弱い光で撮るASTIAについての検証(4)

まさか(4)を書くとは夢にも思わなかった(笑)。いや、今回は何かを伝えたいわけでは無い。自分自身が、この4枚の写真を貼って良く眺めてみたいだけである。(4)を書いてしまった動機は、この4枚の写真のRaw現像をやってしまったからである。(2)の中で書いたように撮っただけでは良く理解できない。撮った写真をレタッチして見て初めてその特徴が分かってくる」のである。

と書いて「閑話(46)」を思い出した。昨年秋、私がモノクロ写真を撮り始めたばかりのころの問題意識が記されているエントリーである。また、『Mon's cafe』さんから丁寧なコメントを頂いた最初のエントリーでもある。私はその中に次のように書いた。

私は「モノクロ写真の見せ方」というものがよく分からないのである。分からない原因は、やはりゼラチンシルバープリントを焼いた経験が無いからだと思う。モノクロ写真における表現手法を確立するためには、ゼラチンシルバープリントを焼くという経験が不可欠であるように思えて成らない(本当は、別にデジタルモノクロプリントの経験で十分だと言うことはよく承知しているのだが)。

私はブログに掲載するしないにかかわらず、撮ってきた写真の中から何枚かを選んで簡単にレタッチする。レタッチと言っても本当に簡単で10秒ぐらいで終わってしまうことが多い。時間を掛けてもせいぜい30秒以内である。なぜなら、大半の場合「ハイライト」の調整をしただけで終わりにしているからである。私は基本的に「白飛び」しない露出で撮影しているが、時々ごく僅かに一部が飛んでしまう。そういう写真の場合「ハイライト」を下げる。「シャドー」に関しては起こしているときよりも、寧ろ意図的に潰しているケースが多い(最近は余りやらなくなってきたが)。コントラストは持ちあげているときもあるが、落としているケースの方がいくらか多い。まあ、やっていることはほとんどの場合この程度のことである。

しかし、その僅かな微調整をくり返している内に気がつくことが色々とある。インクジェットプリントでさえプリントしない私の場合、この簡単なレタッチだけが唯一自分の撮った写真を「検証」する機会なのである。だから、撮ってきた写真は出来不出来、ブログに載せる載せないに関わらず、何枚かはレタッチしている。これだけが私にとって唯一の「写真の勉強」なのである。つまり、プリントの代わりなのである。

と言うわけで、今回も4つのフィルムシミュレーションで現像した写真を掲載する。ただし、今回はVelviaとASTIAの2枚だけには手を入れた。どちらもほのん少し白飛びしている場所があったので、その場所だけ「焼き込み」をした。ASTIAはほとんど手を入れていないに等しいが、厳密に言えば気がつかない位僅かな白飛びヶ所を「焼き込み」した。前者の作業時間が3秒ほどで、後者は1〜2秒。それ以外はレタッチをしていない。

(4)を書いてみて気がついたこと。私は本当のところはASTIAではなく、PRO Neg.Hiの使い方を「研究」してみようと思っていると言うことだ。


【PROVIA】

やはり一番無難に纏まっていると思う。PROVIAで撮っていればまず問題ない。写真としては一番綺麗だと思う。

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【ASTIA】

一つ上のPROVIAとの差が目立たないが、幾分ウォームな色調である。悪くはないがASTIA向きの写真じゃ無い。

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【PRO Neg.HI】

忘れていた。これはほんの僅かにコントラストを持ちあげた。とても上品な写りだと思うがPROVIAとの差が少ない。花ビラの描写は一番美しいと思うが、背景の「緑」の発色が地味である。やはり花の写真は「ポジ」の方が有利なのかという気がする。

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【Velvia】

こんなにアッサリした色味で出るとは思わなかった。色の濃さよりコントラストの高さが目に付く。思ったよりウォームな発色である。色温度を上げたらもっと抜けが良くなるだろう。少し手を入れたらネットに上げるには一番美しい写真になるだろう。

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by dialogue2017 | 2018-05-09 21:00 | カメラ | Comments(0)