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by dialogue2017 | 2018-12-31 22:00 | 写真とカメラの話し

閑話(76)

残り約3時間半。書けるだけ書こうと思って書いているが、ふと気が抜けた。最後にいくつかのことはどうしても書いておこうと思っていた。そして、散々迷ったが、12月の初頭に京都で撮った写真の「スライドショー」を掲載しようと思った。更には、京都で撮影した「ムービー」まで公表しようと思った。そのムービーは、私にとってとても大きな意味を持つものである。それは極めてプライベートなムービーである。しかし、それは「写真なんて楽しければそれで良いじゃないか」ということを一目瞭然に表していると思うのである。そのムービーに映っているシーンを見ていて、私は「本気で撮る」ということより「楽しく撮る」と言うことの方がはるかに大切なことだと改めて思った。

もちろん、そのことによって直ちに「本気で撮ることなんて意味がない」と考えを改めたというような単純な話ではない。今の時点でもまだ「本気で撮ってみたい」という気持ちは抱いているし、私は本気で撮るための準備を着々と進めている。必要な機材をを揃えること。機材についての知識を今以上に深いものとすること。実際に機材を使ってみることによってその扱いに習熟すること。「撮影」という点に関しては、これを着実に獲得するつもりで準備している。今以上に「光の使い方」に熟知するため、年が明けたらスタジオライティングでの撮影もしてみようと思っている。自分でライティングを作ることを通じて、アベイラブルライトの捕まえ方が上手くなるからだ。

ただし、昨日も書いたように問われているのは技術ではない。そのことについては昨日「問題となるのは撮影技量ではなく『表現の方法』である」の中でかなり具体的なことに言及して書いた。その中で、私が「既存のプロフォトグラファーが撮っているポートレートを超えるポートレートを撮れる自信がある」という"根拠"について説明した。別にそんなことを説明する必要など何処にもない。実際に撮って見せればそれで済むことであるから。簡単なことだ。私があえてその「根拠」について書いたわけは、「四人組」に対して、写真は「撮る前」に決まってしまうと言うことを教えたかったからである。

私はまだ1枚も撮っていないが、すでにかなりの枚数を頭の中で撮影している。私は偶然を頼りに撮るつもりは無い。あらかじめ入念に考え抜いた上で撮るつもりである。ただし、この表現も誤解を招く表現である。撮影は「一期一会」である。その時の光の状態、風の状態、気温の状態、背景に咲いている花の状態は全て一期一会のものであり、そうであれば写真撮影には少なからず「偶然」が作用する。モデルの気持ちも一期一会であるし、撮影者の気持ちも一期一会である。それは二度と同じものを用意することができない。であるからして、撮影はかならず「その時」の結果である。だから、事前に入念に考えておいた通りに撮れるとは限らないし、事前に考えていた「コンテ」通りに撮るためにシミュレーションするわけではない。

事前にきちんとシミュレーションをしておけば、「その時の偶然」を上手に捕まえる確率が高くなると言うことである。撮り始める前に「終わっている」ぐらいの準備が必要だということである。

すでにどこかに書いたが、私は「春夏秋冬」を通じて「作品」を撮るつもりである。展示は、「春」から始まり「夏」「秋」を経て「冬」で結ぶ予定である。もしかしたら、最後にもう一度「春」を入れて締めくくるかもしれないが、スタートは「春」から始めることに決まっている。だから、撮り始めるのも春からにするのである。冬から撮り初め、展示は春からスタートするというのではしっくりこないからである。私が考えている「作品」では時系列を無視することはできない。なぜなら、人間は1年で少なからず変わっていくからである。私は春夏秋冬の四季を通して撮影した写真を並べる中で、モデルの「移ろい」を表現したいと思っている。モデルを「点」で捉えた写真ではなく、一人の人間であるモデルを「人生」という流れの中で撮りたいのである。

撮り始めてしまえばどうということはないのだ。撮影なんて、ただモデルにレンズを向けてシャッターボタンを押すだけだ。成功するかしないかは、コンセプト次第であるし、準備次第である。マウンドに上がったらボールを投げるだけだ。その時に満足いく答えを出すために、ピッチャーはシーズンオフに走り込みから初め投げ込みをして、個々の打者の責め方を研究する。肝心なのはこのシーズンオフの準備である。十分な準備をやりきることができれば、マウンドに立ったとき自分の実力を最大限に発揮することができるだろう。結局、地味な話なのだ。もちろん、「才能」に左右される部分は大きい。しかし、それは「天賦のもの」であるから、それを持って生まれているかいないかで決まることであって、本人ができることは地味な努力だけなのである。

by dialogue2017 | 2018-12-31 21:00 | 閑話 | Comments(5)

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by dialogue2017 | 2018-12-31 20:30 | 写真とカメラの話し

左は写真家の五味彬さん(65歳)。右は写真家の横木安良夫さん(69歳)。12月29日撮影。

気骨ある世代の写真家との対話(1)_e0367501_17521240.jpg

12月29日に六本木の「Bar 山崎文庫」で行われていた横木安良夫さんの写真展を見に行ってきた。この日が事実上のクロージングとのことで、横木さんのファンの方が集まっていた。展示会場はギャラリーではなく「Bar」である。無料で写真だけを拝見することも可能であったようであるが、日ぐれた後に伺ったので写真を拝見した後バーボンのロックを注文した。実は、半月ほど前にあるきっかけがあってFacebookのメッセージを通じて横木安良夫さんに連絡を取った。で、写真展の会期中にお目に掛かりに行く約束となっていたのだが、なんだかんだで出向くことができず、クロージングに滑り込みで駆けつけた。写真を拝見することも目的であったが、それ以上にちょっと横木さんと話しをしたくて出向いたのである。

会場に着くと真ん中に大なテーブルが3つほど並べられていて横木さんが座っていた。そのはす向かいに写真家の五味彬さんが座っていた。五味さんとは一度もお会いしたことがないが、お顔は存知上げていたのですぐに五味さんだと分かった。私は一通り写真を拝見した後、横木さんに挨拶した。横木さんには、2007年に写真家の飯塚達央君が初めての個展を東京で開いた際、ちょっとしたお願い事があって連絡を差し上げたことがあった。一面識もない私の不躾な頼み事を横木さんは快諾して下さった。

その後、お茶の水の『bauhaus』で行われた個展を見に行った際、偶然横木さんが在廊していた。平日の昼間であったため客も私一人であり、横木さんの方から声を掛けて下さりちょこっと話したということがあった。その際、「若い頃にはアマチュアの写真愛好家とは接しなかった。展示を見に来てくれたお客さんを敬遠して親しく接することをしなかった。若かったんだね。プロたる者アマチュア写真愛好家などと接していたら恥ずかしいと思っていたんだよ」という話を聞かせて貰った。昔の写真家にはそういう人が少なくなかったと思う。写真家に限らず、何かをトコトン追求している表現者には、「アマチュアリズム」を嫌う風潮があった。若い頃の私は妙に大人びていたためそういう「子供じみた突っ張り」を見下していたが、年を取ってからは若い表現者にはそういう「思い上がり」があって然るべきだと考えるようになった。私は、横木さんと反対方向の「進歩」をしたのである(笑)。いや、どちらも「度量」を広げたのだから同じ方向での進化か。この晩、その際の話を横木さんに振ってみたところ、「そうだね、若い頃はそうだったね〜。いまはフレンドリーだよ」と笑っていた。

私が年内に横木さんと会っておきたかった一番の理由は、年を越す前に私より年上の写真家と話をしておきたかったからである私は、私より若い写真家に写真家らしい写真家がほとんどいないと感じている。この話をきちんとするためには「写真家」の定義づけから始めなければならず、そうとう長い文章を書かなければならなくなるのでそれについて説明することはやめておくが、私の感覚としては「プロ」らしいプロが少なくなったと感じている。多分、私より年上の世代の写真家には、私と意見を同じくする人は少なくないだろうと思う。それを公の場で公言できる人は余りいないと思うが、「ここだけの話」と言うことであれば「最近の若い人はダメだね〜」と語る写真家は沢山いるだろうと思う。

(注)ここより後に書いた文章は少々「過激」な内容となっている。発言された方に万が一にもご迷惑を掛ける可能性を排除するために、「限定公開」にしておいた。


by dialogue2017 | 2018-12-31 19:30 | 写真とカメラの話し | Comments(0)

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by dialogue2017 | 2018-12-31 17:00 | 写真とカメラの話し

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by dialogue2017 | 2018-12-31 14:30 | 本音の話し

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by dialogue2017 | 2018-12-31 07:00 | スナップ

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by dialogue2017 | 2018-12-31 06:00 | 写真とカメラの話し

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by dialogue2017 | 2018-12-30 23:20 | 写真とカメラの話し

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by dialogue2017 | 2018-12-30 22:00 | 写真とカメラの話し