真横からライトを当てるとどうなるか?

Mon's cafeさん、仕事中に私のブログなど見ていて大丈夫でしょか?(笑)。残念ながら「横から一灯」というのは不正解です。「横というのは、思いもつきませんでした」などと、勝手に正解にしてはいけません(爆)。

で、Mon's cafeさんのために、真横からライトを当てたらどういう写真になるか撮ってみました(正確には真横やや上側から。スタンドライトの形状から真横には出来なかったため)。"あの写真”は昨晩午前1時過ぎに撮影しました。当然、照明を消せば撮影を行った書斎はほぼ真っ暗です。下に掲載する写真は今日の15時過ぎに昨晩と同じ場所で撮影しました。昼間ですので照明を付けなくても部屋は明るいです。書斎には南向きの窓と、西向きの掃き出し窓があり、午後は部屋にたっぷりと光が入って来ます。当然のことながら部屋は明るく、昨晩とは全く条件が異なります。

異なる条件で撮ったのでは比較になりませんので、昨晩に近い条件にして撮影しました。書斎西側の掃き出し窓の雨戸を閉め窓からの光は完全に遮光しました。南向きの窓も雨戸を閉めれば完全に遮光できるのですが、面倒なのでカーテンを引きました。この南側の窓のカーテンは「暗幕」を掛けています。南向きの窓の前にパソコンデスクを置いていて、そこに仕事用のMacとハードウエアキャリブレーション機能を搭載した高性能モニタを載せています。しかし、日中はモニタの後ろから強い光が入ってくるためモニタの画像をきちんと見ることが出来ません。で、日中の使用に備えてカーテンを暗幕に換えてあるです。この家に引っ越してきた4年前は、まだちょこちょこ七五三やお百日の撮影などをしていたため、画像処理をしたりプリントをすることがあったためです。しかし、結局暗幕を引いて作業をしたのは一二度で、その後4年間書斎のMacは全く使っていませんが…

と言うわけで、部屋を遮光して撮影したのですが、南向きの窓の暗幕をしっかり締めなかったため隙間明かりが入って来て、ギターの後ろの「背景」にしたクローゼットのドアに薄明かりが当たっていました。ですから、厳密に昨晩と同じ環境での撮影とはなりませんでした(雨戸を閉めてやり直す気力はありませんでした)。ちなみに、昨晩は部屋の天井の照明は消灯し、小さな蛍光灯スタンドの明かりだけで撮影しています。ですから、背景が暗く落ちた写真となっているというわけです。

ほぼ完全に真横からライティングするとこういう写真となります。ギター側板の完全に真横からライトを当てると、ギターの表面板にはほとんど光は当たりません。光源に直接目(レンズ)を向けている場合を別にすれば、光というのは「面」に当たり反射することによって人間の眼(カメラの撮像センサー)に入ってきます。ギターの表面板はライトに対してまったく「面」を持たない角度ですので「光」を受けることが無いのです。厳密には全く光が当たっていないわけではありませんが、光を面で受けているギター後ろのクローゼットのドアとの輝度差がもの凄く大きいため、ギターの表面板はほぼ真っ暗となります。もちろん、ライトの光量を上げれば(あるいは露出を明るくすれば)ギターの表面板はもっと明るくなりますが、背景が強く白飛びしてしまいます(昨日撮った写真は背景は真っ暗に落ちています)。いずれにしろ、真横からライトを当てたのでは「面」がありませんので、ギターの表面板はあまり光を「受ける」ことが出来ません。

右上のハイライトの部分が蛍光灯スタンドの明かりです。ギター側板のエッジの部分二ヶ所のアウトラインが綺麗に出ていますね。その部分はライトに対して正対しているからそこには強い光が当たっているのです。光は左右45度ぐらいにはそれなりの光量で拡散していきますのでライトに対して45度の角度にあるクローゼットのドアには強い光が当たっています。仮に、ギターの真正面にカポック(レフ板)を置いたとすれば、かなり強いバウンス光がギターの表面板に当たってギターの正面はもう少し明るく写ります(やってみれば良かった)。

e0367501_15403646.jpg

下の写真は、蛍光灯スタンドをほんの僅かに前に移動させ、真横より僅かに前からライトを当てて撮った写真です。ほんの少し前に出したことによって表面板に僅かですが光が当たっています。しかし、表面板はまだライトに対してほとんど「面」を持っていないため光はほとんど当たっていません。光が顕著に当たっている場所は、「弦」「ピックガードの縁」「ネックの縁」「ブリッジの弦を止めるピン」あたりです。なぜなら、これらはすべてライトに対して「正対する面」を持っているからです。光というのは「面」で受けるモノなのです。ですから、光に対して一番はっきりとした「面」を広く持っているクローゼットのドアが一番光を受けているのです(オマケにペンキを塗っているので反射しやすくなっている。ペンキには蛍光剤が入っているので)。

更に正面にライトを移動すれば、当然ギターの表面板に当たる光は多くなります。しかし、その場合、真後ろのクローゼットのドアに当たる光も強くなり、昨晩撮った写真のような背景が真っ黒に落ちた写真とはなりません。ライティング、奥が深いですね(笑)。

どうですか? 「光をコントロールして写真を撮る」ということについて考えるといろいろと勉強になるでしょう? 写真は「光」で撮るモノですから、「光」というものの性質を理解していないと良い写真を撮ることができません。Photographと言う言葉が入って来たとき「光画」と翻訳されました。写真は「光が画く絵」なのです。

カラー写真の場合「色彩美」で見せることが出来ますし、色の違いでモノが分離されて見えますが、モノクロ写真の場合色彩美が無くなり、更に色によるモノの分離が無くなりますから、反射率の近いものばかりを撮った写真の場合主題がはっきりしない写真になってしまいます。モノクロ写真は「光」がすべてと言って良いのです。ですから、モノクロ写真に取り組む者は、「光」を熟知しなくてはなりません。写真を見ただけで、どの角度から光が当たっているか分かるようにならないとモノクロ写真を思うように撮れるようにはならないと言って過言無いのです。

追記。EXIF見たらこの写真、1/9秒だって(笑)。昨晩はXF23mm F1.4 Rで撮ったのだけれど、今日はXF18-55mmF2.8-4 R LM OISで撮った。「OIS」というのは「Optical Image Stabilizer」の略で「光学式手ぶれ補正機能搭載」レンズであるということ。XF18-55mmF2.8-4 R LM OISに換えておいて良かったな〜(笑)。

e0367501_15544637.jpg

参考までにギターをセッティングした情況をカラーで撮った写真を掲載しておきます。本日15時過ぎの撮影です。

e0367501_16240615.jpg



[PR]
Commented by mon21mon at 2018-04-16 21:49
すみません。やはりよくわからないのです。横と言うのは、2枚目から更に若干角度を付けたと言うことに近い事なのです。グラデーションが柔らかいので、トレーシングペーパーか何かでデフューズしたのかと思いました。
でも横、もしくは表面からだと、いずれにしても、クローゼットに光りが当たりすぎると言うことですよね?
で、さらにつぎの想像は、後ろ側からの光を向かって斜め右斜め前方から何かでバウンズさせるたのか?と言うことですが、それもよくわかりません。
エッジがハイライトなので、右横もしくは右斜め前方向からと言うことと、表面版の綺麗なグラデーションはどうやって表現したのかと、背景の落ち込みは何かと言う3点の宿題ですが、出張中にて確かめようがありません。時間ができたら試して見ます。
月曜朝は、だいたい移動日なので見る時間が長めです。あとは、お昼休みや、休憩時間にチラチラ覗いております。
by dialogue2017 | 2018-04-16 16:30 | 写真論 | Comments(1)