人物のスナップは想うようにいかない 結局ポイントは光なんだ

※自分のお子さんや家族の写真を撮っている方は多いと思う。フィルムでまで写真を撮っている人でも、良い光を捉えて人物写真を撮るという意識が希薄な方が少なくない(まあ、それで構わないと想うけれど)。こういう話を読んで貰うと、中には「なるほどな〜」と参考になる方もいるだろうと想うので書いてみた。いつものように、初級者向けのレッスンです(爆)。

私はなにごとによらず「一発勝負」が好きで、写真の場合同じ被写体を続けて何カットも撮ると言うことを余りしない。多くの場合、1枚撮ったら歩き出してしまう。花の写真以外で同じ被写体を同じ場所で4枚以上撮ると言うことは滅多に無い。3枚までなら撮ることが時々あるがそれも少ない。この時は私も信号待ちをしていて信号が変わるまで1分以上あった。年を取るに従い、私はとても"せっかち"になって何かを待つことが苦手になった。1分間なにもせずに待っていることに苦痛を感じる。で、失礼ながらこのカップルの後ろ姿を何枚も撮らせて頂いた。

同じ被写体を同じ場所で続けて撮ると言うことをしない一番の理由はそこまでして良い写真を撮りたいという執念が全くないからである。それに、多くの場合、何枚か続けて撮った時というのはファーストカットが一番良いものである。もちろん、5枚10枚と撮って後の方に素晴らしいカットが来ると言うことはいくらでも起こりうることであるが、私の場合1枚目であることが多い。それで1枚しか撮らないのである。「一球入魂」みたいなものだ(笑)。

85mmレンズでスナップをしたのは5月3日の松本について二度目。松本では指折り数えるほどしか撮らなかったので、事実上この日(5月12日)が初めてといっても良い。なので、85mmの「間合い」でスナップ写真を撮ることがとても楽しくて、沢山撮ったのであるが、ファーストカットよりもう少し綺麗な写真を撮りたいという欲もあった。ファーストカットは、一つ前のエントリーに掲載した"この写真”である(一番下に追加掲載)。私は目の病気があることと、近頃老眼が進んだことも合わさって、カメラの背面モニタを見ても裸眼だと画像が良く確認出来ない。そういう理由もあってプレビュー時間は0.5秒に設定してある。だから、ファーストショットの印象は撮った時のイメージになるのだが、想ったような感じの写真が撮れたという実感は無かった。で、信号が変わるまでに何枚も撮ってみたのだが、結局期待した雰囲気の写真は撮れなかった。

やむを得ない。人物を配したスナップの場合、そうそう想うように撮れるはずが無いのだ。例えばポートレートの場合、顔を向ける角度が5度変われば顔に当たる光の角度も5度変わり、頬に入るハイライトの量が変わる顔の向き5度の違いで写真は全く別物になる。セッティングして撮るポートレートではそこを調整することが出来るが、街で見かけた見知らぬ方を撮るときにはそういう訳にはいかない。

人によりけりであるが、動きの多い人がいる。こういう場合、この女性がほとんど前を見たきりで動かない人であったら何枚も撮ることは無かった。この女性はとても楽しそうに男性と話をしながら身体の向きを何度も変えたし、手を良く動かした。で、どこかの瞬間で「女性らしい」雰囲気を捕まえてやろうと何枚も撮ったのである。絵柄として一番気に入ったのは下から2枚目のカットである。髪の毛に当てた左手に女性らしい雰囲気が良く出ていると思うからだ。しかし、このカットはあまり良い光が当たっていない。

どんなに良い絵柄でも光を綺麗に捉えていない写真はいまひとつである。一方、どんなに綺麗な光を捉えていても、人物を撮った写真の場合、「絵柄」(表情だとか全身の態様だとか)が良くないといまひとつである。見知らぬ他人を撮っているのだから、その両者が期待通りになる確率はかなり低い。まして、背景がごちゃついている横断歩道の前なのだから、ここで想った写真を撮ることが出来る確率は相当低い。

光の当たり方としては直ぐ下の1枚目が一番良いと思う(ちょっとハイライトが強すぎるが)。次点は一つ前のエントリーに掲載した"この写真”だと想う(一番下に追加掲載)。次点の写真はハイライトが少ないが悪くない。カラー写真の場合「色合い」は写真の印象を決める一番大きな要素なので、そういう意味からは次点の写真が一番「良い」と想う。背景に入れた車の赤い色が決め手だ。私自身が一番気に入っている「絵柄」である下から二番目の写真は綺麗なハイライトが無いのが大きな欠点(なんで別ブログに載せちゃったんだろう?)。上から二枚目は左手の指先が素敵だけれどハイライトが無い。3枚目はピンぼけ。突然上を見上げたのでピントが合わなかった。

一番下の写真のようにピンク色のパンツまで画角に入れた写真を1枚撮りたくて、信号が変わってこの女性が歩き始めるのを待っていたのだけれど、逆光なので女性に綺麗な光が当たらなかった。このケースで上手くいかなかった原因の一つは、女性が左側に立っていたことである。私は観光地などで「済みません写真を撮って頂けますか?」と声を掛けられたときには、カップルであれば光が当たる側に女性を立たせる。反対だと入れ替わって貰う。相手は不思議そうな表情をするので、理由を説明してあげる。子どもと親の場合、親が子どもに当たる光を遮る側に立ったのでは台無しである。アマチュアの写真愛好家の方で、こういうことに気を配っている人はとても少ないように想う。

まあ、私もアマチュアなんだけれど、私の場合、プロカメラマンをサブカメラマンとして使って仕事で写真を撮っていたので純然たるアマチュアと言い張るのには若干無理がある(笑)。でも、私は1日たりともプロカメラマンになったことは無い。それは自分の意識が決めることだから。

1枚目は光の当たり方は悪くないけれど、女性の顔に当たっている光はちょっと強すぎる。このアングルじゃやむを得ない。

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男女の立ち位置が反対なら、女性の髪の毛にハイライトが入るし、多分左手の内側にもハイライトが入る。写真が全く変わるだろう。

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急に上を見上げたので慌ててシャッターボタンを押したがピントが合わなかった。

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絵柄的にはこの写真が好き。左手に女性らしい雰囲気を感じるから。でも、光が足りない。

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アクセントにちょこっとピンク色のパンツを入れて撮りたかったのだけれど、逆光なので光が少ない。

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追記。一応ファーストカットももう一度掲載しておく。とてもチャーミングな雰囲気の女性でした。末永くお幸せに。(*^_^*)

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by dialogue2017 | 2018-05-14 16:00 | スナップ | Comments(0)