色と光の知識

「開智学校」の階段を撮った写真。壁に差している光の「色」を撮ろうと思った。本当はもっと絞って撮りたかったのだが、ISO1250 F2.8でも1/9秒しか無く、レンズには手ぶれ補正機能が無かったのでF2.8で撮った。これ以上ISO感度を上げるとノイズが酷くなる(これでも十分ノイジーだ)。実は、この写真を撮った時の関心は、これをモノクロに変換することであった。というのは、カラーファイルから変換を行えば、壁に当たった光の「イエロー」「シアン」そして「レッド」をそれぞれ個別に輝度調整することが可能だからである。どの程度のことができるかやってみたかったのである。ちなみに、この写真の場合「ASTIA」であることが重要なのである。

FUJIFILM X-T20 + FUJINON XF35mmF1.4 R ISO1250 F2.8 1/9 -0.33EV AWB JPEG(ASTIA)

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私は昨年10月10日前後にエキサイトブログの「モノクロ写真」ジャンルに登録した。それまでは「カメラ」ジャンルのみに登録していた。「モノクロ写真」に登録しなかった理由はモノクロ写真愛好家との交流を避けたかったからだ。私は、ずっとプロの写真家とだけ交流してきて、アマチュアの写真愛好家との交流は持たなかった。だから、いままでアマチュアの「写真友だち」は一人もいなかった。以前は何人ものプロ写真家と交流していた。飯塚達夫君、森谷修さん、塙真一さん、小澤太一君などとはとても親しくお付き合いしていたが、2012年頃から私は写真家との交流を断った。その後は、渡部さとるさん一人が私の「写真友だち」となった。

どんなジャンルでもアマチュアとプロでは「深さ」が違う。私はどんなジャンルであっても、興味を持ったジャンルに関しては「深い」ところが知りたい。だから、興味を抱いたジャンルに関してはアマチュアの「同好の士」と交流することをせず、「その道のプロ」とだけ交流するようにしていた。「同好の士」同士の交流というのはとかく「褒め合い」の応酬となりがちで、互いに「自己承認欲求」を満たし合うだけに終わるケースが多い。また、「第三世代ズミクロンが…」などと言った、写真の本質から見たらどうでもいいような話が好きな連中が少なからずいるのがアマチュアモノクロ写真愛好家の特徴で、そういう人々とは付き合いたくなかったのである。田中長徳さんに言わせると、「頭ミクロン」の話をし合うような連中は写真の一歩前のところで止まっているのだそうだ。

いつものように冒頭から話が脱線した。書こうと思ったことは、私がモノクロ写真を撮り始めて最初のころの話についてである。私がモノクロ写真を撮り始めたのは昨年の10月に「モノクロ写真」ジャンルに登録して以後のことであった。その話については、昨日のエントリー「もう撮る必要も考える必要も無い あとは寝かせるだけだ…」の中に書いた。その中で書いたが、『Mon's cafe』さんから「立て続けに」コメントを頂いたことが、私がモノクロ写真を撮ってみようと思った一番大きな契機であった。

『Mon's cafe』さんは初期の頃、「鍵コメ」でコメントをくれることがあった。その中で、昨年10月24日付けのエントリー「モノクロ写真についてのあれこれ(46)」について貰った「鍵コメ」が私を刺激した。彼の書いた内容が刺激的であったというわけではないのだが、彼のコメントに触れることによって、私の中の何かが刺激されたのである。その後、私は東京都内に出掛ける用事が出来た際、モノクロスナップを撮り重ねた。

「モノクロ写真についてのあれこれ(46)」の中には、モノクロ写真を撮り始めたばかりの頃の私の"問題意識"が克明に記されている。自分が書いた文章を引用するというのは恥ずかしいことだが、敢えて愚を犯しこの「長文」のエントリーの末尾を以下に引用する。

私は、ゼラチンシルバープリントを焼いた経験が無い。写真展も見に行かない。写真集もほとんど持っていない。写真集を買うお金があれば、哲学書や歴史書を買ってしまう。これからも写真集を買うことは滅多に無いだろうし、写真展を見に行くことも無いだろう。では、私はどうやってモノクロ写真の表現手法を身につけたら良いだろう?

この当時の私の関心(問題意識)は、「どうやってモノクロ写真の表現手法を身につけたら良いだろう?」ということに尽きると言っても良い。それを探り当てるために、私は3ヶ月ほどの間に5〜6回東京都内でモノクロスナップを重ねてみた。そして、その一方で、私は「光」というものについて少し調べてみた。たとえばネット上を渉猟し、こんな話を読んだりした→「光のスペクトル(分光分布)」。私は、どんなものに取り組む際でもまず通り一遍の「理論」に目を通すことから始める。写真が「光」によって作られるものである以上は、まず「光」について知ることが第一歩だと考える、それが私の基本スタイルなのである。

私は、「光」一般についてというより、光の「色」について興味を持った。つまり、「光のスペクトル」に付いてである。誰もが知っているように、我々が様々な「色」を感じる理由は、可視光線の波長の長さの違いによっている。つまり、「光には色がある」と言っても良いだろう。小学生の時に行った三角プリズムを使った「分光」の実験は誰もが記憶に残っているのでは無いかと思う(と書いた私自身の記憶はおぼろげであるが…)。

私は、「モノクロ写真」についての勉強はほとんどしなかったが、「光」についてあれこれと読んだ。直接的には写真と関係するわけではないような話しでも一通り「光の性質」について勉強した。たとえばこんなようなものを読んだ→「光の基本的な性質」

ああ、妻が「そろそろ出掛けようよ」と言っている。朝から晴れたり曇ったりで曇っていることが多かったが、段々陽が射す時間の方が多くなり始めてきたので出かけることにする。続きはまたあとで。と言っても、今晩の帰宅は遅くなりそうなので続きは明日になるだろう。




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by dialogue2017 | 2018-05-04 10:30 | 写真論 | Comments(0)