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by dialogue2017 | 2018-11-30 18:00 | 写真とカメラの話し

文章だけだと殺風景なので写真を1枚掲載しておく。SONY α7 + Carl Zeiss Distagon1,4/35 T*(Y/C) 

明日から、オートフォーカスのDistagon1,4/35が使えるようになると思うとやはりワクワクする。新しいカメラとレンズを使うことは胸躍ることである。しかし、今の私はカメラやレンズに対してではなく「写真」を撮ることに胸ときめいている。私は変わったのだ。

SONY α7Ⅲを購入した なぜフルサイズセンサー搭載カメラに戻るのか?_e0367501_12151268.jpg


SONY α7Ⅲボディ1台と下記4本のレンズを購入すると、本日付ヨドバシカメラ価格で合計金額1,003,490円となる。なんと100万円オーバー。しかし、10%のポイントバックがあるので実質的には903,141円。私の感覚ではこれだけ高性能なカメラ(ボディ)が20万円ちょっと言うのは「安い」私が初めて使ったフルサイズセンサー搭載カメラは初代のEOS 5Dであったが2005年の発売開始当時398,000円であった。私は発売から1年半ほど過ぎてからEF24-105 F4Lとの「レンズキット」を498,000円で購入した。

初代のEOS 5Dが398,000円で発売された時は「衝撃的」であった。それまでフルサイズセンサー搭載カメラはEOS 1Dsしかなくそのボディ価格は90万円台であったからである。プロカメラマンでさえ一部の人間しか使っていなかった。当然アマチュア写真愛好家には「高値の花」であこがれの対象でしかなかった。そのフルサイズセンサー搭載カメラがEOS 1Dsの半額以下の価格で発売されたのである。1Dsに手が出なかったプロカメラマンやアドバンスアマチュアが「待ってました」とばかりにEOS 5Dに飛びついた。398,000円でフルサイズセンサー搭載カメラを買うことができるというのはそれほどインパクトのある出来事であったのである。それが、いまや初代のSONY α7なら新品を10万円ほどで購入できる。フルサイズセンサー搭載カメラは「100万円する」という時代を知っている人間からすると、信じられないほど安くなったと感じられる。α7Ⅲはその約1/5の価格なのだ。しかも、性能的には比較にならないほど大幅にレベルアップしている。だから私の感覚ではα7Ⅲの22万円という価格は安い。

私は新型カメラが発売されてすぐに飛びついたことは無い。プロカメラマンには発売開始前に予約を入れて購入する人も珍しくないが私はそういう買い方をしたことが一度も無い。私がすぐに飛びつかない理由は、評価が出るのを待ってから買っても遅くないからである。私はプロカメラマンでは無いので最高のカメラだからといって即座に手にしたい思うまでの強い動機が無い。だから、評価が出尽くすのを待ってから購入することが多い。それに、発売から半年過ぎれば多少安くなるし、1年経過すれば更に安くなる。だから、EOS 5Dも初代のSONY α7も発売開始後1年過ぎてから購入したし。FUJIFILM X-T2は比較的早く購入したが、それでも発売開始から7ヶ月後であった。

SONY α7Ⅲの発売開始日は今年の3月23日であるから、現時点で丸7ヶ月が経過している。α7Ⅲの評価はすでに固まっている。多くのプロカメラマンが非常に高い評価をしている。もちろん、「ここを変更して欲しい」といういくつかの要望も出てはいるが、概ね非常に高い評価である。私にとってα7Ⅲのもっとも大きな魅力的は、レンズが優秀であることである。私は決して「ツアイスフリーク」ではないが、なんだかんだ言ってCarl Zeissは世界最高峰のレンズメーカーだと思う。この点に掛けては、大方のプロフォトグラファーも認めるだろう。昔は「世界に冠たるカール・ツアイス」と呼ばれたが、いまでもその称号はツアイスのものであろう。

初代のα7が発売された当初、レンズラインナップはまだ貧しかった。しかし、最初にラインナップされたレンズにはZeissブランドンのレンズが揃えられ、それがα7の大きな魅力であった。しかし、当時(α7の発売開始は2013年11月)私はミラーレスカメラに興味が無かった。EVFがいやだったのだ。光学ファインダーの視認性になれている人間にとってEVFは馴染めないものであった。性能だって使い慣れたEOS 5D MarkⅢの方が上だと思っていたのでα7にはほとんど興味を抱かなかった(実際画質は5D3の方が上だと思う)。

ところが、2014年10月2日に「運命の日」がやってくる(笑)。その日、私は阿佐ヶ谷駅の改札口で渡部さとるさんと待ち合わせをしていた。私は借りていたGITZOの大型三脚を返却するために「担いで」行った。渡部さんに渡すと、「こんな大きなもの持って出かけられないよ。家に置いてくるから待っていて。その間これで遊んでいて」と言ってDistagon2,8/25(Y/C)が装着されたSONY α7を貸してくれた。渡部さんは発売されて直ぐにα7を購入して仕事のメインカメラにしていた。私は酔狂なことだと思った。「5D3の方がいいだろうに」と思っていたのである。いま振り返っても、仕事で使うならα7より5D3の方が良かっただろうと思う。

α7には興味が無かったが、新しいカメラで「遊ぶ」ことは楽しい。で、渡部さんが自宅に三脚を置いて戻ってくるまでの25分ほどの間、私は阿佐ヶ谷駅周辺をスナップして歩いた。いまでも1カット目を撮った時のことを鮮明に覚えてる。α7のファインダー(EVF)を覗き、右手でDistagon2.8/25のピントリングを回していく。被写体の狙った部分にピントが合ったとき、その輪郭が白く染められたのである。ピントピーキング機能である。合焦した面に指定した色が表示されるのである(白、赤、黄色から選べる)。しかも、ボタン一発でピント位置の拡大表示ができる。そのためマニュアルフォーカスレンズで簡単にピント合わせが出来るのである。もちろん精度はばっちりである。

衝撃的だった。マニュアルフォーカスレンズでこんなにも簡単に、しかもスピーディーにピントが合わせられるなどと言うことは衝撃以外の何物でも無かった。私は古いYashica-ContaxマウントのZeissレンズを初代EOS 5Dで使っていたのだがピント合わせが大変であるため使わなくなってしまっていたのだ。所有している11本のZeissレンズ(Y/C)は数年間「箪笥の肥やし」となっていた。使いたいという思いは小さくなかった。というのも、私が一番好きなレンズはPlanar1,4/50でありそれと双璧であったのがDistagon1,4/35であったからである。

この2本で撮った写真は美しい。世界に冠たるカール・ツアイスだと思わされる描写性能である。しかし、5Dでも5D3でもピント合わせが困難であった。スナップに使うのであれば問題ないが、動いているものにピントを合わせるのが困難であったのである。当時の私の主要な被写体はちょこまかと動き回る娘だった。だから、マニュアルフォーカスレンズで撮ることは難しかった。α7を手に入れれば箪笥の肥やしになっている11本のZeissレンズが蘇る。私は、その翌日にSONY α7を買った。

その後、しばらくの間Planar1,4/35とDistagon1,4/35を持って江の島・鎌倉界隈界隈などに出かけてスナップをしていた。EVFには直ぐになれた。出始めた当初のEVFに比べたら各段に視認性が良くなっていた。光学ファインダーとは比較すべくも無いが、大きな違和感を覚えることは無かった。ファインダーを覗き、レンズのピントリングをゆっくりと回す。ファインダーの中で被写体の狙った位置にピントが合っていく。私はこの瞬間がとても好きなのである。だから、マニュアルフォーカスレンズでスナップすることはとても楽しい。

しかし、α7は私の「愛機」とはならなかった。Canon製のセンサーの色になれている私はどうしてもSONY製のセンサーの色に馴染めなかった。「肌色」が違うのだ。子どもたちを撮ることが一番多い私にとって「肌色」が奇麗に出ないというのは大きな問題であった。Canon製センサーは「赤味が差した肌色」に出る。それにくらべSONY製センサーは「黄色っぽい肌色」になる。当時、プロカメラマンでポートレート撮影が主体の人はほぼ例外なくEOSを使っていたのだが、もっとも大きな理由は「肌色の発色」だったと思う。その当時、カメラ雑誌の対談記事の中でNikonの技術開発担当者が「肌色の発色ではCanonさんに勝てない」と公言しているのを読んで驚いた記憶がある。Nikonの技術者が公言してはばからないほど肌色の発色はEOSの方が奇麗だったのだ(ちなみにNikonのカメラの多くはSONY製センサーを搭載している)。

たぶん、実際の肌の色に近いのはSONY製センサーの方だろうと思う。しかし、SONY製センサーの「肌色」を見ると、日本人が「黄色人種」であることを強く感じさせられるのである。Canon製センサーの出す肌色には「マゼンダ」が乗っているのでとても奇麗に見えるのである。だから、プロのポートレートフォトグラファーはほとんど例外なくEOSを使ってたのである。

現在のSONY製センサーの肌色の発色がどうなのか私はよく知らない。ポートレートを撮影するのにそれを確認せずにα7Ⅲを選ぶというのはおかしな話しだと思われるかもしれない。しかし、センサーの「質」ではいまはSONY製が最高峰であると言われている。私はこの点を重視した。「発色」よりもセンサーの総合的な性能の高さを重視したのである。「色」より「ノイズ」の方が大きな問題だ。それに、素敵な表情」を撮ることがなによりも重要だ。もし発色に対しての不満があれば、きっちりカラーマネージメントをして調整しようと思っている。だから、問題にはならないだろう。

Canon EOS Rも考えたが大きい。SONY α7シリーズのカメラのあのサイズは本当に素晴らしいと思う。APS-Cセンサー搭載カメラであるFUJIFILM X-T2より小ぶりに感じられるほどである。たしかにレンズのサイズと重量はかなり変わってしまうが、その分性能も大幅に上になる。ただ、唯一の欠点はレンズの価格が高いことだ。私は、一昨年3月にメインカメラをEOS 5D MarkⅢからFUJIFILM X-T2に換える決断をした際、SONY α7Ⅱはまったく候補とならなかった。理由はレンズを揃えた場合の出費が大きいこと。お金の問題を棚上げしたとしても、FUJINON XFレンズに比べたらα7用のレンズは大きくて重い。私が5D3を「捨てた」理由は小型軽量カメラにしたかったからなのだ。

私は「家族写真」を撮るという目的でメインカメラを変えたのであって、その目的のためには「小型・計量」ということがもっとも大きなファクターであった。しかも、FUJINON XFレンズは小型・計量・格安であるにもかかわらず、例外なく高い描写性能を持っている。私は、所有している8本のFUJINON XFレンズ全部を気に入っている。不満は全くない。

しかし、「本気」でポートレート撮影を行うにはX-T2では物足りない。「瞳認識AF」の問題はX-T3に買い換えればほぼ解決するだろう。そして、今どきのAPS-Cセンサーの描写性能は高い。マイクロフォーサーズセンサーのカメラで仕事をしているプロカメラマンだって沢山いる時代だ。クライアントの要望でよほどの高画質が求められるようなケースを別にしたら、プロが仕事に使うのでもAPS- Cセンサーで十分である。ただ、ポートレートフォトの場合「肌の質感」という極めてセンシティブな部分が問われることになる。もちろん、素敵な表情を撮ることこそが何よりも重要なことであって、僅かなノイズに拘るより、素敵な表情を撮ることの方が重要だと思う。しかし、その素敵な表情にノイズが乗っていたらやはり悲しいし、モデルさんに申し訳ないと思う。だから、フルサイズセンサー搭載カメラカメラに戻ることにしたのである。

好条件での撮影であれば、フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーの画質に大きな差は出ない。前者に安いレンズを付けて撮った写真より、後者に良いレンズを付けて撮った写真の方が素晴らしい。だから、好条件での撮影であればフルサイズセンサーじゃなくても良いと言ってあながち過言では無いだろう。しかし、悪い条件で撮ったとき、APS-Cセンサーとフルサイズセンサーの差ははっきり出てくる。「悪い条件」というのは、例えば「光量が少ない」時であるが、私は「日没前後の浜辺」でポートレートを撮りたいと思っているのである。「淡い光」を「掬い取るように」して写真を撮ってみたいのである。このような条件の場合、センサーサイズが大きい方が断然有利である。FUJIFILM GFX 50sも考えたが、中判カメラとしては素晴らしいほど小型軽量とは言え、やはり取り回しには難がある。センサーが大きいと「ブレ」がはっきり写る。モデルを動かし、自分も動きながら撮ることを考えているので中判カメラは使えない。で、SONY α7Ⅲをメインカメラに選んだ。現時点でのベストカメラだと思う。

今朝、SONY α7Ⅲ(ボディ)と以下の4本のレンズを購入した。取りあえず「写真事業」を再開するという前提で会社の備品として購入して貰った。もし、写真事業の再開をしなかった場合には、購入費用は全額自費で支払うつもりである。

EF24-105mm F4 G OSSはどのカメラ店でも在庫切れで「お取り寄せ」となっていた。売れ行きが良く生産が追いつかないようだ。当初、ズームレンズだけで撮ってみようと思っていたのでちょっと当てが外れたが、一番使いたいのはDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAなので「怪我の功名」だと思っている(笑)。Map Cameraなら中古品があるのだが、なんと新品価格より高いのである。新品より高い価格で中古品を買うことも無い。 EF24-105mm F4 G OSSは「お取り寄せ」待ちで購入した。一度に揃うより「待つ」楽しみがあって良い。「待つ」ということは、最大の楽しみだと思う。私はその「極上の楽しみ」をこの一月間毎日味わっていた(笑)。

カメラとレンズはまだ手元に届いていない。早ければ今日の夕刻、遅くても明日には届くだろう。もの凄く嬉しいが、ワクワクするほどでは無い。なぜなら私は「写真以前の人」を脱して久しいから。今の私にとって、カメラやレンズは写真を撮るための道具に過ぎない。肝心なのはカメラやレンズではなく「写真」である。いままで「写っていればOK」と思って写真を撮ってきたが、明日からは「最高の1枚」を求めて撮る。もちろん、それは「モデル」さんを撮るときだけである。「家族の記録写真」は今までと同じように撮る。「スナップ」は撮っている時に楽しければそれで良いという方針に変更が無い。

ただし、来年はポートレート以外にも「作品」を撮ることに決めた。こちらはもしかしたらROLLEIFLEX SLXで撮ることにするかもしれない。つまりフィルムで撮ると言うことである。フィルムでどれだけ撮れるか、渡部さとるにどれだけ迫れるかという楽しみがあるから(笑)。フィルムで撮ることによって知ることができる領域もあるはずだ。もしフィルムで撮ることに決めたら、暗室を作る。カラープリントプロセッサーを手に入れてネガカラープリントを自分でやろうと思う。フィルムで撮る以上自前の「暗室」は不可欠だ。撮ってきたらすぐに暗室に籠もってプリントを作る。それができなければフィルムで撮る必要は無いと思っている。

しかし、取りあえずしばらくの間はα7Ⅲでポートレートを撮る。これに集中する。いまのところ撮影頻度は低くなりそうである。現在「専属モデル」(笑)は一人である。彼女も忙しくしているので月に1度か2度しか撮影はできないだろう(ディナーだけならもう少し可能だが)。というわけで、もう一人「モデル」が欲しい。実は、もう候補が決まっている。もちろん、若くてスリムでとびっきりチャーミングな女性である。笑顔が信じられないほど素敵な女子大生である(笑)。さて、彼女を口説き落とせるかどうか。大丈夫、私がもっとも得意とするジャンルである(爆)。

人生たのしいね〜(爆)。



【SONY α7Ⅲ】本日付ヨドバシカメラ価格 218,720円

SONY α7Ⅲを購入した なぜフルサイズセンサー搭載カメラに戻るのか?_e0367501_09500174.jpg

【Distagon T* FE35mm F1.4 ZA】本日付ヨドバシカメラ価格 215,870円

SONY α7Ⅲを購入した なぜフルサイズセンサー搭載カメラに戻るのか?_e0367501_09501651.jpg

【Planar T* FE50mm F1.4 ZA】本日付ヨドバシカメラ価格 186,300円


SONY α7Ⅲを購入した なぜフルサイズセンサー搭載カメラに戻るのか?_e0367501_09502839.jpg

【FE85mm F1.4 GM】本日付ヨドバシカメラ価格 221,000円
SONY α7Ⅲを購入した なぜフルサイズセンサー搭載カメラに戻るのか?_e0367501_09503985.jpg
【FE24-105mm F4 G OSS】本日付ヨドバシカメラ価格 161,600円

SONY α7Ⅲを購入した なぜフルサイズセンサー搭載カメラに戻るのか?_e0367501_09505006.jpg





by dialogue2017 | 2018-11-30 12:00 | 写真とカメラの話し | Comments(8)