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ハイライトの美しさ

私は、写真というのは撮影者「固有のもの」だと思っている。写真をどういう"明るさ”にするかと言うことについて客観的な「正解」などというものはない。例えばこの写真の明るさをどうするかは撮影者本人の「好み」で決めれば良いことである。撮影者と鑑賞者である私との決定的な違いは実際にこの光景を見たかどうかにある。もし、撮影者が見た時の印象を大事にしたくて少しアンダー目の明るさを選んだというのであれば、他者がそれに異を唱える必要はないと思う。写真は「撮影者のもの」なのだから。

しかし、例えばカメラ雑誌の誌上コンテストのようなものに応募したとしたら、下の写真(撮影者がブログに掲載したもの)については「抜けが悪い」という評価をされるのでは無いかと思う。写真を、撮影者が「自分のもの」としてではなく多くの人々に観て貰うための「鑑賞物」として制作するとしたら、撮影者の元ファイルは些か明るさが不足しているだろうと思う。それがいけないと言うことでは無い。ただ、実際の見た目の如何に関わらず、「一枚の写真」として鑑賞して貰う場合に好感を得るためにはもう少し明るくした方が良いと思う。

"自転車に乗った人物"が写っている点がこの写真を大きく引き立てていると思うが、撮影者がブログに掲載した下の明るさだとそこが目に飛び込んでこない。話しが繰り返しになるが、撮影者が実際に見たこの光景は下の写真の様に薄暗かったのかも知れない。しかし、第三者に「鑑賞」して貰うと言うことであれば、現実を忠実に再現するより「見た目の良さ」を優先して良いと思う。ハイライトが明るいからシャドー(自伝車に乗った人物)が浮き立つのである。もちろん「好き好き」である。私がレタッチした上の写真は少し派手すぎて好きではないという人もいるだろう。写真なんて結局は好き好きである。

カテゴリを「誌上レッスン」としたが、レッスンしたいという思いで取り上げたわけではない。とても美しい光景だと思ったので一人でも多くの人に見せたいと思ったのである。その上で、私ならこうするということを撮影者であるpoppn1971君に伝えたかったのである。せっかくの美しい写真である。抜けの良い感じにした方が更に素敵になると思う。

全ての写真がそうだという訳では無いし、考え方は人それぞれであるが、私は写真の美しさは「ハイライト」にあると思っている。

※こういう話しの難しいところは、各自が使っているパソコンのモニタの"輝度”が同じではないこと。もしpoppn1971君が使っているモニタの輝度がもの凄く明るかったとしたら私がレタッチした上の写真は明るすぎるように見えるだろうから。こういう話しは厳密には同じモニタを同じ輝度に設定していないと正しく伝わらない。

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by dialogue2017 | 2019-12-02 22:00 | 誌上レッスン | Comments(0)