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カテゴリ:カメラ( 84 )

旅の友はズームレンズ。

久しぶりのXF18-55mm F2.8-4 R LM OIS_e0367501_10262709.jpeg


by dialogue2017 | 2019-08-12 10:30 | カメラ | Comments(0)

娘がステンドグラス制作をしたお店で撮った写真。最短撮影距離までは寄っていないかもしれないがかなり寄って撮っている。

なぜDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAなのか(1)_e0367501_18300431.jpg

ひとりで出歩く際にはXF35mm F1.4 Rを装着したX-T20を持ち歩く。X-T2・X-T20を購入する以前にはLEICA X1を持ち歩くことが多かった。私が所有しているデジタルカメラで一番小型軽量だからである。7〜8年前はRICOH GR DIGITAL Ⅲを持ち歩いていたが壊してしまった。GRD Ⅳを買うことを考えたが、写真家の塙真一さんに唆されて(笑)LEICA X1を買った。彼が買った日に「お揃い」で買ったのである。私はアンチLEICAである。ブランド品が大嫌いなのだ。適正な価格であればまだしも、あのぼったくり価格は許せない。正義に反している。歌舞伎町あたりの"キャッチバー”みたいなカメラだ。だから、LEICAだけは絶対に手にすまいと誓っていたのだが、先に買った塙さんがファーストショットとして撮ってくれた私の写真を見てころっと逝った(笑)。JPEGの転んだ色がなんとも素敵なのだ。なんとなくコダクロームみたいな雰囲気でデジカメとしては"唯一無二”の魅力的な発色なのだ。それは他のカメラでは得がたい色合いだった。「これはコンデジでLAICAの内に入らない」などという都合の良い理由を付けて買ってしまった。しかし、購入後はモノクロ専用カメラとして使うようになった。秀逸なモノクロを出してくれるカメラである。

GRD Ⅲは大好きなカメラだった。持ち歩くのに最高のサイズである。センサーサイズが小さいのがちょと物足りないが、ブログに掲載する目的ならさほど問題はない。APS-CになったGRには食指が動かなかった。GRDより一回り大きくなったのが受け入れられなかったのである。もし、初代の"GR"が"GRD"と全く同じサイズであれば間違い無く買っていた。だから、GR ⅢがGRDとほぼ同じサイズになって発売されたとき、欲しいと思った。しかし手を出さなかった。いまの私にとって28mmの画角はあまりに広すぎる。なにせ、最近は35mmでさえ広いと感じているのだから。

好き嫌いがあることだから、「スナップに理想の画角は?」などということを論じても意味が無いとは思う。しかし、その上で語るならやはり35mmレンズが一番向いているだろう。昔から35mmはスナップの王道レンズと言われていた。「なに」を「どう」撮るかによって向いているレンズは変わる。その上でやはり35mmというのはとても使いやすいと思う。何故使い易いのかというと"被写体”を選ばないからである。私の感覚では35mmは「何でも撮れる」のである。

私が近年50mmが好きな理由は「撮れるものが限られる」からである。35mmに比べたら撮れる範囲が狭い。その「不自由さ」が良いのである。モノクロ作家にはRolleiflexで作品を撮っている人はもの凄く多い。代表的なひとりは渡部さとるさんである。私がとても親しくしていた3人の写真家と言えば、飯塚達央君、森谷修さん、渡部さとるさんであるが3人ともRolleiflexで作品を撮っている。近年親しく交流し幾度か「写真論」を語り合った亀山仁さんもRolleiflexである。みな、80mmのRolleiflexで作品を撮っている。6×6判の80mmの対角画角は53度である。135判に換算すると約44mm相当となる。50mmと35mmの間であるが50mmに近い。大雑把に捉えたら50mmとほぼ同じと言っても良いだろう。

渡部さとるさんと親しくなってすぐに聞いてみたことがある。その時、次のような会話をした。

(私) 「80mm1本で撮っていたら撮れないものが沢山あるんじゃ無い?」
(渡部)「そうだね。限られちゃうよね」
(私) 「他の画角のレンズで撮りたいと思わないの?」
(渡部)「思わない。ローライで撮れるものだけを撮る。撮れないものは撮らない
(私) 「凄い達観だね。僕にはできそうにない」
(渡部)「むしろ、縛りがある方が撮りやすいんだよ。撮れる範囲が決まっている方が楽なの」
(私) 「ふーん、そんなもんなんだ。僕は一生その境地には達しそうに無いな〜」

もう10年近く昔の話しである。この話を聞いたとき「凄いな〜」と思った。当時の私は、いろいろなレンズを"とっかえひっかえ”して写真を撮りたいタイプであったから。しかし、この会話をして1年たたないうちに、私は50mmでばかり写真を撮るようになっていた。そうなったきっかけはRICOH GXR A12 50mm F2.5 MACROというカメラ(レンズ)に惚れ込んだからである。GXR A12 50mmを使い始めてから私は「寄って」撮るようになった。まあ、当時は道端に咲いている花を撮ることが多かったので寄って撮る以外になかったという事情はあったのだが、その後、たとえば一人旅で神戸や京都などに行った際にもやはり寄って撮ることが多かった。首からGXRのA12 50mmとA12 28mmを2台ぶら下げてスナップをしていたのだけれど、7:3か8:2ぐらいの割合で50mmを使っていた。そのうち50mmだけを持ち歩くようになった。

私はX-T2・X-T20を使い始める前はEOS 5D MarkⅢがメインカメラだったが、スナップに使うことはほぼ皆無であった。ああいう大きくて重いカメラをスナップに使うというのは非常に"無粋”なことだと思っている。そのころ私がスナップに一番よく使っていたカメラはEPSON R-D1sだった。R-D1sには半世紀以上前の古いCanonのLマウントレンズを付けて使うことが多かった。28mmレンズである。R-D1sはAPS-Cセンサーなので28mmは135判換算で約43mm相当となる(対角画角は54度)。アスペクト比の違いはあるがRolleiflexの80mmとほぼ同じ画角である。

長くなってきたので以下は分割して(2)として書くことにする。

(つづく)



by dialogue2017 | 2019-07-31 20:00 | カメラ | Comments(0)

α7Ⅲファームアップ

5月16日にソフトウェアアップデート(3.01)が公開されていたのを承知していたのだがファームアップ作業をしていなかった。5月12日に井の頭公園でちょこっと写真を撮って以後写真自体を撮っていなかったので忘れていた。7月21日に動き回る子供の撮影をした際に、改めてα7Ⅲの「瞳AF」の性能があまり優秀ではないことを痛感し新しいファームウエアが出ていたことを思いだした。アップデートの内容は「動作安定性の向上」としか記されていないのでなにがどう変わるのか分からない。前回の「3.00」の際には6項目もの箇条書きがあって、どういう内容の改善が行われたかをアップデートする前に知ることが出来たが、今回は使ってみるまでなにも分からない。アップデートする前より「瞳AF」の動作がスピーディーになっていたり精度が上がっていたらとても嬉しいが、なんとなくあまり変わらないのでは無いかという予感がする。

α7Ⅲファームアップ_e0367501_15542409.jpg

by dialogue2017 | 2019-07-31 16:00 | カメラ | Comments(0)

「X-T3 + XF35mm F1.4 R」と記入しておいたら誰も疑わないだろう。中には「やはりXF35mmは良いですね〜。キレが違いますね」なんてコメントが来るかもしれない(私が平素からそういう薄っぺらなコメントのやりとりを沢山の人としていたとしたら)。「X-T3」ということについて「違うな〜」とか想う人だっているかもしれない。写真を見たときの感想のかなりの部分は「刷り込み」からくる「思い入れ」である。すごくフレンドリーなブログを立ち上げて、「いいっすね〜」という意味の無いやりとりが好きな連中と一定期間付き合った後、半年ぐらいカメラ名やレンズ名を偽って写真を掲載し続けたら、「やはり○○は違いますね。キレッキレですね」とかいうコメントが山のように届くだろう。ほとんどの人はレンズやセンサーの描写性能を見極める眼力など持っていない。当たり前だ。プロだってごく一部の「好事家」を除いたら、そんなことがはっきりと分かる人はほとんどいないのだから。この件については実証されている。

このレンズはいわゆる「キットレンズ」である。今どきキットレンズだからと言って写りが悪いレンズなど無いが、「キットレンズとは思えない」と言いたくなるようなレンズは稀だ。それなりに写るが、驚くような絵が出てくるレンズはまず無い。このXF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、キットレンズとしては希有なほど描写性能が高いと思う。FUJIFILMがFUJINON XFレンズの開発にどれほど力を注いだかということを教えられるレンズだと言っても良いだろう。FUJIFILMではこのレンズを「キットレンズ」と呼ばないで欲しいと言っている。「キットレンズ」という言葉には「付録レンズ」のような響きがあり、「そんなにたいしたことないレンズ」という評価が定着している(事実だし)。このレンズはそのようなレンズではない。だからFUJIFILMではこのレンズを「セットレンズ」と呼んでいる。このレンズに対する自信のほどが込められていると思う。

2017年8月6日撮影。長野県大町市(?)。FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS ISO3.6 1/25 ±0EV AWB JPEG

FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OISで撮った写真(1)_e0367501_11031939.jpg

by dialogue2017 | 2019-03-23 11:30 | カメラ | Comments(1)

昨年の10月15日以来約5ヶ月ぶりにXF23mm F1.4 Rを使った。前回も数ヶ月ぶりだった。秀逸なレンズなのにほとんど使わない。

2019年3月9日撮影。小伝馬町。FUJIFILM X-T20 + FUJINON XF23mm F1.4 R ISO200 F2.8 1/45 ±0EV AWB

FUJINONレンズはどれもみな秀逸_e0367501_04200048.jpg

by dialogue2017 | 2019-03-10 12:00 | カメラ | Comments(17)

EPSON R-D1sに興味を持ち調べてみたというコメントが届いた。「針表示があってすごいですね。とても魅力的な構成です」と書かれていた。世の中には「クロノグラフ」マニアのような人も沢山いるので、R-D1sの「指針計」に魅力を感じる人は少なくないだろうと思う。「男の性」と言っても過言で無いかもしれない。かくいう私もあの「指針計」は素敵だと思った。ただ、今となってはそういう「見た目」の問題はどうでも良い。あの使い心地(そんなに快適ではない)と、このカメラが出す「絵」が好きなのである。

2017年1月にR-D1sの距離計二重像の縦ずれを自分で直そうと試みたことがある。結局ネジが硬くて調整出来なかったのだが、その作業をした際の手順を写真に撮って紹介したことがあった。そのエントリーの中から縦ずれ調整作業についての写真と説明文を削除し、R-D1sについて書いている部分を以下に紹介する。

【以下は2017年1月16日のエントリー「距離計調整ならず」からの一部抜粋である】

Mマウントレンズは小型軽量である点が素晴らしい レンズ・バッテリー・SDカード・ストラップ込みで721.5g EOS 5D3はボディだけで950g

Epson Rangefinder Digital Camera R-D1s with MINOLTA M-ROKKOR 40mm 1:2  洗練された美しさでは無いがこの武骨な感じが好きだ


Epson Rangefinder Digital Camera R-D1s_e0367501_13220737.jpg

このクロノグラフが多くの人々を魅了した。セイコーエプソンならではの発想だ。ちなみに、EPSONの正式な商号は「セイコーエプソン株式会社」である。本社は長野県諏訪市。ボディの制作を担当した「コシナ」の本社も長野県にある。

デジタルカメラなのに「フィルム巻き上げ」レバーがある。このレバーはただの飾りでは無い。1枚シャッターを切るたびに巻き上げないと次のシャッターを切ることが出来ないのである。巻き上げ操作をすることによってシャッターチャージされる仕組みになっている(つまり、言葉の本来の意味で「ギミック」なのである)。この操作があるためまるで銀塩カメラで撮っているような気分になる。左端のノブはフィルム巻き上げノブのギミック。各種設定の際にはこのノブを回して行う。多くの設定の際はそのままま回せば良いが、設定内容によってはこのノブを引き上げてから回すように作ってある。よくこんな楽しいカメラを考えついたものだ。

Epson Rangefinder Digital Camera R-D1s_e0367501_13230213.jpg

一応(笑)デジタルカメラなので背面モニタがある。この部分はクルッと回して裏返しにしてしまうことが出来る。

Epson Rangefinder Digital Camera R-D1s_e0367501_14090429.jpg

裏返しにするとこうなる。この丸いマークはLEICAの裏蓋にあるフィルム感度指標を真似している。この状態にして使っているとフィルムカメラと間違えられることがある。京都で「ライカですか?」と聞かれたことがある。「いや、エプソンのデジカメです」と言って、クルッと回して液晶モニタを見せるとその人は驚いていた。LEICA M8が出るまでのおよそ2年間、EPSON R-D1は世界で唯一のレンジファインダーデジタルカメラであった。それ故、銀塩カメラと間違える人もいたわけである。追記。その後もフィルムカメラと間違えられたことが何度かあった。

ちなみに、昨日娘を撮っていたら「お父さん、そのカメラ古いカメラみたいだね」と指摘された。「どうしてそう思ったの?」と聞いてみると「覗いているところがいつものカメラと違うから」との答えであった。しかし、「いつもと違う」=「古い」とは成らないはずだ。こういう形のカメラが「古い」ものだということがなんとなく分かるのだろう。人間にはそういう感覚が備わっているのだろう。

Epson Rangefinder Digital Camera R-D1s_e0367501_14091289.jpg

by dialogue2017 | 2019-03-06 10:30 | カメラ | Comments(0)

2018年10月28日撮影。由比ヶ浜。X-T2 + XF90mmF2 R LM WR ISO400 F2.0 1/2400 +0.67EV AWB JPEG

XF90mmF2 R LM WRでの撮影例(9)_e0367501_02065194.jpg

XF90mmF2 R LM WRは135判換算135mm相当のレンズである。私はいままで135mmレンズというものをほとんど使ったことが無いが、私の感覚ではポートレート撮影用のレンズである。風景写真でも使えるが、風景写真の場合70-200mm F2.8を使った方が断然使い勝手が良いので単焦点の135mmを使う人は少ない。花の写真を撮るのにも使えないことはないが、花を撮るのであればXF80mm F2.8 R LM OIS WR Macroの方が断然良い。スナップに135mmを使う人もいるのだろうが、私は使わない。やはりポートレート撮影用のレンズだと思う。曇天の日の撮影なので発色がいまひとつであるが"この写真”のような使い方がこのレンズの使い方の王道なのではないかと思う。ポートレートを撮るためにはモデルが不可欠である。私はポートレートを撮ってみたいと思っているが、誰かにモデルをお願いしてまで撮りたいと言うほどの執着はなかった。だから、このレンズで「ポートレートフォト」と言えるような写真は撮ったことが無かった。

そんなわけで、せっかく買ったのにほとんど持ち出すことがなかった。この日は、前の週に「三人娘」を撮った際に思うようにいかない点があったので機会に恵まれたらリベンジしようと思って由比ヶ浜に出向いたのだが、その際チャンスがあれば使ってみようと思いXF90mmF2 R LM WRを持って行った。そして、そういう機会に恵まれ僅かではあるがポートレートを撮った。その「新三人娘」の写真は先日(4)の中で紹介した。しかし、あそこまでアップで撮ってしまうと85mmなのか135mmなのかあまり分からない写真となってしまう。もっと引いて撮った時に違いがはっきりと出てくる。そういう意味では、上の写真は135mm(相当)らしさが出ていると思う。

波打ち際を歩いている時に見かけた女性であるが、立ち止まって1枚だけ撮らせていただいた。0123okkun君(ku君というのもおかしなものだが…)が魅了されるという「被写体が浮かび上がって」「ピントのあってるところはキレキレでなだらかなボケ」が表現されている写真だろう。

ところで、SONYからFE135mm F1.8 GMが発売されることが正式発表された。APS-CセンサーにF2.0でもこれだけ背景がボケるのだから、フルサイズセンサーに実焦点距離135mmでF1.8のレンズという組み合わせで撮った写真はもっとインパクトのある写真になるだろう。重量も長さもEマウントのSIGMA135mm F1.8 DG HSM ARTよりコンパクトだというのが素晴らしい。4月19日発売予定で実勢価格は220,000万円前後との予想である。FE85mm F1.4 GMとほぼ同じである。SIGMA135mm F1.8 DG HSM ARTの実勢価格が110,000円前後なのでほぼ倍である。当面手を出すつもりはない。もしこのレンズに手を出すようなことがあれば、その時にはFUJIFILMのカメラとレンズは全部手放そうと思う。

でも、遊びで江の島・鎌倉界隈界隈に行くときのことを考えると、X-T20にXF35mm F1.4 RとXF56mm F1.2 Rという組み合わせの方が幸せだ。スナップで使うにはXF90mmF2 R LM WRでさえ大きすぎる重いかどうかという問題ではない。スナップに大きなカメラやンレンズを持ち歩くのは"無粋”なのである。紳士はそういうことをしないものである。では、なんで買ったんだ(笑)。


by dialogue2017 | 2019-03-06 04:00 | カメラ | Comments(0)

2018年5月20日撮影。江ノ島。X-T2 + XF90mmF2 R LM WR ISO200 F2.0 1/8000 ±0EV AWB JPEG

XF90mmF2 R LM WRでの撮影例(8)_e0367501_22235148.jpg

(7)から10日も過ぎてまたXF90mmF2 R LM WRで撮った写真を掲載する理由は、先ほど「FUJIFILM Xシリーズのカメラとレンズは本当に素晴らしいと思う」にコメントが届き、その中に「dialogue2017様がこのあとにここ数日で載せてくれているXF90㎜の写真、僕は1番好きです。被写体が浮かび上がってきてます。ピントのあってるところはキレキレでなだらかなボケ」と記されていたからである。私としては、一度掲載したことがある写真を再掲載することに引っかかる気持ちもあるのであるが、最初に掲載した際のエントリーは閉じてしまっているし、その時には見ていない人も沢山いるだろうからあまり気にすることも無いのかもしれない。

以下に、初出の際に書いた「解説」を掲載しておく。「『背景』の『色合い』に『主題』の『色合い』を合わせている」なんていう話を読んで「目から鱗が落ちる」話だと思った(自分で書いたんだけれど・笑)。

この写真自体は別にどうといったことのない写真である。ただ、後ろ姿の若い女性を撮ったと言うだけのことである(実際、さっとレンズを向けてシャッターボタンを押しただけだ)。私は、この女性が撮りたかったわけでは無い。このレンズで人物を撮ってみたかったと言うに過ぎない。そりゃ中高年のおばちゃんの後ろ姿を撮るよりは、若い女性の後ろ姿の方がいいとは思うが(笑)。真面目な話をすると、まず「白い」Tシャツの女性を撮りたいと思った。もう一点、カラフルな色を含まない被写体を撮りたいと思ったのでこの女性を撮らせていただいたと言う次第である。

そういう色合いの写真を撮りたいと思った理由は色々ある。このレンズはコントラストが高めのレンズなので気をつけないとハイライトを白飛びさせてしまい易い。で、飛びやすい「白」を撮ってみたかったと言うこともある(その為露出補正を掛けずに撮った)。しかし、そういうテクニカルな理由は二の次のことであって、私は「夏っぽい」写真を撮りたいと思ったのである。この女性が、赤や黄色やピンクのTシャツを着ていたとしたら「すっきり」した絵柄とはならない。すっきりした絵柄にしたかった理由は、そうすることによって背景の「海」が生きるからである。

実は、この写真の場合、背景の「海」を見せると言うことが半ば以上の目的である。だからきっちり「水平線」を入れて撮っている。そして、「海」を殺さないため、あえて「主題」に目立つ色が入ることを避けている。「背景」の「色合い」に「主題」の「色合い」を合わせているのである。だから、「白い」Tシャツに「青い」パンツの女性を選んで撮ったのである。そうすることによって、「背景」の「海」に目が行きやすくしている。「青」と「白」でまとめることで「爽やか」な感じを狙っているのである。ただし、青と白だけだとすっきりしすぎて殺風景になるのでなにかアクセントの色が欲しい。で、左端に「緑」を入れた(もう少し控えめに入れたかったが準備して撮っているわけでは無いので…)。

私が写真を撮る際にもっとも気をつけていることの一つは、背景を選ぶ事である。時には、「背景」は「主題」以上に重要だと思っている。なぜなら、「背景」次第で「主題」がより生きてくるからである。映画と同じである。「脇役」が良ければ良いほど「主役」が輝いて見える。およそほとんどの物事は相対的である。何度も書いているように写真は「コントラスト」である。※追記。私はそういう「ノウハウ」を知っていると言うことであって、そういうノウハウを活かした写真をそんなには撮っていない。仕事でも無い限りそこまでする理由が無いからである。

さてこの写真であるが、このモデルさんをこちら向きにして、手前からストロボで柔らかく光をぶつけてやればそれだけで十分綺麗なポートレートになる。アップで撮るのであればレフ板の方が良いが、この距離だとレフでは光が十分に返せないだろうからストロボを使った方が手っ取り早い。ストロボならアシスタント無しでも撮れるし。モデルの髪の毛にはトップライトが落ちている。夏らしい(まだ春だけれど)明るい光が回っている。こちら側からモデルのシャドーを起こしてあげれば綺麗な写真になる。実際に撮っているのは後ろ姿であるが、このレンズを本来の形で使うときは正面から撮る。だって、後ろ姿を撮っても面白くないじゃない(爆)。※写真下に本文あり。


by dialogue2017 | 2019-03-05 22:30 | カメラ | Comments(1)

EPSON R-D1sが欲しい(2)

EPSON R-D1sのコトなどすっかり忘れていたのに、偶然R-D1sで撮った1枚の写真を見ただけで無性にR-D1sが欲しくなってきた。レンジファインダー式デジタルカメラを使いたいということもあるが、R-D1sのあの独特な「絵柄」に魅力を感じる部分の方が大きい。LEICA M10とかだとα7Ⅲなどとの違いがそれほどない。最近の高性能デジタルカメラなんてどのメーカーのカメラを使ってもそれほど大きな違いは無い。しかし、古いデジタルカメラには明らかに個性がある。最近、無個性なカメラには魅力を感じなくなってきた。

なによりも撮っていて楽しいカメラである。1枚撮る度に「巻き上げレバー」を巻き上げないと次のカットを撮影することができない仕組みである。もちろん、フィルムカメラじゃないので巻き上げレバーの必要は無い。巻き上げレバーはギミックなのだが、巻き上げることによってシャッターチャージが行われるようになっている。AFのデジタルカメラだとろくに構図も考えずにシャッターボタンを押してしまう私にとって、このカメラはユックリ撮ることを強いてくれる。まず立ち止まる必要がある(当たり前か・笑)。マニュアルフォーカスレンズを使うからである。そして、1枚ごとに「巻き上げ」る必要があることが撮影をスローテンポにしてくれる。事実上フィルムカメラで撮っているのと同じなのである。私は背面モニタを裏返しにして見えないようにして持ち歩いているので見た目もフィルムカメラになる。

私は「オールドレンズ」に特段の興味を感じないが、このカメラなら古いLEICA M型レンズを使えば良い写真が撮れるだろうと思う。ちなみにこの写真を撮った「Snapshot-Scoper 25mm F4」というレンズは距離計に連動していないため「目測式」である。被写体までの距離を自分で判断してレンズの距離環の数字を合わせるのである。しかし、25mmでF4なら3mぐらいに合わせておけばだいたいパンフォーカスに近い写りとなる。F8まで絞っておけばピント合わせの必要は無い。35mmより画角の広いレンズでそういう撮り方をすれば距離計の壊れたR-D1sを使うことができるが、レンズのピントリングを回さずにR-D1sを使うことには違和感を覚える。それじゃデジカメみたいじゃないか(爆)。


2010年6月10日撮影。江ノ島。EPSON R-D1s + Snapshot-Scoper 25mm F4 


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by dialogue2017 | 2019-03-05 13:00 | カメラ | Comments(3)

EPSON R-D1sが欲しい

2010年3月11日撮影。横浜・山下公園。EPSON R-D1s レンズ不明


EPSON R-D1sが欲しい_e0367501_11041859.jpg

所有しているカメラの中で一番好きなカメラはEPSON R-D1sだった。R-D1sの前身であるR-D1は2004年に世界初のレンジファインダー式デジタルカメラとして発売された。それは非常に画期的な出来事であった。レンジファインダー式カメラといえばLEICAであるがそのLEICAに先駆けて世界最初のレンジファインダー式デジタルカメラをカメラメーカではないEPSONが出したのである。ボディは「コシナ」が作った。私はBessa R2/R3aなどを愛用していたのでR-D1に強い親近感を覚えた。レンジファインダー式カメラで写真を撮るという行為は一眼レフカメラで写真を撮るのとは異なる行為のように思える。スナップをするときはレンジファインダー式カメラの方が楽しいと感じる。

R-D1はレンジファインダー式カメラの愛好家の間でブームとなった。LEICA M8が世に出るのは2年後の2006年のことであった。開発されているという話は流れていたがいつ発売されるか分からないLEICAのデジタルカメラを待ちきれなかったレンジファインダー式カメラ愛好家がこぞってR-D1に手を出したという感があった。友人の写真家・飯塚達央君も割と早い段階で使い始めた。彼のブログに掲載されるR-D1で撮影された写真を見て私も欲しいと思った。しかし、私はしばらく我慢した。

2006年にR-D1を改良したR-D1sが発売された。買い時かとも思ったが、前年息子が生まれたばかりで1人でノンビリ写真を撮りに出掛けるような機会があまり持てなかったという事情があったし、当時は結構フィルムで撮っていたのでR-D1sに手を出すことは控えた。結局いつ買ったのかよく覚えていないのだが、2007年の秋ごろだったと思う。撮っている時は楽しいカメラであるが、結果としての写真はいつも納得がいかない。世のR-D1ユーザーは他に代えがたい素晴らしい画像だと賞賛していたのだが、私にはその素晴らしさが良く理解出来なかった。少なくとも、私はこのカメラで納得のいく写真を撮れたためしがなかった。

このカメラは2010年の春頃から1年半ほど秋田の友人に貸していた。当時やっていたブログで交流していた写真愛好家で一度も会ったことはなかった。彼のブログの「欲しいものリスト」の中にR-D1sが入っていたので「貸して差し上げます」と連絡したところ「ありがとうございます。お気持ちだけありがたく頂きます」と返事が届いた。ネット上でしか交流していない間柄なので遠慮したのである。しかし、その後ちょくちょくコメントのやりとりをして親しくなった際に「遠慮することないよ。送るから住所を教えて」と連絡すると「ではありがたくお借りします」と返事が届き私は彼の元にR-D1sを送った。その後R-D1sは1年判程秋田に居座った。お礼に豪華な「佐藤錦」が2回も届いた(笑)。

2011年の終わり頃に私の手元に戻ってきたR-D1sは2014年の秋頃から2017年1月14日までの805日間別の友人のところに行っていた。その友人も私のブログを通じて出逢った友人であった。そして、2017年1月14日に手元に帰ってきたR-D1sで撮った写真を見て、私はこのブログを立ち上げた。ブログを始めたときの計画ではR-D1sで撮った写真だけを掲載するつもりであったのだが、つかいはじめて直ぐにR-D1sのシャッターボタンが落ちなく成った。R-D1sの持病である。それでR-D1sはしばらく使わなかったのだが一年程前に何気なく電源を入れてみたらシャッターボタンが落ちた。で、スナップに持ち出したところ今度は「距離計」が壊れてしまいピントを合わせることができなくなった。EPSONでのサポートは打ち切られていて修理をしてもらえない。LEICAの修理を手がけている会社に問い合わせてみたがデジタルカメラは扱わないと断られた。

R-D1sが壊れやすいカメラであることは知っていた。だから、2010年頃であったかその少し後であったか、中古品でR-D1sの予備機を1台買っておこうと思ったことがあった。定かな記憶ではないがヤフオクなら7〜8万円で中古品が出ていたと思う。しかし、予備機として買ったR-D1sも直ぐに壊れてしまう可能性を抱えているわけで手を出さなかった。今し方、ヤフオクでR-D1sの出品を調べてみたら3台出品されていた。145,980円、149,800円、199,800円という値付けであった。7〜8万円ならともかくこの値段ではとても手が出せない。5年間壊れずに使えるという保証があればまだしも、購入して1年で壊れてしまう可能性があるのだから。

この一年間、R-D1sのコトなど忘れていたのだが、古い写真を探すため外付けHDDの中を探索していたら上に掲載した写真が目に止まった。やはりR-D1sの絵は違う。X-T2やα7Ⅲの絵とはかなり違う。600万画素のCCDなんていまの最新のカメラと比べたら「おもちゃ」みたいなモノだと言っても良いだろう。しかし、それゆえに素敵なのだと思う。R-D1sを使いたいと思う。というのは、最後に使ったとき、このカメラで思ったような写真を撮る方法を見つけたから。

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by dialogue2017 | 2019-03-05 12:00 | カメラ | Comments(2)