールプールに大きな「ルーフ」があって直射光を遮っているんですね。レフ板は使っていないのですが、この子の左頬から1mほどの距離にある窓ガラスにA4の画用紙を一枚貼っておきました。僅かですが、そこからこの子の顔にバウンス光が返ってきているんです。手元にレフが無かったし、白くて大きなモノが何も無かったのでやむを得ずやった措置ですが、A4の白い紙一枚で写真は変わるんです。暑い真夏の写真なのでかなり飛ばして雰囲気を出しています。3枚ともカラー写真で撮っているので明るい方が綺麗なんですが、貴女にはモノクロで見せた方が参考になるでしょう。ちなみに、この子の左目を見ると、ガラス窓に貼ったA4の白い紙がくっきりと写り込んでいます。これだけはっきりと写り込むと言うことはそこから強い光が反射していると言うことなんです。全く手を掛けずに綺麗なポートレートを撮ることは難しいです。しかし、ほんの僅かな工夫をするだけで写真は全く変わるんです。その辺りを知っているかいないかがプロとアマチュアの差です。あっ、私はアマチュアですが(爆)。

わざわざレフ板を買わなくても、B4の画用紙を6枚ぐらい段ボールに貼り付けてレフ板代わりにして写真を撮ってみて下さい。場所は、室内、ライトはガラス越しの光です。柔らかいポートレートが撮れるようになると、スナップするときに"光の見分け"が出来るようになってきます。だから、スナップ派の人も一度はポートレート撮影にチャレンジした方がいいです。どうです? 楽しかったでしょう?(笑)。

ちなみに、EXIFを確認していませんが、3枚ともカメラはEOS 5D MarkⅢでレンズはSIGMA 85mm F1.4だと思います。私がポートレート撮影をする際の80%はこれで撮っていましたので。お仕事用セットです(笑)。3枚ともカラーはもっと綺麗です。

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by dialogue2017 | 2018-04-12 18:00 | Comments(4)