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写真は、2012年9月29日に私が撮影した友人の写真である。古いブログのエントリーから引っ張ってきたファイルであるためRetina Displayで見るとかなりぼやけて見えてしまうので少し小さなサイズで掲載した(それでもはっきりとぼやけて見える。本来倍のファイルサイズが必要)。

個人的な友人が遊びに来て撮った写真であるため、ちょっと"よれている"バックペーパーを使って撮影した。そのため、写真左側の"ハイライト”の部分にムラが出てしまっている。よれていないバックペーパーで撮影すればこういうことはない。また、小さいサイズに圧縮しているため、元ファイルの階調(グラデーション)が少なからず失われている。プリントをする際には大きなサイズのファイルから出力するのでグラデーションがなだらかに繋がった階調が豊かなプリントになる。 ※写真の下に本文あり。

EOS 5D MarkⅢ + SIGMA 85mm F1.4 ISO200 F8 1/160(マニュアル) AWB JPEG モノブロックストロボ2灯 2012年9月29日撮影 

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前節で、ライティングの目的の一つとして「被写体を『美しいグラデーション』で撮影するためである」という理由を上げた。スタジオライティングを行う場合、フラットなライティングを行うことは少ない。記念写真のような写真の場合は比較的フラットなライティングで撮ることが多いので、写真館などではむしろフラットなライティングが基本であるが、グラビアフォトのような写真を撮る場合にはフラットなライティングを行うことは少ない。

フラットなライティングで撮影した写真には面白みが無い。フラットなライティングで撮影する写真の最も代表的なものは「証明写真」である。モデルの顔に影が出ないように撮影することが大事なのでフラットなライティングで撮影する。「証明写真」というのは言ってみれば「実物のコピー」が目的であり、美的に撮ったのでは失敗となる。

通常「写真館」ではフラットな光で写真を撮ることが多い。「記念写真」というものは、「証明写真」ほどでは無いにしろ「記録を残す」という目的の写真なので基本的には陰影の少ない写真を撮る。しかし、ファッションフォトとかグラビアフォトの場合、美しく見せることが重要になるため、フラットならライティングで撮影することは少ない。なぜなら、フラットで撮影した写真は面白みが無いからである。フラットな光で撮影すると、「証明写真」のような写真になってしまうからだ。

それ故、「フォトグラフィック・ライティング」の場合、写真に適度な「陰影」が出るようなライティングを行うケースが多い。いや、それが一般的と言って良いだろう。写真は、フラットな光で撮ったものよりグラデーションの出る光で撮影したものの方が美しく見える。

上の写真はモデルさんから見て右斜め45度の角度からの2灯ライティングで撮っている。1灯はモデルさんに当てるためであり、もう1灯は背景紙に当てるためのライトである。どちらのストロボにもソフトボックスを装着してライトを柔らかくしている。通常の撮影では、モデルさんから見て左斜め前に設置している「フィルライト」からもライトを当てる。「フィルライト」というのは「メインライト」だけでは足りない光を補うための「補助光」としてのライトのことである。この写真の撮影の際にはそのフィルライトは発光させず、モデルさん右斜め前の2灯のストロボだけを発光させて撮影した。

細かい説明は省く。ご覧頂きたいのはバックペーパーの「濃淡」である。写真左側から右側に掛けて青色がなだらかに濃くなって行っている。この"グラデーション”が写真を美しく見せる。それ故、そういうグラデーションが出るようにライティングをしている。もし、この写真の背景の「青色」が完全に均一の青色であったとしたら、この写真の見栄えは大きく変わる。もっと味気ない平板な写真になってしまう。だから、フォトグラフィック・ライティングの場合、グラデーションが出るようにライティングを行うことが多い。

"一昨日の晩に撮ったギターの写真”も、基本的には「グラデーション」の付いた写真になるようにライティングして撮影している。モノクロ写真の場合フラットな光で撮影した写真は面白みが無い。カラー写真の場合「色彩」があるためフラットな光で撮っても救われるケースが少なくないが、白と黒のトーン(それは「明」と「暗」のトーンである)でしか表現をすることの出来ないモノクロ写真の場合、フラットに撮った写真というのは面白みが無い。その例として上げて大変申し訳ないが、"「Mon'scafe」さんが撮影されたギターの写真"がパッとしない理由は、私が彼にコメントで伝えたように「フラットな光」で撮影しているからなのである。つまり、写真にグラデーションが無い。コントラストがもの凄く低いため「眠い」写真になってしまっている。フラットな光で撮ったモノクロ写真にはメリハリが無く、美しい写真とはならない。

念のためもう一度書いておくが、この写真を掲載した理由は、一昨晩私が撮影したギターの写真も、基本的にはこの写真と同じ考え方、つまり写真に"グラデーション”が出るようなライティングで撮ったということを伝えるためである。モノブロックストロボ2灯と、小さなLEDスタンド1灯という違いはあるが、ライティングの目的は同一である。あのギターの写真も、右から左に掛けてなだらかに明るさが落ちていくグラデーションがある。そういう風に撮ろうと思ってライトを使ったのである。


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by dialogue2017 | 2018-04-17 17:00 | 写真論 | Comments(0)

Jiyuujinkeikoさんのために何枚かの写真をお見せしたい。いま気がついたのだけれど、「自由人ケイコ」さんだったのね〜(笑)。「自由人」を名乗るなんて素敵なことだ。私なんて自由人過ぎて、世の中の普通の人々がイヤイヤやることのほとんどすべてをやらないで生きてきた(笑)。私は、やりたくないことはほとんどやらない人生を生きてきたんです。というか、やりたくないことを我慢してやる能力が無いんです(笑)。しかし、人生にはどうしてもやらずに済ますことが出来ない実務的なコトが沢山あります。私は、私より実務能力がある優秀なスタッフを集めてきてそういうことは彼らにやって貰います(笑)。いま経営している会社もこの10年間専務に100%丸投げで、僕は、銀行口座に振り込まれる役員報酬とは別に現金で受け取る「裏金」(笑)を貰う日に月に一度だけ会社に顔を出し、毎日「遊んで」暮らしています。仕事は嫌いなのでやらないで生きていくことにしているんです(爆)。

だいたいが、私は自分の命を賭けられること以外には何の興味も無いんです。だから、私が人生で真剣になったことは二つしか無い。それは「恋と革命」です(爆)。若い頃には人間が本当に人間らしく生きられる社会を作りたいと思った。その為には世の中を根本的に変えるしか無いと思った。で、革命運動をやろうと思った。まあ、私の世代ぐらいまではこういうのは珍しいことでは無かったんです。もうひとつ「熱中」したのは「恋」でした。若い頃には女性が好きだった(笑)。4年以上一緒に暮らした女性だけでも4人いる(笑)。いつも年の離れた女性ばかり。8歳下、14歳下、いまの妻は16歳下。若い女性からモテるんだ(爆)。どの女性に対しても自分の命を捧げて良いと思いました。ああ、自慢話をしてごめんなさい。ちょっとだけだけれどテンションが上がっているんです。Jiyuujinkeikoさんが「鍵コメ」を止めたことに感激したんですよ、本当に。

僕は(一貫して「私は」だったのに、一人の具体的な女性を思い浮かべて書くと「僕は」になってしまう・笑)、貴女の写真は好きだったんです。どこが好きなのかというと、まず第一に「ゆるふわ」じゃない(爆)。女性の写真って圧倒的に「ゆるふわ」と「パステル調」が多いでしょう? 全面否定するつもりは無いけれど、好きじゃ無いんです。貴女の写真が好きなもう一つの理由は「とってつけたような」写真では無いこと。言い換えると自然体で撮れていること。僕自身もそういう写真を少なからずここに載せているし、貴女がこちらの方が好きですと言ってくれた『LUZUeSOMBRA』なんてどちらかというと「とってつけたような」写真が結構沢山載っています(笑)。でも、僕は、一番格好いいのは「格好付けない」ことだと思っているんです。貴女だって、貴女なりに「格好いい」写真を撮ろうと思ってお撮りになっているかもしれませんが、貴女の写真には鼻につくような嫌味さがありません。僕はそこが好きなんです。

思えば、3月末の「コブシの花」から始まったお付き合いですね。僕はコブシや木蓮の花が大好きなんです(笑)。貴女は理論面では初心者かもしれませんが、なかなか綺麗な写真を撮っていると思います。偉そうなことを言って恐縮ですが、貴女のモノクロ写真のトーンは初心者としては十分に合格点だと思います。私が言う「ここからここまで」の中にキッチリとトーンが収まっていますから。それって、もの凄く大事です。この点は男の方が全然ダメですね。男は直ぐに格好付けたがるんですよ。だから、ノーマルなトーンの写真を撮りたがらないんです。でも、平凡なトーンを超えるのって難しいんですよ。プロのモノクロ作家でも、それで作品を成り立たせている人って数えられるほどしかいませんから。結局、美しいモノクロ写真は基本的にノーマルなトーンの中で表現されるモノなんです。そういう意味では、貴女はすでに十分な素地が出来ていると思います。

貴女の写真は、端的に言って「上品」です。「下品」さがありません。つまり、目の痛くなるような「白飛び」や「残念だな〜」という不要な「黒潰れ」が無いんです。きちんと基礎が出来ています。たぶん、貴女は渡部さとるさんの「ワークショップ2B」に入ったらあっという間に上達すると思います。残念ながら2Bは3月末を持って15年の歴史に終止符を打ってしまいましたが。「ゆるふわ」に行かない女性の写真は見所があるような気がします。男は直ぐに格好付けたがるから「ラフモノクローム」に行くか、セイケトミオ風の写真に走ります。そんなもの単なる物まねでしかないと気がつかないんです。「こいつ本物?」と思わせるところまで行けばそれはそれで立派ですが、そこまでは行けなければ単なる「猿まね」なんですよね。男は見栄張りなんです。写真が格好良くたって本人の中身がなければそれだけなのに。まあ、中身が軽いからこそ、せめてファッションだとか写真だとかで格好を付けたいと思うわけでしょうが…。ああ〜、言っちゃった(爆)。

さて、なにか写真をお見せしましょう。「柔らかい写真」が良いかな。貴女は主にスナップ写真を撮っていますから、自分で光をコントロールするという撮り方はなかなかする機会が無いと思います。しかし、自分で光をコントロールして写真を撮ることを覚えないとスナップも上達しません。お友達でも誰でも良いので、誰かにモデルになって貰ってポートレートを沢山撮ったら写真というモノがいまより分かるようになるだろうと思います。モデルは絶対に女性の方がいいです。子どもでも構わないので女性です。何故かというと、男の写真はコントラストが強くても良い写真になるからです。そういう写真は比較的撮るのが簡単です。しかし、女性の写真は「柔らかい写真」でなければダメです。そして、柔らかい写真というのは「柔らかい光」で撮らないと撮れません。つまり、きちんと光を選んで写真を撮ると言うことを意識的にやらないと撮ることが出来ないと言うことです。だから、良いレッスンになるのです。

さて、写真をお見せしましょう。と言っても、ほとんどすべての写真は外付けHDDに入っていて、どこに何が入っているか分からないんです。「残しておけば良い」としか考えていないからきちんと整理していないんです。私はリビングのテーブルの上にあるMacBook Proばかりを使っていますが、このMacにはあまり写真が入っていません。私は大量に写真を撮っているのでここに残していると直ぐにHDDが一杯になってしまいます。だから、ドンドン外付けHDDに逃がしています。そんなわけで、直ぐにお見せすることが可能な写真というのは、このブログに一度掲載している写真に成ります。そういう写真はブログからドラッグアンドドロップで簡単に持ってこられますから。でも、昔のエントリーの写真なんて見ていない人ばかりでしょうから、そういう写真でも「初見」の人がほとんどになるでしょう。

柔らかい写真を簡単に撮る方法があります。室内で撮るのです。室内だと戸外のように強い直射光がモデルに当たることを避けることが出来ます。すでにお伝えしたように、柔らかい写真は柔らかい光で撮れば良いのです。実に簡単なことです。

1枚目の写真は2011年1月29日に撮った娘の写真です。この時娘はまだ1歳です。ついでながら、娘は私が52歳の時の子どもです。私は昨年還暦を迎えていますが娘はまだ8歳です。年を取ってからの子どもは可愛いと言いますが、男親にとってこの世で娘ほど愛らしい存在はありません。この写真は当時やっていたブログにカラーで掲載していたものを持ってきました。当時はまだRetina Displayを使い始める前だったので解像度の低いファイルを載せていました。その為、いまこの写真をRetina Displayで見るとぼやけて見えますが、柔らかい写真の見本としてみせる分にはぼやけていても良いでしょう。どうですか? 柔らかくて綺麗に写っているでしょう? 何もしていません。ただレンズを向けてシャッターボタンを押しただけなんですよ。レフ板も何も使っていない。撮影場所は児童館の中。娘からかなり離れた距離にあるガラス窓から入ってきている光が柔らかいので柔らかい写真が撮れたと言うだけです。種も仕掛けもありません。ちなみに、カラーの方が断然綺麗です。僕は人物写真はカラーでしか撮りません。

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2枚目の写真。これもちょっと古い写真です。2013年4月29日に撮った写真ですのでほぼ丸5年前ですね。撮影地は昭和記念公園。この日は、4歳と6歳の姉妹のフォトブック撮影があって、泉大悟君と二人で昭和記念公園でロケ撮影をしていました。その帰りに、娘さんの写真を熱心に撮っているお母さんとすれ違いました。花畑をバックに逆光で撮っていたので、手にしていたレフを持って行ってレフで「ライティング」して差し上げたんです。そのお母さんが「それを使うと全然違うんですか?」と質問してきたで、「ちょっとこっちを見て下さい。まずレフ無しで1枚撮りますね。はい、次はレフを使って1枚撮りますね。はい、見て下さい。こっちがレフ無し。こっちがレフあり。どうですか?」「うわっ、全然違う。凄ーい」という話となりました。私はこの写真を左手でレフを持って右手片手で撮りました(カメラとレンズで1.7kg!)。本当は、お母さんが左側に行って左手でだっこして貰って撮らないといけないんです。そうすると、西日がこの可愛らしい女の子の左頬に当たってもっと綺麗な写真になるからです。しかし、「レフ板の効果」というのを見せるためだけに撮ったのでそこまではやりませんでした。でも、柔らかくて素敵な写真でしょう? 咄嗟に一瞬で撮った写真なのですが、レフが1枚あると簡単にこういう柔らかいトーンの写真が撮れるんですよ。ちなみに、この写真でも僅かですがトップライトがモデルさんに当たっています。この髪の毛が光り輝いている部分があるかないかの差は大きいです。覚えて下さい。女性を撮るときにはトップライトを入れる方が綺麗な写真になります。アマチュアカメラマンの方で、高額な中判カメラ(GFX50s)とかを使って女性ポートレートを撮って写真サイトのような所に掲載している人が結構います。皆さんバウンス光を使って肌を綺麗に明るく撮っていますが、意外とトップライトが入っていないんですよ。画竜点睛を欠くで終わっています。

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3枚目。これも古いです。2013年7月13日の午前11時の撮影。カンカン照りの我が家のベランダにビニーループールを出して遊んでいるときに撮った写真です。モデルさんは娘の保育園のクラスメイト。焼け付くように照りつける太陽の真下で撮っているのですが、ビニールプールに大きな「ルーフ」があって直射光を遮っているんですね。レフ板は使っていないのですが、この子の左頬から1mほどの距離にある窓ガラスにA4の画用紙を一枚貼っておきました。僅かですが、そこからこの子の顔にバウンス光が返ってきているんです。手元にレフが無かったし、白くて大きなモノが何も無かったのでやむを得ずやった措置ですが、A4の白い紙一枚で写真は変わるんです。暑い真夏の写真なのでかなり飛ばして雰囲気を出しています。3枚ともカラー写真で撮っているので明るい方が綺麗なんですが、貴女にはモノクロで見せた方が参考になるでしょう。ちなみに、この子の左目を見ると、ガラス窓に貼ったA4の白い紙がくっきりと写り込んでいます。これだけはっきりと写り込むと言うことはそこから強い光が反射していると言うことなんです。全く手を掛けずに綺麗なポートレートを撮ることは難しいです。しかし、ほんの僅かな工夫をするだけで写真は全く変わるんです。その辺りを知っているかいないかがプロとアマチュアの差です。あっ、私はアマチュアですが(爆)。

わざわざレフ板を買わなくても、B4の画用紙を6枚ぐらい段ボールに貼り付けてレフ板代わりにして写真を撮ってみて下さい。場所は、室内、ライトはガラス越しの光です。柔らかいポートレートが撮れるようになると、スナップするときに"光の見分け"が出来るようになってきます。だから、スナップ派の人も一度はポートレート撮影にチャレンジした方がいいです。どうです? 楽しかったでしょう?(笑)。

ちなみに、EXIFを確認していませんが、3枚ともカメラはEOS 5D MarkⅢでレンズはSIGMA 85mm F1.4だと思います。私がポートレート撮影をする際の80%はこれで撮っていましたので。お仕事用セットです(笑)。3枚ともカラーはもっと綺麗です。

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by dialogue2017 | 2018-04-12 18:00 | Comments(4)

昼食後に珈琲を飲みながら暇つぶしに「180327国立大学通りの桜」に掲載した写真をモノクロにしてみた。なにか目的があってのことではない。たんなる暇つぶし。私は、平素モノクロ写真を撮ることはあまりない。昨年10月にエキサイトブログの「モノクロ写真ジャンル」に登録したあと遊びで少しモノクロ写真を撮った。それらの写真をここに掲載したところ、同じく「モノクロ写真ジャンル」に登録されている一人の方からコメントを頂き、その後その方とちょくちょくコメントのやりとりをするようになった。その方はローライフレックスやハッセルブラッドでモノクロ写真を撮っている方である。私は、その方との「対話」が楽しくてその後ずっとモノクロ写真を撮っているのであるが、モノクロ写真に取り組んでいる方々のように「真剣」に撮っているというわけでは無い。

所詮遊びで撮っているモノクロ写真ではあるが、モノクロ写真を撮るときにはモノクロ写真向きの「光」を探して撮っている。モノクロでもカラーでも成り立つ写真というものもあるし、どちらかの方が良い写真もある。遊びで撮る分にはなにをどう撮ろうと構わないが、綺麗なモノクロ写真を撮れるようになりたいと思ってモノクロ写真をやっている人は「モノクロでは絵にならない」光景を撮らないという習慣を持った方がいいと思う。物事の核心を掴むことに長けた人であれば、「モノクロに合う光」というものを比較的短期日で知ることが出来るが、長年モノクロを撮り続けていながらいつまでもそれを理解しない人も少なくない。

物事の核心を短期日で掴める人は多くは無い。そのような能力が無い人の場合、消去法で取り組むのが良いように思う。つまり、「モノクロでは成り立たない」写真を理解すれば良いと言うことである。そういう光景を撮らないように習慣づけていくと、モノクロ向きの光の所ばかりを撮るようになっていくだろうから。

物事の核心を短期日で掴める人は少ない。と言って、彼らが特別な能力を持っているというわけでは無い。彼らは、物事の「原則」に対して忠実に臨むという姿勢が強いのである。そこへの"こだわり”が強い。彼らはなんでもかんでも撮ったりはしない。モノクロで成り立つ光景だけを探し出し、そこにレンズを向けてシャッターボタンを押している。彼らは「露出」に対してシビアである。基本的に「白飛び」「黒つぶれ」のない写真を撮るようにしている。特に、「白飛び」に関しては徹底的に避けている。「白飛び」させないというのはモノクロ写真(ゼラチンシルバープリント)の基本だからである。つまり、彼らは原則に忠実なのである。何事でもそうだが、原則を曖昧にする人は上達しない

4枚目と5枚目のしだれ桜を撮った2枚のみモノクロ化する際に「マゼンダ」の明度を持ちあげた(花ビラを白っぽくした)。それ以外の7枚は「180327国立大学通りの桜」に掲載したカラー写真を単純にモノクロ化しただけである。※あとから6枚目は2/3段ほど少し明るくした。どうでも良いようなとき、私は-0.33〜0.67EV相当の露出で撮り通しているのでそうなる。1枚目2枚目などは露出計の±0EVは適正露出より0.67〜1.0EV程度はアンダーになるが単なるスナップの場合気にせず撮る。そもそも「撮らなくてもいい」写真を撮っているのだから(笑)。

1〜3枚目までの3枚はモノクロにしてもコントラスト不足(露光も不足)。曇天下での撮影なのでこうなるのは避けられない。このままで人目に晒すというのはちょっとあり得ない写真である。人目に晒すとしたら、コントラストの調整が不可欠だ。以下、各写真の上にコメントを記す。

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180度反対側を同じ露出で撮って同じ写真になる。完璧な曇天だ(笑)。

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試みに、上の写真をトーンカーブを使って少しメリハリを付けてみた。晴天下で撮った感じに近くなった。僅かな差で写真が変わる。

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この下の2枚はしだれ桜を撮った写真をモノクロにしたモノだが、私はこういう写真をモノクロで撮ることは絶対にしない。理由は単純明快で、どう考えたってカラーで撮った方が綺麗だと思うからだ。もし、モノクロフィルムの入ったカメラしか手にしていなかったとしたら、眺めるだけで写真は撮らずに通り過ぎるだろう。何でもかんでもモノクロで撮って一人悦に入っても仕方ない。そういうつまらない写真に沢山の人々「いいね」を付けてくれるから「独りよがり」から抜け出すことが出来ないのだ。

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この写真は絞らず開放(F4.0)で撮っていると言うことがそもそも間違いであるが、そのことを不問にすればこれはこれでモノクロとしても成り立っていると言えると思う。元々「モノトーン」の光景を撮っているのだから。※ちょっと明るさを持ちあげた。

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下の2枚の写真は1枚目2枚目と似たような写真であるが、1枚目2枚目よりはすっきりした写りである。すっきりしているのは明るいからであるが、そうなった理由は明確で、+0.67EVで撮っているからである。空が占める比率を考えれば+補正で撮らなければいけない構図であるから当然のことである。よく、ポジフィルムは1/3段ずれたら失敗だと言われるが、モノクロ写真の場合も1/3段の露出の差は決定的だろうと思う。もちろん、デジタルフォトの場合±1.0EV程度の範囲であればレタッチで如何様にでもなる。しかし、撮影時に適切な露出で撮れるようになるというのは写真の基本だと思う。ミラーレスカメラであれば撮影時に撮影結果が分かるのだから露出を外す理由が無いのだが…

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by dialogue2017 | 2018-03-28 15:00 | モノクロ | Comments(0)

180327国立大学通りの桜

毎週火曜日は娘をボルタリングスクールに送っていくため国立に行く。駅前の大学通りの桜並木は東京でも有数の見事さ。あいにく、昨日着いた時には曇っていて桜の写真をとるような光ではなかった。

1枚目は国立駅を背にして谷保駅方向を撮った写真。露出補正を掛けずカメラのAE任せで撮った写真に「自動コントラスト補正」を掛けただけ(元ファイルとさほど変わらず)。曇天であるためローコントラストの写り。トーンカーブを使うなりして明るさを持ちあげコントラストを付けてあげないと間抜けな写真に見える。こういう光はカラー写真向きでは無い。むしろモノクロ向きの光と言って良い。私は桜をモノクロで撮りたいとは思わないが…

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2枚目は、1枚目を撮った後後ろを振り返って撮った写真。道路の突き当たりが国立駅。かつては素敵な駅舎があった。

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写真を撮るためにここに来たわけでは無いのだが、桜が咲いている光景が目の前にあると綺麗に写らないと分かっていてもとりあえず撮っておこうということになる。それはデジタルカメラゆえのことである。もし、この時フィルムカメラしか持っていなかったら、多分写真を撮らなかったと思う。仮に撮ったとしても1枚か2枚で終わりにしただろう。目的も何も無くのべつ幕無しに撮る私にはデジカメが合っている。下の写真は大学通りの歩道。天気の良い日であればここを歩くのは楽しいだろう。

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一橋大学東キャンパスの正門を入った右手のしだれ桜。手前の花ビラにピントを合わせたつもりが…

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by dialogue2017 | 2018-03-28 13:30 | スナップ | Comments(2)

180325桜(7)

(6)までとは違った絵柄の桜の花の写真はまだまだあるけれどキリが無いので終わりにする。最後は山茶花。私は日陰の花を撮るのが好きである。

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by dialogue2017 | 2018-03-26 15:00 | | Comments(0)

180325桜(4)

85mmはポートレート撮影でしか使ったことが無い。この4年程はほとんど使っていない。このレンズは本当に良いレンズだ。

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by dialogue2017 | 2018-03-26 12:00 | | Comments(0)

180325桜(3)

ソメイヨシノは「白い」花ビラ。わざわざ陽の当たっていない部分を撮った。

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by dialogue2017 | 2018-03-26 11:00 | | Comments(0)

180325桜(2)

横位置で「枝垂れ」た感じを写そうと思うと電線や建物が入ってしまう。で、縦位置で撮ってみた。これでギリギリ電線を外している。ちょっと画角を広げると右にも左にも電線が入ってくる。ISO200で撮っていたのでF8までしか絞らなかったが絞り足らず。ISO200 F8 1/500だから「センパチ(ISO400 F8 1/1000)」と同じ露出。晴天日中の基準露出。このアングルで横位置で撮りたいのだけれど…


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by dialogue2017 | 2018-03-26 10:00 | | Comments(0)

180325桜(1)

一昨日思うように撮れなかったしだれ桜を昨日撮りに行った。リベンジに行ったはずが返り討ちにあった(笑)。陽射しが強すぎたし風も強かった。そして、最大の強敵は「電線」。下からあおって撮ってもよほど画角を絞らないと電線が入ってきてしまう。しかし、ある程度広く撮らないとしだれ桜の雰囲気が表現できない。このカットはなんとか電線をギリギリ外しているが、左側の方の白っぽい枝だが目に付く。ほんの僅かにアングルを変えるとこの枝からの反射がなくなるのだけれど、そうすると今度は空の青さが落ちてしまう。写真はあちらを立てればこちらが立たずと言うことが多い。違う時間帯に行って撮ったらもう少し違う写真が撮れるだろう。

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by dialogue2017 | 2018-03-26 06:00 | | Comments(0)

木に咲く花を美しく撮るのはとても難しい。枝が邪魔になるからである。一輪だけをアップで撮っても、画角のどこかに枝が入ってしまったり、萼や葉が黒く写って写真の美しさを損ねる。また、木蓮やコブシのような白い花びらは、白飛びしやすいし、白飛びを抑えてもよほど上手に撮らないと"のっぺり”した感じにしか写らない。また、高いところに咲いているのでレベルに撮ることが難しいケースがほとんどである。やっと条件に合う花びらを見つけてレンズをのぞき込むと、花が盛りを超えて痛み始めていたりする。すべての問題点をクリアするのは並大抵のことでは無い。私のように、どんなに頑張っても同じ場所では5分ぐらいしか撮る気にならない人間には花の写真は向いていない。脚立を持って行って30分ぐらいいろいろなアングルから沢山撮るぐらいの執念がないと木に咲いている花を綺麗に撮るのは難しいだろう。

もう少し色温度を上げたら抜けの良い写真になるが、春っぽさを伝えるためにはほんの僅かに色温度を下げてもよい。そんな見せ方の問題も含め、花の写真は難しい。一つだけ簡単に「綺麗に」見せる方法がある。パステル調にしてフワフワにしてしまうのである。しかし、私はそういう写真は好きでは無い。私は「女子写真」が嫌いなのである。花は「あるがまま」に撮って美しく見せたい。花自身が美しいのだから。

私は、コブシや木蓮の花は絶対にカラーで撮る。なぜなら、この紅色の筋こそがこの花の美しさだと思うからである。それに、花びらの「白」もモノクロの「白」では表現できない美しい「白」だからである。白の中にある「黄色」も綺麗に出したい。花の美しさの"機微"をモノクロで表現するのは困難である。私は、5D3で花を撮る場合「ポートレート」モードで撮る。花の写真は「女性ポートレート」なのである。

-0.33EVで撮っている理由は花びらの先端の白飛びを避けるため。花びらの先の方と、枝に近い部分に光が当たっているから花の美しさが感じられる。しかし、この部分を飛ばしてしまうと品の無い写真になってしまう。花を撮るときに一番気をつけるべき部分はハイエストライトである。

EOS 5D MarkⅢ + EF 70-200mm F4L IS USM ISO400 F4.0 1/5000 -0.33EV AWB ピクチャースタイル:ポートレート ※写真下に本文あり

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「いいね」を付けて下さった方のブログを訪問したら、コブシの花の写真が掲載されていた。コブシや木蓮は私も大好きで、自宅隣の公園のコブシの花が咲くと直ぐに撮ってここに掲載した。その方は、モノクロでスナップをする際にはハイコントラストかリッチトーンが好きだけれど「花を撮るには柔らかい感じがいいと思うようになった」そうである。そして、「今回も挑戦したけれど、どうもそれもうまくいかない」と書いてあった。

モノクロで花の写真を美しく撮るのはとても難しいと思う。なぜなら、花の美しさというもの自体が「色」に依存している部分がもの凄く大きいからである。世に咲いている花の花びらの色が「白」か「黒」しか無かったら、私たちは花を見てもあまり美しいとは思わないだろう。花の写真をモノクロで美しく撮ろうと思ったら、切り花のような花をライティングして撮るのが良いだろう。街中に咲いている花を自然光で撮影して美しいモノクロ写真にするというのはかなり難しいと思う。その理由は、条件が揃わないからである。

カラーで撮るとしても、木の枝に咲いている花を綺麗に撮るのは難しい。梅の花が典型であるが、"枝”が重なって写るから五月蠅く見えるのである。ぼかせばぼかしたで黒っぽくて汚らしい写真になる。だから、梅の花を手っ取り早く小綺麗に撮ろうと思ったら、枝の先端の花を探して背景を抜いて撮るのが良い。ありきたりの写真になるがとりあえず見るに堪える写真が撮れる(こんな感じ)。

コブシや木蓮の花も難しい。やはり高い木の枝に咲いているためどうしても「ゴチャゴチャ」した写真になってしまうから。それを避けるためには「一輪」だけを撮ることになるが、結構高いところに咲いているので一輪だけを撮ろうと思うと下から見上げるようなアングルで撮ることになる。綺麗に後ろを抜いて撮れるところに咲いている花は少ないし、咲いていたとしても良い光が当たっているとは限らない。要するに、木の枝に咲いている花というのは背景を整理できて良い光が当たっている花びらを見つけること自体が難しいのである。午前中に撮れば綺麗な花びらでも午後ならNGになってしまうということは多い。なんとか思うように撮ろうと思ったら、「脚立」を持って行くのが良いだろう。

コブシや木蓮の花を綺麗に撮るのが難しいもう一つの理由は、花びらが白いからである。白い花びらは太陽光を受けうると光を強く反射する。ようするに白飛びしやすいのである。花びらの白飛びを避けると、他の部分がアンダーになりすぎる。仮に上手い具合に撮れても、直射光の当たっている花びらというのは白飛びしていなくてもあまり綺麗には写らない。だから、私は花の写真は雨の日に撮る。雨に濡れた花は美しいし、光の反射が少ないから。雨の日に撮った写真は"しっとり"していてとても美しい思う(こんな感じ、いいでしょ?)(白い花びらも雨の日ならば飛ばない)。

では、晴天の日に白い花の写真を撮るときにはどうするか? 私は「日陰」の花びらを撮る。花は、日陰でも結構美しく撮れるモノである。場合によっては日陰で撮った方がうつくしい写真にさえなる。しかし、日陰で撮ることには大きな欠点がある。今の時期に花を撮るのであれば、明るく撮りたい。なぜなら「春らしい陽射し」を感じさせてこそこの時期の花の写真となるからである。完全な日陰で撮ってしまうと、しっとりした写真にはなるが「春らしさ」を見せることが出来ない。あちらを立てればこちらが建たずである。

しかし、まだ手は残っている。「あちらを立てればこちらが立たない」のであれば、「あちら」と「こちら」を上手に配分して撮れば良いのである。どういうことかというと、全体としては日陰にある花びらを選ぶのだが、花びらの先端とか一部の部分に光が当たっていて、更に花びらの周囲には明るい光が回っているという花を撮るのである。そういう花を見つけるのは難しいけれど、一本の木にいくつかはあるはずである。あとは、光の加減の良い時間帯に撮ることが大切である。などと偉そうなことを書き連ねたが、私は花の写真を真剣に撮ることはほとんど無い。なぜなら、花は写真に撮るよりその場で愛でるモノだと思っているからである。実は結構撮っているけれど(爆)。


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by dialogue2017 | 2018-03-22 17:00 | | Comments(0)