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リハビリ(1) PRO Neg.Hi

※このエントリーは、吉祥寺から帰宅して撮ってきた写真を20枚ほどレタッチした後に書いた。「非公開」でアップして自分だけが読めるようにしておくつもりであった。ようするに「備忘録」である。しかし、夜になってfrom_vixen君から立て続けにコメントが届いたのでとりあえず「公開」でアップすることにした。彼にとってなんらかのヒントになるだろうと思ったからである。なお、私は「備忘録」を書く際にも「他者」に向かって語る文体で書くと言うことを良くする。その理由についてはまたの機会に。

年が明けて早い段階でさまざまなことを先送りすることに決めた。そうせざるを得ない事情が生じたことによる避け得ない決断であったのだが、半ばは「渡りに船」という心境であった。そんなわけで春までは「冬眠」と決め込んでいた。

午前中用事があって出掛けた。用事が済んだあと井の頭公園に寄った。年が明けてからほとんど歩かない生活を続けていたのでたまには歩いてみようと思ったのである。ここ最近は都心に出る際にカメラを持っていかないことがあったが今日はカメラを持っていった。「リハビリ」しようと思ったのである。歩くことも、写真を撮ることも今の私には「リハビリ」なのである。もちろん、歩くことも写真を撮ることも、たかだか3ヶ月休んだからと言って機能や技量が大幅に低下するというものではない。写真撮影などというものは、1年2年撮るのを辞めていたからと言って勘が鈍ってしまうような大層な技術じゃない。所詮何かにレンズを向けて右手の人差し指の先をほんの僅かに動かすだけのことだ。「リハビリ」というのはあくまで「気持ち」の問題である。まだ「冬眠中」なので「リハビリを始める」という決意が必要だったと言うことである。

まあ、そういう私の個人的な事情は棚上げして話を進めよう。私がFUJIFILM Xシリーズのカメラを使いたいと思った理由は、以前友人から借りたX100Tの「絵」がとても気に入ったからであった。X100Tを使っていた時、私はほとんどの写真を「PRO Neg.Hi」で撮っていた。しかし、2年前にX-T2とX-T20を購入して「PRO Neg.Hi」で撮ってみたらX100Tが出す「絵」とは違っていた。撮像センサーも映像エンジンも(そしてレンズも)変わっているので「絵」が変わっていても不思議はない。X-T2・X-20を使ってみて「PRO Neg.Hi」よりは「PROVIA」の方が断然奇麗だと思った。で、この2年間「PROVIA」をデフォルトとして使ってきた。

X-T2・X-T20で「PRO Neg.Hi」を使わなかった理由は「色合い」が気に入らなかったからである。「PROVIA」や「ASTIA」に比べると一見して地味な発色である。地味なだけではなく幾分「冷調」な発色であるところが馴染めない。もちろん、「冷調」という問題に関しては「色温度」を調節することによって解決可能である。自分が気に入る色合いやコントラストを見つけて「カスタム登録」しておけば良いだけのことである。しかし、ネット上で見せるのであれば「PROVIA」の方が合っていると思い「PROVIA」をデフォルトにしてきた。

上の部分の文章を書いて気がついたが、X100Tを使っていた当時はブログを通じて写真を見せるということにたいしていまよりこだわりが小さかった。PROVIAを選んだ理由は、X-T2・X-T20を使い始めた時にすでにこのブログを始めていたからだ。自分自身が「鑑賞」する分にはPRO Neg.Hiに強い違和感はないのだが、他者に見せることを前提とした場合PROVIAやASTIAの方が良いと思ったと言うことである。

井の頭公園に着いてファーストカットを撮る時、「PRO Neg.Hi」で撮ろうと思った。家を出たときには陽が射していたが、用事を済ませて井の頭公園に着くころには曇っていた。どんより曇っているという感じでは無く、雲を通過して光が落ちてきていることを感じることが出来る曇天であった。それでも陽が射していないことに間違いない。私は曇天の時に写真を撮ることはあまりない。カラー写真の場合あまり奇麗な色合いの写真にならないからである。私は「光」が感じられる写真が好きなのである。しかし、今日はあえて曇天で撮ってみようと思ったからカメラを持っていったのである。目的は、自分が好みではない「光」で写真を撮って見ることである。

結論だけ書くと、「カラー写真での表現の幅」ということを見極めたいのである。色であるとか、光であるとか、コントラストであるとか、トーンであるとか、いろいろな要素がある。それらが組み合わせることによって写真が微妙に変わっていく。その表現の幅、表現の可能性ということについてもっとよく理解したいということである。

下に掲載した4枚の写真はいずれも「PRO Neg.Hi」で現像したものである(レンズは全てXF35mm F1.4 R)。晴天下で撮った写真でも「PRO Neg.Hi」は地味目である。まして曇天で撮れば一層地味に見える。しかし、PROVIAやASTIAよりリアリティを感じる。

リハビリ(1) PRO Neg.Hi_e0367501_16064377.jpg



リハビリ(1) PRO Neg.Hi_e0367501_16065212.jpg


リハビリ(1) PRO Neg.Hi_e0367501_16070198.jpg



リハビリ(1) PRO Neg.Hi_e0367501_16071487.jpg

Commented by shi-photo at 2019-05-26 22:18
もっとカラー写真の要素の微妙な変化を捉えられればいいんですが、まだまだ分かりません。
とりあえずPROVIAを使っています。そして、彩度を上げてみたい時にVelviaに変えています。
今度、PRO Neg.Hiで撮り通してみようと思います。
Commented by shi-photo at 2019-06-01 23:20
地味という点はありますが、リアリティはたしかに感じます。
何でもないものを撮りたくなります。
Commented by dialogue2017 at 2019-06-01 23:49
> shi-photoさん
だいたいが、スナップなんて「何でもない」ものを撮るもんだと思うけれどね(笑)。
その上で核心を突いていると思う。
PRO.Neg.Hiって、「何でもない」ものを撮った時ほど他のフィルムシミュレーション以上の絵になると思う。
そこに気がついたというのは才能だね。
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by dialogue2017 | 2019-03-16 23:30 | 写真とカメラの話し | Comments(3)